2004年09月23日
ブリテイン防衛計画

ブリタニア大陸北部の諸都市への襲撃を行っているオーク軍に対してブリタニア統治評議会は王都ブリテインの防衛計画を採択したようだ。

pd-siel.jpg こんばんわ、Siel Dragonです。
今回はブリテイン周辺部にブリタニア統治評議会の判断と思われるテントが出現したのでその取材に行ってきました。王都ブリテインまで危機感を持つ状況となったわけですが、どんなに防衛計画を練っていても相手が数に勝るオーク族じゃ徒労に終わりそうな予感です。

Trammel Britain

ブリタニア統治評議会の設営したテントはサーペンツスパイン山脈を貫く北と西の山道手前、そして東は沼地へと続く街道脇の三箇所を確認した。その中には鉱石や丸太が搬入されて来ており、大規模な建設計画を統治評議会が採択したものと思われる。

こちらはブリテイン北に設営されたテント。
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そしてこちらがブリテイン東の街道沿いに設営された資材置き場だ。
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各地でオーク軍による被害が続く中、王都への侵攻という最悪の事態を想定した防衛準備なのだろう。オーク軍の侵攻を食い止めるバリケードを建設するつもりなのかもしれない。しかしながら、王都防衛が事実であれば若干の疑問が浮上する事となる。

資材搬入が行われている場所を地図上に示してみた。
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その配置から王都防衛を目的とした布陣を想定している事は明白だ。しかしながらその布陣は余りにも消極的すぎる印象を受ける。

まずは北の布陣に関してだが、この場所での布陣は理に適っており問題ない。
ミノックへの侵攻時に現れたオーガロード勢はブリテイン北部デスパイズから参戦した可能性が高くデスパイスとブリテインを結ぶ回廊に布陣するのは当然だろう。

しかしながら西の山道に設営が進められている布陣は政治的な観点から問題があるのではないだろうか?ユーとブリテインとを結ぶ街道の先にはスカラブレイがあるのだが、山道への布陣はスカラブレイへの侵攻に無思慮であるばかりでなく、それを促進しているかのように思える。スカラブレイ市民であればこのような布陣は激昂してしかるべきだ。統治評議会が真にブリタニア統治を目指しているのであれば多少の苦戦は覚悟してでも街道の要所である三叉で布陣しなければならない。そうでなければブリタニア国民の支持は受けられぬのが現状ではないだろうか?

なぜなら現ブリタニア統治評議会の権威は余りにも脆弱だ。メイジ評議会からも拒絶された事は民主的正統性を欠くのは勿論のことブリティッシュ公やデュプレ卿といったカリスマも失われてしまっている。今あるのはブリティッシュ公の後継者という古典的な正統性でしかないのだ。評議会という一見前衛的組織形態であるにもかかわらず内実は脆すぎて話にならない。

東はというと戦略的にみてその意図が判らない。
ブリテインの目と鼻の先に布陣する事に意味があるのだろうか?東に広がる広大な森林部は神出鬼没なオーク族にとっては如何様にも迂回が可能に思える。街道に布陣する価値は余りないのだ。それよりは沼地に沿って布陣しオーク族が沼地を突破した直後を叩く方が有利に思える。

統治評議会が守勢にまわり好機を伺う姿勢にあるのは諸都市が陥落する中、べスパーの防衛には成功している事が大きいと思われる。ブリタニアはその地形や都市配置などを見ても判る通り海洋国家だ。ウィンドのような他都市との交流を絶った特殊な例を除き全ての都市が海に隣接して発展している。これは海運発展を大いに促進するものであり海運の要所であるべスパーが健在である事は物資不足の不安があまりないのだ。故に守勢にまわった際の一番の危惧である物資運用面を気にせずに済む。したがって戦略的見地からは一応納得の行く判断なのだが、前述の通り政治的観点からは求心力を失いかねないな。最早ブリタニアはブリティッシュ公による統一国家とは言えない状況となっているのだから。

投稿者 Siel Dragon : 2004年09月23日 13:55