北斗のトランメルムーングロウにひとりの女性が助けを求めていた。
ムーングロウ市街地で最も人通りの多い南門の傍でひとりの女性に出会った。彼女は冒険者たちを呼びとめ、救いを求めていた。
彼女の名はマーガレット。彼女の話に聞き入ったところ、山賊に母の形見のブレスレットを奪われてしまったのだという。ドレス姿をしているから比較的裕福な家庭だったのだろう。銀行前で彼女の周りに集まった冒険者はじっくりと依頼内容に耳を傾けた。

彼女の話によるとその山賊はリューク(Luke)という名であり、ロングから南に向かった場所にある坑道にいるのだとか。という事はプリズン山脈の坑道のひとつなのだろうな。
冒険者たちは早速彼女から得た情報を頼りに大陸北方に位置するロングへと足を運んだ。しかし、リュークの居所を見つけ出すのは思いの他困難を極めていた。マーガレットの口にしていた坑道には山賊がいたという痕跡はどこにもなかったのだ。

すぐにでも山賊が襲い掛かってくると考えていた冒険者たちは拍子抜けしてしまう。ロング周辺地域に冒険者たちは散開していき調査を続けたところ、プリズン山脈をロングへと抜ける山道麓で人影を発見した!

マーガレットが言っていた男に間違いないだろう。
冒険者たちは男を取り囲む。
リュークも武器を振り上げ応戦の構えを見せていたが、奇妙な事を口走った。彼もまた取り囲む冒険者を山賊だと思っていたのだ。よくよく見れば山賊にしては重装備であるし、彼の口走る内容も冒険者たちがマーガレットから耳にしたものと酷似していた。
こうして倒すべき相手を失い困惑する冒険者とリューク。ひとまずはムーングロウで待っているはずのマーガレットに事情を聞こうという事となった。ところがその直後、リュークは周囲を見回すと再び武器を振り上げた!
気をつけろ!
なんといつの間にか冒険者たちの周囲を無数の魔道生物が取り囲んでいたのだ。こうして当初の思惑とは異なる形で戦端が開かれる事となる。ところが多数の冒険者ですら奇襲の前に苦戦を強いられる事となった。その原因は驚異的な速さで駆け回る紅のインプだった。
まさに血の如き紅色をしたこの悪魔の前に多くの冒険者が戦死して行くも、なんとか討伐に成功した。胸を撫で下ろしていた冒険者たちだが、その背後で笑みを浮かべて見つめる女の姿があったのだ。それは他ならぬ依頼主マーガレット。
彼女は冒険者たちに一応の賞賛を口にすると突如その姿を異形の者へと変えていく。それは邪悪なる異世界の存在デーモンだった。
デーモンは真の姿を晒すが否やその場を立ち去ってしまったが、冒険者は再び紅のインプとの戦闘に悪戦苦闘する事となる。こうして双子の悪魔との戦いがロング近郊で繰り広げられたのだった。
投稿者 Siel Dragon : 2003年11月15日 03:16
