桜トランメルにおいて行われたシーアイベントのレポートです。

先週末からの体調不良が悪化し今日は朝から夕刻まで寝込む羽目になってしまったが、なんとか起き上がって各地を巡礼して回っていたときの事だった。ブリタニアのライキュームに小さな事件がおきていたのだ。
ライキュームに立ち寄ると、そこには旅先でしばしば出会う冒険者たちが揃ってひとりの男を取り囲み、話に聞き入っていた。私もその輪の中に加わり、男の顔を覗き見る。

男の名はスティーブ。どうやら眠れぬという悩みを抱えており、その悩みを解消する手段を求めてライキュームの門をくぐったようなのだ。ライキュームの北にある離れの建物にその手段を記した書物が所蔵されているらしい。

北の離れへ辿り着いた一行は収蔵されている書物を漁り、眠りに関わりそうなものを捜索する。途中私はべスパーの古典童謡を見つけたのだが、これは関係なかったようだ。子守歌が掲載されていたはずなんだがな。

そして、それらしき書物が見つかったのは二階にあるひとつの本棚。

眠りに関する書籍も見つからない事から「力の言葉」でなんとか呪文を編み込まなければならないようだ。冒険者は思い思いに呪文を考えていった。ブリタニアに古くから伝わる催眠の呪文といえば「In Zu」があるんだが、ブリタニアの呪文は多少術式が異なっても成立するはずだから問題もなかろう。
こうしてウトウトとし始めたスティーブだが、ここへ来て注文をつける。どうやら静かで豪華なベッドの上で眠りたいというのだ。確かにいくら眠りを切望しているとはいえ床の上で意識が飛ぶのも嫌だろう。冒険者たちはあれやこれやと有名な宿屋を挙げ始めた。
結果、ブリタニアで最も豪華な街マジンシアへ赴く事となった。

豪華なベッドと部屋に満ちる果実臭を大変気に入った様子のスティーブ。
感触を確かめ満足したようにベッドへ身体をうずめた。

そして冒険者による大合唱が始まる。

Kal Vas Zu(大いなる眠りの召喚)
誤って何かやばいものが呼び出されまいかとビクビクしていたが杞憂に終わって良かった。こうして男は静かにベッドの上で眠りについたのだ。
だが、男からの頼みはこれだけではなかった。
彼は眠りに落ちる間際、冒険者たちにもうひとつ、頼みごとを残していたのだ。それはムーングロウの北外れに住む女性デリアを訪ねて欲しいというものだった。
静けさを取り戻した室内を抜け出た冒険者たちは再びムーングロウへと向かった。スティーブからの「夢の中で会おう」との言葉を伝えるために。

デリアはスティーブの姉に当たる人物だった。冒険者たちがスティーブに出会った事を伝えるとデリアは大仰に驚いていた。だが、彼からの言伝を聞くなり表情に影を落とす。
旅好きだったスティーブがなかなか戻ってこなくて不安を感じていたデリア、だが先日スティーブの鞄が血塗れの状態でオークの根城で発見されたというのだ。

スティーブが冒険者たちに求めた「眠り」とは永遠のものだったのか?デリアは弟の安らかな眠りに立ち会ってくれたことに感謝し、自らも寝室へと去っていった。
夢の中で会うために。
投稿者 Siel Dragon : 2006年03月02日 23:56
