10月9日に行われた大和シャードの長期シーアイベント「長」の物語です。
こんばんわ、Siel Dragonです。
オーク族の侵略が続き危機に瀕するブリタニア。しかしながら、オーク族の侵略を危惧していないような小さな村で小さな騒動が巻き起こったようです。
トランメル スカラブレイを東に向かった森の端にその村はあります。森を切り開きつつ生計を立てていると思われれ、すぐ西に巨大迷路として名高いヘッジメイズがある他は森が広がるばかりの土地です。
この村に名などはなく村民は「村」とだけ呼ぶそうですが、開拓以降周囲との交流が極めて少ない事を感じさせますね。あるのは集会場と射的場、そして数軒の居住用施設だけ。今回この一見長閑で平和に見える村落であった事件とは五年に一度行われるという村の長選出を巡って起きたのです。

私が村民と出会ったのはトランメル べスパー市街地。煌びやかな装飾品を身にまとうカーチスという男がお供らしき二人を引き連れ、豊富なベスパーの店々を巡り歩いていたのです。私が彼らを見かけたのはベスパーの海沿いに位置するパン屋でした。


ふーむ何か美味しそうな
オススメのパンはございますかな
品揃えも実に豊富だ
ふーむ何か美味しそうなオススメのパンはございますかな
Abe Takakazu: マフィンにきまっとろうが

あのフィニガン市長がお好きという
一考するカーチスだが有名市長の真似は自尊心が許さなかったのか。
ふむ、ではこのフレンチブレッドとあとピザを頂こうか
あっさり別の食材を注文した。
カーチスはブリタニア最大の物流拠点として栄えるベスパーを大いに気に入った様子。パン類の他にも肉類や酒類を従者に買い付けさせていました。
長、ありましたか?

バーン、この店はなかなかよい
村にも出張販売でも頼もうかの
それは良いことです!

まず土地を決めねばならんなぁ
従者はカーチスを「長」と呼び、指示に従順な様子。しかしながら長の目が届かぬ所では溜息顔でした。どうやら人使いの荒い方のようですね。こうして一通りの食料を買い込んだ一行は村へと戻る事に。しかしながらその直前に予想外のアクシデントを私が被る事となったのです。
酒を買う為に宿屋に立ち寄った折そこにいたタウンクライヤーの口にするのは暗いニュースばかり。
ブリテインは大変そうですな
やれやれ・・・
都市は今はどこも危険じゃな
長も大変なら国も大変か
従者バーンと国の行く末を案じていた所、ちょうど夜が更けた事から灯りの呪文を唱えた私に悲劇が襲ったのです。
In Lor - Night Sight
あなたはガードを呼ばれる可能性があります!
カルマが少しだけ上がりました。
なんですと?!善良な行為をして起きながら衛兵が!!

当然、次の瞬間八つ裂きにされる私。善良な行為であっても不審な姿ならば容赦なく裁くというのかブリタニア政府!それともブリタニア政権の統治下にない村民に灯りを与える事は罪なのか!こうして一見平和でしかない宿屋の一室で私は息を引き取ったのです。
こんな事件が間近であったというのに長は知らん顔で買い付けを済ませ帰り支度。危険には知らん顔というのは立派な処世術なんだな、多分。

では村に帰るとするか
スカラブレイの東にあるのですが…宜しければ来られますか?
スカラブレイの東といえば街道に沿って狩人や農民が居住している地域ですね。しかしながら、彼らの村は更に森深く分け入った場所にあるようです。

長、ヘッジメイズの近くといったほうが・・・
ちょうどその日は私もスカラブレイ東を旅していたのですが、そんなに森に分け入った場所では見かけなかったのも道理。

特別な日ですから皆さんおきがねなく訪れていただきたい
食料を買い込んでいたという事は何か祭りでもあるのでしょうか?冒険者らは一様にカーチスの招待を快く受けたようです。
長の人気振りがわかるというもの!
従者のひとりバーンは長に対しておべっかを欠かさず入れていました。気苦労の多そうな性格のようですね。
頼むぞ、バークレー
こうして従者の唱えた呪文ゲートトラベルによって一行はベスパーとは大陸の逆側に位置するスカラブレイの郊外へと移動しました。


それではこのあたりに先ほどの食料をならべますかね
さあさあみなさん、沢山買ってきたので遠慮なくお食べくださいな
うむ!先ほど死んで腹ペコだ!

こうして何がなんだか判らぬままに「特別な日」という事で接待を受ける事となった冒険者たち。でも買い付けた食料よりも遥かに多くの冒険者が集まったんですよね。しかも準備があるとかで彼らも慌しい様子。

私は準備がありますのでしばしのご歓談を

それでは用意がまだ残っているので残りの用意をしてきます
並べられた料理を食べていると森の方から更に一団がやってきました。どうやら他の村民に連れられて村へやってきた冒険者一行。小さな村があっという間に大賑わいとなりました。
Leland: 俺達はライキュームで妙な男に死体集めを頼まれたんだが……
食事中に聞きたくはなかった話題です。現実では死体処理は割の良い仕事と伝え聞きますがブリタニアにもそういう職業あるのかな・・・。しかしながら「特別な日」とは無関係の様子。従者バーンもしかめ顔です。

まるでハイエナのようですな
手伝った冒険者にとっても精神衛生上良くない仕事だったようですね。
Leland: 仮にもロイヤル・ブリタニアン・ガードに協力してるのに死体漁りしてていいのか……
全くその通りですよ!
私はロイヤルガード指揮下傭兵団らしく!買出し!
Leland: ぱしり?
あぁ、突っ込まないで下さい。
そんな気も若干、というか凄くしてるんです。
paja: ガード死してたけどな…
あれは名誉の殉職ですよ!
ロイヤルガードから二階級特進の知らせが届くに違いありません!
Kaori: つかなんだその悪趣味なオークマスクは・・・
paja: 顔色悪すぎるんだよ
弱すぎて貧弱な体質になったんだ
更には話題を脱線して顔の文句まで言われる始末。
なんて事でしょう。偉い人には判らんのです、この造形美が!
さてさて、本題に入り村に招待された真相を究明せねばなりません。
残って接待していた従者バーンにいろいろと質問を投げかけてみました。
Shizuku: 村の名前ってあるんですか?

村の名前?
私どもは子供の頃から村としか呼んでいません
自分の家をなんて呼びますか?家でしょう?
巧みに説明されたようだが、本来名前とは社会的必要性から生まれるものだ。したがってこの村は周辺地域との交流が極めて希薄という事を示唆している。今回我々がこの地に招かれたのも異例な配慮という事なのだろうか?
ちょうど席を外してしまっていた長に関する質問も。
Kaori: その長ってのはどこにいるんだい?

長は立派な方ですよ
長ももうすぐ交代ですが・・・
Leland: 村の長が交代する……それが行事か
村の長交代の日が迫っている様子。
今回我々が招待された事と関連がありそうです。
Ayame: 次の長はどなたが?

あっと!私ごときが口にすることでは無かったです・・・
長に関する話は慎む従者バーン。
確かに従者としての立場上、下手な事は言えませんね。
そうして森の方に立つひとりの女性を見やり、またもや顔をしかめる。

長に何かと・・・あの女・・・
村民のひとりと思しきナターシャという女性。
小さな村ながら、村民同士に何らかの確執がありそうです。
Reptile: なんだか皆さんはあまり喜ばしくない?

私は使用人に過ぎませんので
やはり口を慎む従者バーン。気苦労が蓄積してそうです。
こうして歓談しつつ、村の状況把握を進めていっておりますと、先程準備のために席をはずした長、カーチスが執務室から戻ってきました。

これからちょっとした催し物を行いますので
皆さん壇上の前にお集まりください

こうして、壇上を見上げる冒険者たちを前にカーチスの演説が始まりました。

さてー、本日集まり頂いた
普段は戦いを営みとされてる方々
町で普通にお過ごしの方々
また、その方々にコキ使われているペットの方々
本日はようこそこのような辺鄙な村へお越しくださいました
当村では5年に1度村を治める長を決めるための
まぁ選挙のようなものを行っております
そして今日がその選挙公示の日…というわけでございます
おっと、私の自己紹介が遅れておりました
私この5年長としてこの村を治めておりました
カーチスというものです
お見知りおきをお願いします
こうして選挙公示が行われる事となったようですが、我々には選挙権あるんでしょうか?あるにしても村民でもない我々が投票できる事は村の自主独立や民主主義の立場から見て問題でしょう。ないならば、何故招待されたのか判らない。選挙とはいっても凄く独創的な形式なのでしょうか?
(ふん,くだらん・・)
(こんなときでないと顔をださないおじさんね…)
しかしながら、興奮しているのは招待された冒険者たちばかりで、肝心の村民はえらく冷淡な反応を見せていました。もしかするとカーチスはそれが嫌で我々を招いただけとか?
つまり・・・・サクラですか?!

さて本日は選挙公示日なのですが
いやいやなんということでしょう
この選挙にあたりなんと立候補者がいません
本当に嘆かわしいことです
しかしです
この村というと6年前までは実に貧しいものでした
農作物は不作が続き、毎夜のように野盗が蔓延り
心が荒んで村の中で盗みを行うものが現れる有様でした
実に苦しい時代でしたな…
これではいけない、私はそう思いまして
5年前のあの日立候補し、圧倒的な多数の推挙によって
この村の長となることができました
見てください!
私がこの村の長になって以降
現在では自警団の設立活躍により野盗も姿を消し
指導者を招いて農作物の問題も解決
それを定期的に街へと卸す流通を確立させたことにより
貧困からも解放されました
全ては!村の皆々の頑張りと
何より私の活躍によるものであります
私も齢60を過ぎ少々身にこたえるところもありますが
ま、他に立候補者がいないのではいたし方がありません
この私が続投の意気込みでさらにこの村を!平和に!
安全なものにしていきたいと思っております!
実に名演説!政治過程上の民主的正統性があるのかどうかは周囲の村民の反応から窺い知るに疑問が残る所ではありますが、素晴しい政治演説じゃないか!ただし、くれぐれも「ハイルヒ●ラー」だとか「ジークジ●ン」なんて叫んじゃいけないよ。
しかしながら村民の中には我慢の限界に達してしまった者も出た様子。村民のひとりキースが演台へとのぼってきたのです。彼はムーングロウで冒険者に死体漁りを依頼した張本人。村でも特に奇想天外な性向の持ち主のようです。
オッサンよぉぉぉ
な、なんだ、キース!?

えらそうによぉぉ、詭弁ばっかたれんなァ!
貴様、 なぜここにおる!
・・・あの男か

まぁ聞け、なーにが平和な村だ!
そんなものは詭弁!詭弁にすぎぃぃぃんッ!
聞いておるのか!

だまれ!この村の平和などみかけだけェェ!
貴様こそだまらんか!

おれはしっている
くされきった役人どもの怠慢!
なにをやるにも、金、金!金!!
貴様がなにをいおうと所詮無駄だぞ

貧乏人にはろくな待遇が待っていない
それがここさ・・

いつもありもしない妄言ばかり吐きおって!!
出鱈目を抜かすな!

おれの妄言か?なら・・ほらあそこの・・
あんたからいい小遣いもらってそうじゃねえか?
ん?なんだ

いってもいいのかなあ
いーいのかなーあ

何のことだ?言ってみろ
どうせ碌でもない妄想話だ

くくくっ
あんたがどんな汚い事や不正をやってきたか
おれはしっている!
おお!選挙公示に乗じて政治犯罪の暴露が行われるのか!
土壇場の逆転劇か?!

なぜなら!おれには!
天から与えられた偉大なる予言の力があるからだ!
まてーーーぇい!根拠が予言かよ!

先を見通し!平和をもたらす・・・
金に汚れたおいぼれよりはこの村に真なる平和をもたらしてみせよう!
真なる平和!ユートピア思想ですか?!
限りなく俗に電波と呼ばれる存在に近い域まで達している存在、キース。
ある意味、超人思想の体現者なのかもしれませんね。
政治なんて所詮は社会学、何が正しいのかなんて判断しようのないものなのですが、キースの主張はどことなく空想社会主義を想像させますね。さしづめ重商主義対空想社会主義といった所でしょうか。

あーみなさん
よくお分かりでしょう
こういうヤツなんですよ!
まったく困り物でしてな
村の規律を乱す迷惑な男です
カーチスは敏腕政治家らしく、巧みに話題の方向性をキースの人間性に移し事態打開を図る!大衆というものは議論の焦点が何かを理解しないまま聞くものなのですよ。

まぁ聞け、おれにはきこえるのだ・・
あの・・声が・・・叫びが・・・
あんたよぅ・・・聞こえないのかぁ
あの悪魔の声が・・・

私には聞こえんぞ
なにが聞こえるというのだ?
ここに聞こえるのは
善良な方々の声のみだ

いずれこの土地を悪魔が蹂躙するであろう!
おれにはそれが見える!
俺の力を持ってそれをすくうのだ!
おれを長に選べ!
・・・困ったことです・・
確かにこの地域は悪魔と関連深くはあるが・・・
悪魔という不穏な言葉を口にするキース。そもそも悪魔とはブリタニアの生態系とはかけ離れた存在であり、歴史的にこの地で進化過程を辿ったとは思えぬほど著しく周辺環境や行動的特徴、外見的特徴の異なる存在の総称です。現在ではガーゴイル族と呼ばれる種族も歴史的には悪魔と混同されていた時期もあります。したがってキースのいう悪魔が如何なる存在なのかは判らないのですが、この村の近郊にはデーモン使役呪文の大成者、大魔道師リルビニアンの創生したと伝えられる地上の迷宮、ヘッジメイズが存在しています。したがって程近くにあるこの村で悪魔信仰が根付いているとしても不思議ではありませんね。
Kaori: 立候補か?
立候補だ!
立候補…
いや?運命だ!
運命かよ!神秘的な言い回しの数々はある意味権力者としての素質十分かもしれないね。しかしながらキースの乱入によりすっかり混乱に陥ってしまった選挙公示。どうなる事かと困惑していると、ひとりの女性が割って入った。先程従者バーンがしかめ面で見ていたナターシャという女性だ。
キース!!
おお、ナターシャぁぁ

あんたね!何をいってんのよ!
いつもいつもわけの分からない事を言って!
愛するマイ妻よ、どうしたのだ
そんな怪しげな話、誰が信用するというの!
私は信用しよう。何故ならば日本には言霊思想というものがあり、言葉は実現する為にあるのだ!というも、ここはブリタニアなので駄目だ。したがってあんまり信用しない事にしておこう。

相変わらずだなあのクソオヤジも
村民のひとり、レオンも呆れ顔だ。
ってお前アレの息子かよ・・・・それはご愁傷様。
力は実証してこそ信奉されるものだ。

力はいずれ見せることになるであろうよ・・・
見たくもない・・悪魔どもをね・・
もっと平和的な予言はできんのか?
おれが長になることが平和だな
こうして場内は騒然としたまま、各所で論争が続いた。もっとも、その多くが村内のゴシップで本当にこの村は大丈夫なのかと不安な選挙公示となったのです。

闇のエネルギーの増幅はまだまだこれからのようだからね・・
時を・・時を待とう・・
それはまだ私の天は答えてはくれない
ただし!力を見たがるのは良い・・
しかし、それは多大なるものたちのいのちを
亡き者にするかもしれないことを心せよ・・・
闇のエネルギー・・・すなわち負のエーテルの事でしょうか?それとも未知の元素なのかは不明ですが、彼の言葉も慎重に判断せねばならないようです。ひとまず、私は村民の中で一番冷静そうなバーンを密着取材致しました。

ここは長の執務室です
ほぅ、ずいぶん綺麗だね
長は神経質・・もとい清潔な方ですので
キース殿はこの近くにテントを構えております
テント住まいとは大変そうだな。

実際には奥様の家が近くにあるのですが
別居なされてるので・・・・

うーん、いい椅子だ
*椅子を揺らしている*
オクロー製です
オクローとは随分と辺鄙な所から仕入れているんだな。
君は次の長が決まったらどうするつもりだい?
*じっくりと見つめている*
もちろんおつかえいたします
次の長に、かい?
はい
ふむふむ、なら君が長になれば一石二鳥だろう。
はっはっは、冒険者殿・・・・
どうした?その気になったかね?

いや・・・私がなってもダメでしょうな
長は・・・そう・・功績があるものしかなれませんので
功績がないというのかい?
ないですな

しかし・・・キース殿の言葉お聞きになられましたか?
気になりますな
悪魔がどうとか喚いていたが

おっと!席から立ったほうが
ぬくもりでばれますぞ
*椅子を綺麗に拭いている*

長は立派な人物しかなれません
それゆえ今の長も

立派だとか名誉だとか、所詮客観的なものだ
己で決める事じゃないさ
誰にも可能性はあるよ。
はっはっは、確かに

しかし私は釘がさびていくのを見てるほうがしょうには合いますな
シュレディンガーも言ったじゃないか、結果は蓋を開けねばわからん!

わざわざ蓋を開けるなんて
ほっておけば良いものを
冒険者殿は勇気がありますな
釘も土台を築くに大切なものだからな
そのとうりですな

おもての方は落ち着いただろうか
しばらく騒がしくなりそうです

騒ぎが周辺の大都市に広まらぬよう
たまにのぞきにこよう
お願いします
*うなずいている*
こうしてバーンも仕事へと戻っていった。
また今回の選挙は2ヶ月をめどに行われるようだ。

まぁ2ヶ月ほどをめどにしておりますが
途中で立候補者がいたり、脱落者がいたりしますと
前後するので決定的な事は言えませんな
今度、どのような展開が待ち受けているのだろうか?
投稿者 Siel Dragon : 2004年10月10日 20:09
