先日のコーブ解放に続き、ブリタニア大陸西部の街ユーがオーク軍から奪還されました。
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オーク軍の急襲で瞬く間に陥落していったブリタニア大陸部諸都市は長らくその制圧下にあった。王都徹底抗戦を掲げた現政権ブリタニア評議会により戦力は大陸中央部へと集結するも、一時ブリテインは市街地北部が制圧される程の危機に瀕していた。だが、ブリテインへ攻め入っていた敵主力部隊デスパイズ勢力の撤退を機にコーブも解放され、ロイヤルガードの諸都市奪還作戦は徐々に開始されようとしていた。

突如、ブリタニアにユー奪還作戦の発動が告示された。各方面でオーク軍の拠点が未だ残るものの中枢部が依然として制圧されたままとなっていた最後の街だ。東部のコーブが解放された今、西のユーを奪還する事ができれば、諸都市を結ぶ街道を押さえているオーク軍も挟撃の危機に陥る事となるだろう。突然報じられた大規模作戦だったがブリタニア評議会そしてその実働部隊たるロイヤルガードの本営であるブリタニア城には冒険者たちが助力のために参じて来ていた。

謁見の間で冒険者たちの前に現れたのは政権と軍部とを実質的に掌握しているエレイン。彼女自らが今回の作戦を陣頭指揮するようだ。徐々に増えてきた有志一同と挨拶を交わしつつエレインは満足げに頷いた。

これだけいればもう大丈夫ね
みんなタウンクライヤーから聞いているわね ?
改めて言っておくわ。これより、私達は
オークに占領されているユーの街へ進軍します !
今日の任務は単純・・・
街の監視を続けていたレンジャーからの報告によると
やはり占領の拠点となっているのは真実の法廷、のようだわ
ユーの街にあるたぶん一番大きな建物ね
Shizuku: 今日はIyonaさんたちは?

それぞれ別の任務についています
今回はみなとんと私だけで突破口を開かないといけないわ
真実の法廷にいる魔物達さえ撃退出来れば
解放まで後一歩というところです
あの建物さえこちらのものになれば・・・ !
今回の作戦はこの真実の法廷を目標とします
幸いここしばらくの間は街に増援のオークが来ている様子はありません
理由は私にも分からないけれど、先日のコーブのことと考え合わせて
オーク達の間にも何かが起こっているのかもしれないわね
いずれにしてもこれはチャンスよ、一気に街を奪い返しましょう !
少数の伏兵は考えられるわね、でもたいしたものではないはずよ
こうしてユー奪還作戦の概要が判った。どうやら第一陣をエレイン率いる冒険者たちが務め、第二陣のロイヤルガード正規軍で完全奪還するという二段階作戦のようだ。冒険者が担うは敵駐留拠点の解放なのだから実質的主力なのだが、最終的な掃討作戦は正規軍が担うって事だから解放の名誉は掠め取られる形だな。
早速城の中庭に結集し、ユーへの電撃作戦が開始される事となった。


そうだ・・・一つ注意しておいて欲しいことがあります
いかに戦力を集めたとはいえ数はまだまだオーク達のほうが多いわ
くれぐれも仲間とはぐれないようにまとまって動くのが肝心よ、いい ?
それじゃ、いくわよ
装備こそ正規軍で支給されているものより遥かに充実している冒険者とはいえ正規訓練を受けていない以上ひとりの指揮官で全体を統率するのは無理というものだ。せめて各自最低限の集団化をして突入するよう念を押されてしまった。それでもエレインがゲートトラベルの呪文を発動させると冒険者は次々にゲートの向こう側へと飛び込んでいくのだった。


ここはユーの外れ、この東です

エレイン一行は真実の法廷近郊にある小屋の傍に到着していた。一気に真実の法廷敷地内へと突入を開始する一行だったが、敵は奪還作戦を早くも察知していたらしくブリタニアへ進駐している敵将ベロ・オンダリバが不敵に立っていた。

早速出たわね !

何度来ても貴様らの屍をさらすだけだろう
言い捨てて姿を消すベロ。エレインは今や敵要塞と化している真実の法廷への突入を指示した。だが南側正面扉は堅く閉ざされ、東側の扉も内側から施錠されているようだ。

Siel: 司令官殿ーっ 施錠されておりまーす
エレインは私が指し示した扉に歩み寄ると冒険者らを下がらせ、ごそごそと懐から何か取り出した。真実の法廷の鍵を事前に用意していたのか、と期待したがエレインの取り出したものはずっと物騒なものだった。


ちょっと危ないから離れて頂戴
そして勢いよく扉に向かって振りぬく!

なんと扉ごと破壊した!!


これでよし !
通常戦闘ではフェンサーとして戦っているエレインだが、戦闘用のハンマーを扉破壊に使うとは大胆だ。コーブ奪還時にイヨナ嬢が同様の事を試みていたが、評議会の女傑どもは怖い。


左が法廷ね、右が牢獄・・・
恐らく、牢獄の方に多くの魔物が居るわ
牢獄へ
こうして施設北部の牢獄へと向かう一行。途中無数のバリケードとオーク族の迎撃を掻い潜る。そして再び奴が待ち受けていた。どうやら、かつては看守の部屋だった場所を改装して利用していたのは敵将ベロだったようだ。

だが、直前で一行は足止めを食らう。
目の前にベロがいるのに扉を突破できずにいたのだ。


これは・・・ベロ・オンダリバ ! ここを開けなさい !
そこにひとりの忍者が現れた。

ベロの側近らしく、主のもとへ駆け寄ると情勢を伝え始める。

ベロ様


増援はこれ以上望めないようです

何!?あの方は何と

あのお方とは連絡が取れておりません
ここは退くべきかと

なんだと!

少ないですが私の部下を連れてまいりましたゆえ
また後ほど落ち合いましょう
ベロも増援なしに徹底抗戦を決め込む程愚かではなかったようだ。近影にこの場を託し奥へと姿を消す。エレイン一行が部屋への突入に成功したのはその直後だった。

忍者軍団の足止めを喰らいつつも物量で突破していく一行。
そして遂に最深部にある牢獄へと辿り着いた!

・・・すっごい不安の過る気配を感じた。
牢獄の回廊に悠然と立つベロ。
周囲の牢獄には亡霊獅子が入れられていた。

きおったな、こいつらはもう三日も餌をあたえておらん
貴様らが餌となるがいいわ

だからなんだというの
ここで終わりよ。
相変わらず敵の発言は全て戯言と聞き入れぬエレイン。そもそもアンデッドに属する亡霊獅子に餌をやらなかった位で獰猛になるのかが気になるところであったが、檻が解き放たれるや否やその強さが実感できた。もっともこの戦いがフェルッカで行われたものであったら冒険者側の全滅も有り得ただろうが、トランメルでは地の利もへったくれもない。時間を要したものの三匹いた亡霊獅子も冒険者の活躍で打ち倒した。


やったわ、とんだ置き土産だったわね
だが、追い詰めたと思っていた牢獄の中に敵将ベロの姿はなかった。

それはおかしいわ、ここは牢獄よ ?
sphere: ここから逃げられてしまいました

なるほどね・・・用心深いというか臆病というか
オーク達が作ったのかしら・・・
牢獄の壁にある隠し通路からベロは逃走してしまっていたようだ。増援がない以上、一拠点の防衛は機を見て放棄すべきではあるが、最近の動向は奇妙としか言いようがない。コーブに続きユーの戦いでもオーク軍の増援はなかったのだ。ブリテイン戦の失敗で消極的機運に陥っているのだろうか?あるいはコーブやユーを放棄してでも戦力を温存しておくべき別働作戦が進められているのだろうか?
ベロを取り逃がした一行は引き続き敵残存戦力の掃討に取り掛かったが真実の法廷まで戻った頃には施設内にオーク族の姿もなくなっていた。

そちら側に居る人、奥はどう ?
Siel: 敵影なーし

そう、これで建物の中は制圧したわ
残り、外のモンスターは後続のガードにまかせても大丈夫 !
ここさえ押さえてしまえばもうそうは手出しが出来ないわよ
作戦成功よ !よくやったわ、みんな !
城に帰りましょうか、さすがにちょっとくたびれたわ
こうして一行は真実の法廷を後にし、本拠地ブリタニア城へと撤収した。後続の到着を待たずに撤収するとは杜撰だが、周囲に再占領が可能な程の敵大勢力が確認できなかったという事だろう。

あら、クレイニン

やぁ、 無事だったようだね

待っていたの ?いい知らせよ
作戦は成功 !真実の法廷はこちらのものよ !

素晴らしいじゃないか、実はこちらも一つ知らせがあるんだ
先日徳之諸島の隠者に依頼していた例の書付なんだが
その翻訳が届いたんだ

そう !中身が分かったのね !

うん、みな疲れているだろうから
概略だけかいつまんで説明しようか

そうね、そうしてくれると助かるわ

うん、では内容なんだが、真紅の魔女が彼女の敵対するものより先に徳之諸島への道を見出した魔の女帝が何ヶ月も費やしてTokunoの廃墟や遺跡を調べている。この巻物の著者デュプレはその魔女がとてつもない力を持ったある物について動き始めていると信じている。その物であるところの宝珠は魔の女帝に凄まじい力を与え、全ての大地に災厄をもたらしかねない。著者であるデュプレは新しい情報源を発見しそれは魔の女帝に近しい人物であり彼女から信任を置かれている者であるとして締めくくられている

あまり、いい知らせには思えないのだけど

うん、そのようだね

それにその腹心の人物・・・というのは
私の予想が当たっていれば、もう・・・
Panzerfaust: すでに死んでおるだろうな……

うん、あの人物しかありえないだろうね

マラベル・・・この前亡くなったばかりよ

デュプレは我々よりだいぶ核心にせまっているようだね
いや、いたようだと言うべきか

だから、捕われた
一難去ってまた一難、というわけ、か
・・・調べてくれてありがとう、クレイニン

いや、エレインこそお疲れ様だったね
そしてみんなもありがとう
それじゃ私はまだまだ調べなければならない事があるからね

何か新しく分かったら知らせて頂戴
こうしてブリタニア諸都市のほぼ全てが長く続いたオーク族の制圧下から解放された。トランメル世界への大移住が実現して以来最大の危機はこうして収束の兆しを見せたのだ。しかし依然として大陸の交通網はオーク族により寸断されているし、ケンダル鉱山といった生産の要所もオーク族が駐屯している。まだまだロイヤルガードには多くの課題がブリタニアに残されているにも関わらず徳之諸島で大きな災いが起きようとしていたのだ。デュプレ卿が執筆したと思われる書簡に書かれた「宝珠」とはモンデインが所持していた不滅の宝珠なのだろうか?そもそも我々の住まうシャードこそ不滅の宝珠の欠片なのだが、その鏡像が元の姿で残されているとすれば大変な事だ。宝珠を手にするものは究極の秩序を手にする事となるだろう。

・・・なんだか、折角戦いに勝ったのに不穏な話を聞かせてしまったわ
Panzerfaust: じゃが、確信に迫ったのも事実じゃて
Ernest: 勝ちましょう

そうね、次も、その次も !今日は本当にありがとう
急な決定だったけどこれだけ集まってくれるのは心強いわ
今日はさっきの話のことは忘れてゆっくり休んで頂戴
それじゃ、私はこれで失礼するわね、また、会いましょう !
こうして不穏な情報を一部の冒険者が知り得た中、大抵の市民はタウンクライヤー教会の報じるユー奪還の報を喜んでいた。
Absinthe: 最新情報!
Absinthe: やった ! ユーの街は開放された ! エレイン達、やったよ !

