2004年11月18日
インスタンスコープス

パブリッシュ28の新分配システム「インスタンスコープス」に関する情報です。

インスタンスコープスの概要

インスタンスコープスとはパブリッシュ28で導入予定の新戦利品分配システムです。ルート権を得た際には自動的に戦利品が分配され、公平な戦利品入手が可能となります。

インスタンスコープスの背景

多くのオンラインゲームの例に漏れずウルティマ オンラインの歴史は不正行為対策の歴史とも言えます。特に大規模オンラインRPGを視覚的に表現するという初めての試みであったウルティマ オンラインは、その類を見ない多様性故に数多くの不正行為、不正ツールの使用に悩まされてきました。

今回の新分配方式もそうした不正行為対策として考案されたものです。戦利品入手に関する不正行為は他のプレイヤーに直接的な損失を与える重大な問題である為、今回の分配方式によって戦利品入手に劇的な変化を遂げる事に賛否あるにしても、不正行為対策という視野に立てば素晴らしい功績のひとつと言えるでしょうね。

インスタンスコープスの意味

インスタンスコープスとは「インスタンス」として扱われる「コープス」です。
「コープス」とはウルティマ オンライン従来のシステムにある戦利品が中に入っている死体の事であり、ダブルクリックすると棺桶状のコンテナウィンドウが開きます。「インスタンス」というのはプログラミング用語のひとつであり、馴染みの無い方も多いと思われます。

「インスタンス」とはオブジェクト指向プログラミングで、クラスを基にした実際の値としてのデータのことです。クラスと対比して用いられることが多く、クラスを「型」、インスタンスを「実体」として言い換えても良いです。「オブジェクト」とほぼ同義語のように用いられますが、データの集合体という意味合いが強い用語となっています。例えば「アイテム名、重量、銘」というクラスがあるとすれば、そのインスタンスは「ビッグフィッシュ、57、Siel」というように作成されます。ひとつのクラスから複数のインスタンスを作ることができ、それぞれのインスタンスは違った値を持ち得ます。

今回の場合ですと、戦利品という「クラス」に基づいてプレイヤー個々人に対して死体という「インスタンス」を作成する事から名付けられたのでしょう。

インスタンスコープスによる分配

1) 敵にダメージを与え、上位貢献者一覧へ名が挙がる事によって適正に戦利品を漁る権利を得るでしょう。戦利品に関する権利定式に変更は加えていません。

2) 上位貢献者一覧へ名の挙がったプレイヤー及びパーティは実際に戦利品コンテナを受け取ります。

3) この棺桶は3分間経過しない限りは該当するプレイヤーにしか見えません。
ゴールドは上位貢献者一覧に記載されたプレイヤー内で分配されます。
スタック可能なアイテムに関しても上位貢献者一覧に記載されたプレイヤー内で分配されます。
パラゴン宝箱、折紙等の希少な戦利品は上位貢献者一覧に記載されたプレイヤーの内の誰かのインスタンスコープスに分配されます。
上位貢献者一覧に記載されたプレイヤーには全員に該当モンスターの戦利品から1/(上位貢献者数)を得る機会があります。
肉や皮といった資材は上位貢献者一覧に記載されたプレイヤーの中で最初に死体を解体したプレイヤーのものとなるでしょう。
略奪されたアイテムは3分間はそのプレイヤーのみに見えるでしょう。

4) 幸運プロパティ値は分配で受け取ったアイテムに影響を与えます。
パーティの場合には最も高い幸運値のプレイヤーが適用されます。

5) 回収されなかったアイテム及び資源は3分後に全てのプレイヤーが見れるようになります。

6) 対人戦には適用されません。

7) ダークファーザの分配例(2011gp、12アイテム)
プレイヤーA: 670gp、4アイテム
プレイヤーB: 670gp、3アイテム
プレイヤーC: 670gp、4アイテム
最大で1/Nのアイテムを受け取る機会を得ます。
ゴールドに関しては平等に分配されます。

8) インスタンスコープス導入により、フェルッカルールにおいてもルート権を持たぬ死体を漁る事はできなくなります。

9) パーティプレイでルート権を得た場合は個々人にインスタンスコープスが出現するのではなく、パーティにつきひとつのインスタンスコープスが出現します。

10) パーティプレイの場合、上位貢献者が何名いるかで分配される戦利品配分が変化します。

投稿者 Siel Dragon : 2004年11月18日 18:13