レイクスペリオル、フェルッカマジンシアにある豪邸の紹介です。


親愛なるモリィへ。
お元気にしていますか。今もモリィは違う空の下で正義の為とも悪の為とも判らぬお仕事に没頭していることでしょうね。私は先週からレイクスペリオルのフェルッカという世界を旅しています。同じブリタニアをただ歩くだけなのに、人々の話し声を耳に挟む折々に立ち並ぶ家々を横目の街道を進む程に異世界に立っている事を実感する日々です。今度は一緒にどこか違う世界へ旅立たないかい?散歩好きなモリィもきっと愉しめることでしょう。
私はこれまでジェロームやユー、ブリテイン、ミノックといった街を旅してきたんだが、今日立ち寄ったのはマジンシアという街だった。気候は大陸部のトリンシックのような熱帯で家々も砂岩を利用したものが多いんだよ。モリィもここが貴族という名の亡者達に支配された島って事は知ってるだろうが、私はその家々の中でもとびきりデカい屋敷を選んで寝泊りしてやることにしたよ。

屋号すらないんだから誰の屋敷だろうと知ったことではないさ。私邸らしく入口自体はこじんまりしたものだったけど、中は広々としたもんだ。入口の脇には立派な胸像もあるんだが、誰を模したもんだかは判らないや。紅い表装の書籍が置かれてたから開いてみたけど、どうやら来客者が書き込む為のものらしい。私のようにこの屋敷を立ち寄る奴がいるってことだ。この本からは大した情報を得ることができず、ただこの屋敷が「Magincia Mansion」と呼ばれてるってことだけしか判らなかった。要はマジンシアの屋敷ってことだ。ちなみにモリィの知ってるマンションは和製英語だから気をつけろよ。

地元の民ですらここの主人が誰だったのかを知らない謎の屋敷となると家捜しして少しでも情報を収集するしかないとモリィも思うよな。まずはエントランスホールの中央にあるテーブルの上に置かれた航海図に目を通してみた。

アントン・ゾルディによる船舶見取図
アントン・ゾルディなる人物の名がまず見つかったな。どこかで耳にしたことのある名だから、今後旅を続けていればまた彼の名に出くわすこともあるかもしれない。ちなみに、テーブルの脇にはバッグが転がっていたが中身は空だったよ。
次は階段脇の机へと歩みを進めたんだが、ここには見たこともない綺麗な望遠鏡が置かれていた。なんと銀製だぞ?ブリタニアには大量の金貨が流通しちゃいるが銀は滅多にお目にはかかれないよな。昔は墓場を徘徊する不死者どもを相手に銀製の武器で戦っていたもんだが、ある時期を境に「銀製の」とは呼ばなくなってしまった。実際は付与魔法の一種みたいだし、組成は銀じゃなかったのかもな。

銀製の望遠鏡

解析中の海図
東手にあるテラスへ出るとハンモックや料理を見つけることができたよ。既に住人の姿もないというのにでっかいローストピッグがテーブルに手付かずのままだった。勿論食べることなんてできやしないよ、カチカチだろうから食べようとも思わないがね。

だが、ここで新たにひとりの名前が浮上したよ。ローストピッグの横に置かれていた瓶には「セスのお気に入りバーベキューソース」って書かれていたのさ。いつも大した調味料も使わずに焼いては丸呑みしちゃってるけど、ソースつけると美味しいんだろうかね。

次は南手の書庫らしき部屋へと入った。書庫と言っても書籍もほとんどなくて閑散とした室内だよ。でも、屋外には家庭菜園があって野菜が今も植わっていた。誰に収穫されているのかも判らないけどね。

今度は階段をあがってみよう。ここは私室だったようで、ベッドや化粧台、箪笥といった品々が並んでいたよ。特に私の目をひいたのが階段を上ってすぐのところにある品々だよ。

魚の餌に水槽洗浄液、更には魚の飼育に関する教書までテーブルの上に散乱していた。これらの品が一体どんな役割を果たしていたのか考えてみたのだけど。

魚の餌

水槽洗浄液

魚の飼育に関する教書
テーブルの脇にあるのは水槽だったんだね。今では誰しもが水槽に魚を入れて愉しめる時代なんだけど、かつては一部の特権階級だけが愉しむ高尚なもんだったのだろう。ここに置かれているものはブリタニアでもかなり古い形式の水槽である事は疑いないね。どうだい、これを見ただけでもここへ来た価値があろうってもんだ。

水槽
更に部屋の奥には脱ぎ捨てた衣装が散らかっていた。ここの住人は決してマメな性格とは言えなかったようだ。モリィの部屋を見てるようで少しばかり懐かしい気分に浸れたさ。ここでも銀製のネックレスが化粧台の上に置かれたままとなっているのを見つけたよ。

銀製のネックレス
船の模型のようだけど、これも一般市場に出回っているものとはどことなく違ったよ。模型には「象牙の乙女」と刻まれていたんだけど、これは船名なのかな。もしかするとこれって象牙で彫られた模型なの?象なんてブリタニアで見たこともないんだけど伝説の生物ってことなのかな。流石に高貴なお屋敷ともなると違うね!

象牙の船模型
他にも本棚を隠すように箪笥が置かれてたり、ベッド脇には気になる書籍が無造作に投げ捨てられてたりと見所盛り沢山だな。


「ブリタニアの不思議」
最後にエントランスホールの北手にある部屋へと入った。屋内では唯一扉で他の部屋と隔てられている場所だよ、やっぱり屋敷の主が住んでいた場所なのかな。ここは他の世界でも同様に巨大な風呂がある事で有名だね。


それじゃあ一晩ここのベッドを使わせてもらったら、マジンシアの街を観光するとしよう。また連絡するよ、楽しみにしてなくていいから、安心しろ。
投稿者 Siel Dragon : 2006年08月05日 02:20
