狂気の魔術師(Mad Mage)は2008年に開催されるライブイベント。2006年から関連するBNNが配信され始め、2007年6月には負荷検証なども実施されていた。本イベントは2006年4月の老婆イヌの予言に始まる長大な物語のひとつ。2006年8月のオフィディアン侵攻でブラックロックが確認されて以降、謎に包まれる鉱物ブラックロックを巡り様々な事件が発生。2008年2月よりベルトラム・ベアトリス(Bertram Beatrice)と名乗る錬金術師が不老不死に関する実験としてブラックロックを利用した生命体を荒野へ放ち始める。
錬金術師の研究ノート p.1
2008年2月14日に公式サイト上で公開された研究ノート。この頁で触れられた試作型のブラックロックに汚染されたプレイグビーストが同15日、16日に日本シャードのトランメルデーモンテンプルに出現。その姿はボグシングであった。
錬金術師の研究ノート p.2
2008年2月28日に公式サイト上で公開された研究ノート。この頁で触れられたブラックロックに汚染された魔法耐性型のプレイグビーストが同29日、3月1日に日本シャードのトランメルデスタード南にある湿地帯に出現。その姿はヒュドラであった。
2006年11月23日
BNN: 魔法使いの群像(日本公式)
2006年12月02日
BNN: 鉱脈の中に(日本公式)
2007年01月13日
BNN: 魔法使いの弟子(日本公式)
謎のルーン「THE CLOCK IS TICKING IN MOONGLOW」
2007年02月24日
BNN: ブラックロック発見装置の製作始まる(日本公式)
2007年06月23日
公開イベント検証のお知らせ(米国公式)
2007年06月24日
公開イベント検証の結果(米国公式)
2007年06月30日
負荷検証のお知らせ(米国公式)
2007年07月01日
負荷検証
2007年07月06日
聞こえ続ける声と狂いし魔術師の実験
2007年07月28日
BNN: 計画通りにはいかないものだ(日本公式)
2007年08月04日
BNN: 介入(日本公式)
2008年02月06日
Calvin Crownerが「狂気の魔術師」開催について言及
2008年02月13日
狂気の魔術師は5ヶ月間開催する
2008年02月14日
BNN: 錬金術師の研究ノート p.1(日本公式)
2008年02月15日
デーモンテンプルに試作型ブレイグビースト出現
2008年02月16日
デーモンテンプルに試作型ブレイグビースト出現
2008年02月28日
BNN: 錬金術師の研究ノート p.2(日本公式)
2008年02月29日
デスタード南に魔法耐性型プレイグビースト出現
2008年03月01日
デスタード南に魔法耐性型プレイグビースト出現
先日トランメルデーモンテンプルに出現した試作型に続き、魔法耐性型のプレイグビーストがトランメルデスタード南に位置する広大な沼地に出現した。前回はその姿がボグシングのようであったが、今回はヒュドラ。もちろん前回同様に強力な攻撃能力は健在。沼地には無数の死体が転がることとなった。




私の名はベルトラム・ベアトリス(Bertram Beatrice)。研究の成果は良い方向へと進んでいる。すばらしいことだ。改良を加え再び実験をすることにしよう。
検証の結果、野蛮人どもの群がる時間が分かった。それにあわせて野に放つことにする。場所はダスタードの南にある沼地帯が良いだろう。実験予定を公開しておくことにしよう。
2/29(金)
21:45頃 Asuka、Mizuho
22:15頃 Hokuto、Wakoku
3/1(土)
21:45頃 Yamato、Sakura
22:15頃 Izumo、Mugen

野蛮人は野蛮人なりに良い実験材料となることで、私のすばらしい研究に参加できるのだからな。感謝してほしいものだ。
---
実験はまずまずの成功だった。どこで聞きつけたか、数十名の野蛮人どもが私の創造した生命体と戦ってくれたおかげで、多くの情報を得ることができたからだ。
なるほど。多少回復力を持たせたところで、それを上回るダメージを受けてしまったら意味がない。最強の生命体を造るには、ダメージそのものを無効化、もしくは減少させねばならぬ。今回とりわけ強烈だったのが、魔法攻撃によるものだった。これを無効化するためには、魔法耐性を持つ生命体の組織を組み合わせるのがよいだろう。同時に、炎や冷気に対する耐性も必要だ。魔法が効かず、炎や冷気をものともしない生命体が誕生すれば、それは遥かに強力になる。必要なものは手元に揃っている。組織の融合と培養にさほど時間は掛かるまい。近日中に再び野に放ち、その行動を見守ることにしよう。

ところで、実験室の中に大量のブラックロックを持ち込んだせいか、このところ疲れを感じない。思考が冴えわたり、すでに3日も眠ることなく研究を続けている。空腹も感じぬ。これほどまでに活力が湧き上がるとは驚きだ。
ブラックロックは実にすばらしい。
ベルトラム・ベアトリス
「デーモンテンプルに謎の生命体が冒険者を襲っている!!救援を求む!!!」
タウンクライヤーの呼びかけにより、冒険者たちがトランメルデーモンテンプルへ向かったところ、そこにはかつて猛威を振るっていたブラックロックによる汚染生物がいたそうだ。今回はムゲンシャードのBonyさんより報告をいただいた。

試作型(Prototype)のプレイグビースト、存在が不安定でよく見えないが、ボグシングのようにも見える。それは強力な毒を周囲に撒き散らしていたそうだが、この毒が非常に厄介なものだったとか。結局、このモンスターがどのような経緯で出現したのかは不明のままであり、タウンクライヤーも疑問を呈していた。
「冒険者たちのお陰でモンスターは討伐できたよ!でも一体何のモンスターだったの……?」
私の名はベルトラム・ベアトリス(Bertram Beatrice)。世界中を旅して数多の生物の組織を採集し、培養し、錬金術の研究を続けてきた。求めるものはただひとつ。究極の生命体を造りだすこと。究極の生命体とは、すなわち、無敵の生命体だ。あらゆる攻撃に耐え、あらゆる病害を寄せ付けず、老いることなく死ぬこともない。このように強靭な生命体を作り出すことができれば、その技術を応用することで、人は永遠の健康と無限の命……すなわち不老不死を手にすることができる。なんと崇高な研究であることか。
しかし、我が意を解せぬ愚鈍なる錬金術師たちは、私をギルドから追放した。不老不死の探求は徳に反する悪魔の所業であるという。愚か者どもめ。彼らは学問の何たるかを知らぬ。錬金術の何たるかを知らぬ。学問とは人を幸福にするために存在し、錬金術はそのための手段だ。そして人にとっての究極の幸福とは、健康と不老不死に決まっているではないか。
とはいえ、研究は行き詰まっていた。生命の謎は容易には解きほぐせない。私も組織の培養には成功したものの、融合までには至らなかった。大半はその場で溶解し、残ったわずかな組織も翌日には腐敗した。研究の突破口となったのが、先日よりブリタニア各地に出現したブラックロックだ。ブラックロックは、その未知なるエネルギーで生命を活性化することができる。これによって研究は大きく前進し……条件付きではあるものの、新たな生命体を造り出せるようになった。

まず手始めに、いくつかの凶暴な生命体から得た組織を融合することから始める。毒に強く、体力を自然回復させる生命体。これを野に放ち、自然界でどのような振る舞いをするのか観察しようと思う。不幸にして住民や冒険者を襲うことがあるかも知れないが、それもまたよい実験となろう。錬金術の進歩に犠牲はつきものだ。
ベルトラム・ベアトリス
第114回 UO:HoCより抜粋。
deadite
2008年の計画についてはいつ頃詳細を明らかにしてもらえるのだろうか。
RicTheHippy
実際のところ、我々は今現在も2008年の計画について検討を重ねている最中だ。私は先延ばしすることが多いのだが、先日お伝えした事柄に追加がある。今後5ヶ月間は " Mad Mage " の登場するイベントを実施すると決定している。春にはちょっとしたお愉しみが用意されており、その後に叙事詩的なイベントが待ちかまえている。晩春頃だね *wink* これが全てなのだとしたら驚いてしまうことになるだろうが。私が一日中掲示板には目を通していることはご了解願いたい。我々は耳を傾けているのだ。計画が具体化され次第、より詳細な情報を皆さんに提供しよう。コミュニティへの情報提供は私やJeremyにとって最優先事項と言える。可能な限り早くお知らせしたい。
Lariat
ブラックロックに冠する今後の展開について何か言及できることはあるだろうか。生産の計画と関連させることはあるだろうか。
Draconi
ブラックロックを大量に確保しているのだろうか。君には声が聞こえているのかい。最近になってウィスプと話しただろうか。君は現実を構成する要素にいくつかの穴を穿つことを手助けしてくれたわけだから、" Mad Mage" のイベントを見逃さないようにして欲しい。このイベントにおいて我々はより多くの事柄を見出そうとする予定だ。
RicTheHippy
* 雷鳴が鳴り響いた *
クロノス(Kronos the Mage)は驚きのあまりフォークを飲み込んでしまいそうになるほどだった。
クロノスとメリッサ(Melissa)が食べ始めようとした矢先、玄関の扉が樫の木に鉄でも打ちつけられるようなものすごい音を立ててノックされたのだ。
メリッサがすばやく立ち上がり、クロノスはそのあとに続いた。玄関口にさしかかろうかというときに大きな声が響き渡った。
「御免!」
そしてドアが勢いよく開き、玄関が月明かりで満たされた。
騎士か?王室の紋章のついたフルプレートに身をつつんでいるし、騎士に違いない、とクロノスは思った。
そのあとに続いて、恰幅がよく、品のよい小洒落た服を着た男が姿を覗かせた。
その男はドアが開いた勢いで戻りかける頃にはすでに話し始めていた。
「アベリー(Avery)、ここで待っているように」
鎧を着た男はドアの内側に居る2人の魔法使いに目をやった後、声をかけた男がドアを閉め中に入ってくる間にくるりと背を向け、来た道を見張った。
メリッサは目をしばたたかせていた。クロノスはこの客人に挨拶をする前にメリッサの奇妙な様子からどうやらこの人物に驚いているようだという事に気がついた。
クロノスはとっさではあったものの、なんとか自分のしたい質問をすることができた。
「どちら様でしょうか?」
聞いてから「失礼ですが」を付け加えるべきだったと気付いたが。
「ああ、君は私のことを知らないだろう。私は王室財務官のフランセスコ(Lord Francesco)だ」
クロノスとメリッサは頭を下げた。
「閣下!お越しくださいまして光栄でございます!」
メリッサはとっさに答えた。
「こ、これは、これは!私共に何をお望みでございますか?」
クロノスはメリッサと同じように驚きを隠せないでいた−この街に統治評議員がきたのはいつの事だっただろうか?
フランセスコは軽く会釈を返すと続けた。
「中で話をしてもかまわないだろうね?多分わかっているとは思うが、私は座って話す方が……」
「もちろんでございます!」
クロノスは言い、食堂へと案内をした。動揺してはいたものの、テーブルについてから程なく落ち着きを取り戻した。
「さて。私の理解するところによれば、友である魔法使いよ、そなたが装置か何かを作った者に間違いあるまいな?」
クロノスは驚きのあまり目を見開き、メリッサの手は緊張のあまりテーブルの上で震えていた。
「ええ、はい、私でございます、閣下」
「して、その装置とやらはブラックロックを見つけ出せるとか?」
クロノスは息を飲んだ。
「そ、その通りで。私どもが知る限りの世界のどこにあるブラックロックでも見つけ出すことが出来ると思っております」
フランセスコは一瞬置いて言った。
「知られていない世界のでもか?」
それは随分とおかしな質問だった。だが、クロノスは行儀良く肯定の微笑みを返した。するとフランセスコは続けた。
声はさらに真剣さを帯びていた。
「本当に見つけ出せるのであるな?」
メリッサは無意識にクロノスを見つめた。フランセスコはその様子を見て身を乗り出し、クロノスの不安げな目を正面から覗き込んだ。
「その、閣下、それは……」
「これは失礼」
フランセスコが遮った。
「私はそなたとそなたの属しているギルドとの事情は知っておる。その上でもう一度聞く。その装置はブラックロックを見つけ出せるのだな?」
「そう思います、閣下。」
何度も言ってきた。ギルドにも同じことを言い、そしてまた言った。あの装置は間違いない。間違いないのだ。
フランセスコはふむ、と椅子の背もたれに身を預けた。
メリッサは目に見えるほどに息を吐いた−椅子は小さく、財務官は小さくはなかったのだ。
クロノスは何か、なんでもいいから続けて言おうとしたが、目の前の男は考えをめぐらせているようであり、クロノスが何を言おうとも気にはかけないように見えた。
「それならば、仕上げるのには何が必要なのかね?」
と、フランセスコは質問した。
どうしてこんな事になったのか?とクロノス(Kronos the Mage)は座り、考えた。自分のコインが他の人の手中に転がり込むがごとく、今までの事は全て水の泡となったのだ。
ギルドがこの実験を恐れているという事だけで論理的根拠が示される事は無いまま、クロノスの計画、調査、そして作った機械、その全てが未完のまま街に残されることになったのだ。
クロノスは、まるで世界全体が自分に反対しているようだとさえ思えた。
ブラックロックの脅威さえなければ、ヘイブンのことさえ無ければ……。
クロノスは木に寄りかかり、目の前の噴水に目を向けた。
目は柔らかく踊るように吹き出る水が描く弧を呆然と見つめていた。
だが、遊ぶように繰り返し弧を描く水はクロノスの心に落ち着きを徐々に染み込ませていった。
噴水の一番上に投げたクラウン金貨が水しぶきと共に沈んでいくのを見るとクロノスは残念そうに微笑を浮かべ、いつしか自分の成し遂げた事に抱いていたプライドが自分の中から消え去っている事に気付いたのだった。
コインに願いをかけてもいいのだとクロノスは思い出し、子供じみた笑顔を浮かべながら願いを思い浮かべた。
夕方の空は深い紫色に変わり、ライキュームを囲む壁の向こうから月-トランメルだった-が上ってくるのが見えた。そして明るい星々が雲ひとつ無い空に輝きだし、夜空に星座を描き始めた。
こんなところをふらついていてもしょうがないと思い、クロノスは中庭にあるテレポーターに足を進めていった。
少なくとも今夜は、メリッサ(Melissa)が一緒に夕食を楽しんでくれるだろうから。
第111回 UO:HoCより抜粋
聞こえ続けるこの声からいつ解放されるのだろうか。
Baron
まもなくさ、間近に迫ってきてしまっているよ。君はここで訊ねてしまったことをいずれ後悔するに違いないが、全ては狂いし魔術師とその実験に掛かっているんだ。
日本時間7月1日午前6時よりテストセンターのひとつTC1のトランメルムーングロウにおいて、米本国主導の次期ライブイベント「狂いし魔術師(仮称)」の実施に際した負荷検証が行われました。
本国主導で行ってきた一連の「蘇りし王国」導入イベントの最高潮に位置づけられている本ライブイベントはムーングロウにプレイヤーが大集結することが予想されます。その重要性からも米本国としても慎重な情報収集をした上で実施しようとしているのでしょう。
日本時間では早朝ということで、平日であればとても起きたくない時間帯なのですが、週末ということで朝一にTC1へ赴きました。

ヘイブンにある多数の特設ムーンゲート。その中の一番銀行寄りのものが今回の負荷検証の会場へ繋がるものでした。

かねてよりムーングロウ市街地内に建造されていたブラックロック発見装置、その周辺に何故か今回の負荷検証のためになのか柵が張られ、テレポートの呪文なしには中へ入れないようになっていました。

そして人々が集まってきて検証検証。流石は負荷検証というだけあって、凄まじい発言が連打されていました。久々に待ちきれない位のラグを体感しましたが、意外にも新クライアント「蘇りし王国」は粘りますね。今回のイベントはあくまで2Dクライアントでの実施を前提にされているものではありますが、少なくとも私の環境における「蘇りし王国」はラグこそあるものの不正終了することがない。

問題は余りに画面内発言量が多すぎて状況が把握できなかったことですが。でも、本イベントの中核人物クロノスの演説は確認できました。既にローカライズを終えているようで、日本語設定のクライアントだと日本語で表示されていました。



一端ムーングロウの外へ転送されて仕切り直し。ここに至って一カ所に多数のプレイヤーが集まってきたためにまともに進めなくなる。目の前にゲートがあるのに辿り着けない苦悩。
そこで2Dクライアントに切り替えようとログアウト。でも、ラグ状態の場所で再ログインはやっぱり無理がありますね、気づくとそこは森の中。どこか確認しようと地図を開いたところプリズン山脈の北東に位置する場所でした。マジックストリームなんて久しぶりに喰らったよ!
今回の負荷検証に携わったプレイヤーには「堕落のマント(Cloaks of Corruption)」というものが配布されました。といっても、いつの間にかバックパックの中に入ってたので、気づいたのは検証終了後に鞄を整理しようとしたときのこと。


Jeremy Dalberg
30 Jun 2007 00:16:43 EST
さてさて!また良からぬ企てを考えているところさ。改めて我々は幾つかの負荷検証のために諸君らをTC1へ今週土曜ご招待したい!
まず、プレイヤーを2グループに分けた上で実施したい。イベントで実際に存在し得る"参加者"役と"見物人"役だ。2種類の検証を行うわけだが、双方とも「狂いし魔術師(仮称)」イベントの前半部を担うものだ。検証に引き続き、今後の検証のために協力いただいたプレイヤーには「堕落のマント(Cloaks of Corruption)」をお配りする予定である。
お気軽にご参加いただきたい!この検証は日本時間7月1日午前6時よりTC1のムーングロウで開催する見通しだ。ニューヘイブンとルナにはイベント参加用のゲートを用意する手筈となっている。
そこで会おう!
- Draconi and Co.
Jeremy Dalberg
30 Jun 2007 00:16:43 EST
Mwaha! We’re up to no good this time. Once again we’d like invite everyone to TC1 this Satuday for some stress testing!
We’ll be splitting the players into two groups: live “participants” who are physically present at the event, and “spectatators.” There will be two tests, each based around the initial half of the Mad Mage event. Following the test we’ll be giving out “Cloaks of Corruption” for further testing as a reward for taking part.
Feel free to join in! We’ll be starting at 2PM PDT (9PM GMT) on TC1, in Moonglow. Gates to the event will be available in New Haven and Luna.
See you there!
- Draconi and Co.
Stress Test Results [EVENT SPOILERS]
Jeremy Dalberg
23 Jun 2007 22:35:12 EST
皆さん、ごきげんよう!!今回は同時に450名以上を確認できるほどの規模の方々が「狂いし魔術師」イベントの検証にお越し下さいました。予想通りの凄まじい処理遅延が起きたが、何とかサーバーが落ちることなくイベント自体は実施することができた。尤も我々自身も何度かマジックストームで他のサーバーに転送されはしたがね。
時間軸の異なるムーングロウへ繋がるムーンゲートはしばらくTC1に設置したままにしておこう。そして、今晩中に少人数で何度かイベントを再実施しようと考えているよ。
これらの検証を通じて、最終版では参加されるプレイヤーの皆さんのためにバランスの調整されたシステムを構築できるはずだ。狩りを愉しめるようにモンスターは大量に放っておいたし、大勢が検証に訪れてくれているから、今後数日間に渡って時間軸の異なる世界へ足を向けて欲しい。闇の従者たちに遭遇することだろう。
Jeremy Dalberg
23 Jun 2007 22:35:12 EST
Results (and spoilers) after the jump!
Hellllloooo everybody! Well, in the end, approximately 450+ people showed up, on the same screen, to attend the Mad Mage event. As you can imagine the lag was intense. While the server itself survived, most of us found ourselves being telestormed to safety multiple times, but the event itself was able to execute.
We’ve left the gateway between Moonglow and the Timeshifted version open for now on TC1, and will probably host a few more repeats of the content throughout the evening with smaller groups of players.
Thanks to these results we’ll be able to craft a good balancing system for players who want to participate in the final edition. There’re plenty of monsters left to hunt and people to hang out with, so feel free to check out the Timeshift over the next few days. Random encounters with the servants of shadows will occur.
Thanks for coming!
- Draconi and Team
公開イベント検証
Jeremy Dalberg
22 Jun 2007 22:04:57 EST
諸君、ごきげんよう!皆さんを新しいライブイベントへご招待したい!「狂いし魔術師(仮称)」計画は「蘇りし王国」の導入時に最高潮を迎えるよう照準を合わせているんだ。これは諸君らが自身の立つ世界に対する認識を改めるであろう今後の物語の舞台設営といったものだ。
卓越した魔術師であるクロノスはブリタニア評議会の依頼でブラックロック発見装置を完成させたが、フォロアーズ・オブ・アーマゲドンの再来とソーサリア崩壊の試みにより、評議会は隠されたブラックロックの発見に全力を注ぐこととなっていた。
この種の物語にとってはありがちなことではあるが、我々の勇敢なる魔術師の試みは恐らく達せられることはないだろう。このイベントは二日間に渡り実施される予定であり、まず初日は発見装置の起動、そして二日目はその成功である。ただし、今回の検証ではこれらの内容を1時間に凝縮して実施する予定だ。
我々は今回の検証ではストレステストとしての側面にも関心を寄せている。特に転送とアイテム生成を大量に処理する場面は重要だ。我々は破壊的行為は了承するし歓迎するかもしれないが、他のプレイヤーへのハラスメント行為やイベントそのものへの妨害行為は看過し得ないことを留意願いたい。
今回のイベントへの参加には"2Dクライアント"が必要となる。今回のイベント参加においては「蘇りし王国」クライアントの使用はご遠慮願いたい。
検証は日本時間6月24日午前9時にTC1シャードで実施される。ムーングロウの銀行西手にある広場で待機していて貰いたい。そこにクロノスのブラックロック発見装置が完成していることだろう。
- Draconiとその仲間たちより
追伸:
武器は入念に磨いておくことだ!少なくとも防具の準備は怠ってはならない!
"Hello everybody! We’d like to cordially invite you to a public test of a new live event! The “Mad Mage” project focuses on events culminating in the release of Kingdom Reborn. It sets the stage for later content which will change the very way you look at our world.
Kronos, researcher and mage extraordinaire, has completed his Blackrock Detector at the behest of the Britannian government. After the re-emergence of the Followers of Armageddon and their attempt to destroy Sosaria, those in power have become completely focused on searching out all known caches of blackrock.
As these things are wont to do, things probably won’t go well for our intrepid alchemists. This event normally spans two days: the first day being a first attempt at turning on the machine, and the second day being successful (and contains the events that transpire). For the purposes of our testing we’ll boil this down into about an hour experience.
We’re specifically interested in stress-testing portions of this event, especially those involving teleportation and mass item creation. We appreciate and welcome all attempts to break things, but would remind everyone that harassing others or interfering with the event itself won’t be tolerated.
This event requires the *2D client* in order to participate. Please do not attempt to use the KR client while testing this event.
The test will occur this Saturday, the 23rd, at 5PM PDT, on TC1. Please wait in the field west of the Moonglow bank (Trammel) where you see the completed version of Krono’s blackrock detector.
See you there!
- Draconi and Team
P.S. Come armed to the teeth, or at least well armored. "
ムーングロウの魔法使いのクロノス氏によって、世界初となるブラックロック発見装置の製作が始まりました。
Second Defense Armoryの西にある小さな広場にピクニックに行くのは、お勧めできない。ハンマーの音がうるさいだけではなく、ムーングロウの魔法使いギルドによる画期的な世界初のブラックロック発見装置の製作のために、ここ数週間地面が掘り返されて地盤が緩んでいるからだ。
錬金術の研究で知られ、今回の実験の指揮をとっているクロノス氏は、助手である数名の魔法使いと好奇心でいっぱいの見物人に見守られる中で簡単な発表会を行った。
我々BNNがこの装置がどのように動作するのか尋ねたところ、奇人ともいえるこの魔法使いは、動作のカギは氏の家に古くから伝わる家宝と、ブラックロックのかけらそのものであることを明らかにした。
クロノス氏がいう家宝について質問すると、これまで家族の誰ひとりとしてそれがなんなのか思い出せずにいたが、しかし、それこそが数百年に渡る古き秘密を解く何らかのカギであると断言した。
ブリタニア・ニュースネットワークの報道を前にトランメルムーングロウには発見装置と思しきもの建造が開始されていました。当サイトでもrimoさんが報告してくれてますね。

なんでも騒音と地盤の緩みで周辺は危険な状態なんだとか。むしろ周辺の店の店主は怒り心頭なんじゃなかろうか。

この装置の動作にはブラックロックとクロノス家の家宝が用いられるのだとか。無事に完成するのか目が離せない状況となりそうだね。
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「THE CLOCK IS TICKING IN MOONGLOW」
魔法使いクロノスからアイテムの入手を頼まれた、弟子のウェクストン。手伝ってくれる冒険者を探して、一人ライキュームへと向かった。
「ウェクストン!」
クロノスは大声を出したが、大きな部品箱に頭を突っ込んでいたせいで、その声は遮られてしまった。
「はい、先生?」
「ウェクストン!」
ウェクストンは、目をぱちぱちさせながら近くに寄って応えた。
「はい、先生。何かおっしゃいましたか?」
ぶつぶつとつぶやきながら、部品箱の中からクロノスが頭を出した。
「ああ、そこにいたのか。完成させるために、いくつかの部品が必要なんだ」
クロノスはローブのポケットをごそごそと探り、取り出したしわくちゃの羊皮紙に何かを書き込むと、それをウェクストンに手渡した。
「ここに書いてあるものを集めてくれ。頼めるね? 急いでくれよ。もう少しで終わりそうなんだ!」
ウェクストンは、クロノスから手渡されたリストに目を通して愕然とした。(うわあ。これを取るためには、あれを殺して……で、これはあそこでしか手に……)
「ちょっと待ってください! どうやってこんなものを手に入れろと? 私の仕事は調査することであって、魔法の鎧と輝く剣を身につけた冒険者じゃないん……」
ウェクストンの声は、消え入りそうなほど小さくなっていた。
「ふむ。冒険が必要っていうことは、誰か手伝ってくれる人が見つかるかもしれないな」
ウェクストンはエプロンについた埃を払い落とし、ヒゲに手をやり胸を張った。ウェクストンが扉の外に出ようとしたとき、またしてもクロノスが頭を出した。
「ウェクストン! どこにいくんだ? まだ食事の時間じゃないぞ」
ウェクストンは混乱して振り返り、羊皮紙を頭の上にかざして言った。
「部品を手に入れに行くんですよ、先生! 覚えてらっしゃらないんですか?」
クロノスは顔をしかめてウェクストンを見ると、もやを払うように頭を振って言った。
「あ、ああ。その通りだ。急いでくれ」
今度はウェクストンが顔をしかめる番だった。ブラックロックは周囲に奇妙な影響を及ぼすらしい。自分の師が純粋科学にだけ興味を持っているように見えるのは、よいことだ。ウェクストンは外に出て、明るく輝く太陽をちらりと見た。そして冒険者を探すためにライキュームへと向かった。

クロノスの話を耳にして、ブラックロックを掘りにいった戦士たち。彼らは、ブラックロックが秘めている特別な“効果”に気がついたようです。
「あのなよなよした魔法使いは正しかったな……。ものすごい量のブラックロックだぜ」
そう言うと、ヴィンセント(Vincent)はつるはしを持ち上げた。
「それに、この手ごわいエレメンタルもな……。あの魔法使いがあんだけなよなよしてんのと同じぐらい、金持ちなことを願うよ」
ピーター(Peter)は斧をかつぎ、肩をぐるぐると回しながら返事をした。ピーターは仲間のほうを振り向いて言った。
「マーセル(Marcel)、お前が一番いい目をしてる。しっかり周りを見張ってろ。テオ(Theo)、ジャクソン(Jaxon)、魔物が俺たちに気づいたら挟み撃ちにするんだ。ファウスタス(Faustus)、お前と俺でそいつをやるぞ」
ファウスタスはぶつぶつとつぶやいた。ピーターがにらむと、ファウスタスは肩をすくめた。
「いくぞ、兄弟。今日は、死ぬにはいい日だ!」
雄叫びと共に、戦士たちはブラックロックエレメンタルに向かって突撃した。3人のアーチャーが戦士たちの突撃を待って射掛けると、矢は音を立てて戦士たちの頭上を越えていった。ほとんどの矢は傷ひとつつけられずに落ちたが、何本かはブラックロックエレメンタルの頭と肩に当たり、そのかけらを地上に撒き散らした。
ヴィンセントは戦場を迂回してブラックロックが地表に顔を出しているところへ向かったが、その少し手前で足元にある“何か”に気づいた。
「マジかよ、ブラックロックだらけだぜ!」
と彼はつぶやいた。ヴィンセントは砂につるはしを突き立て、クロノス(Kronos)が持ち帰ったものと同じぐらい大きなブラックロックの塊を掘り出した。顔を上げると、ピーターとファウスタスが用心深くエレメンタルと対峙しつつ、その重い一撃から身をかわしていた。ピーターの斧は魔物の胸の部分のブラックロックに食い込み、ファウスタスのウォーハンマーは振られるたびにブラックロックの破片を飛ばしていた。
ヴィンセントは足元のやわらかい砂を掘り続け、マーセルがヴィンセントを呼ぶまでにさらにいくつかの塊を掘り出すことに成功した。
「ヴィンセント、こっちへ来い! 追加で魔物が来てるぞ!」
ヴィンセントは恥じることなく、アーチャーたちの後ろに逃げ隠れた。彼らの肩越しに自分のいたところを見てみると、2匹のおぞましい魔物が見えた。夜のように黒く……1匹は恐ろしいエナジーボルテックスのようであり、もう1匹はブラックロックが溶けて染み出したスライムのような魔物だった。
「ピーター、ファウスタス! 急げ!」
ピーターはその声を聞き、いま戦っている敵の向こうからさらに魔物が来ているのを見た。ピーターは身を翻すと、凄まじい速さでエレメンタルに向かって斧を振るった。魔物の足を叩き切って打ち倒すと、起き上がる前にその胸に刃を振り下ろした。
ヴィンセントは、魔物が倒されたときにブラックロック同士を結びつけていたエネルギーが消失し、破片になるのを大きく開いた眼で見た。ヴィンセントはその素晴らしいブラックロックを集めるために走り出そうとしたが、ピーターが腕をつかんで軽率な行動を戒めた。
「あぁ、冷えたエールと店の娘が待ちきれないぜ!」
ファウスタスがため息をついた。一行はブラックロックの鉱脈から砂漠をくだり、パプアへと戻るべく歩みを進めていた。
「そのとおりだな、兄弟」
ピーターが言った。
「無事に町に着ければ、万々歳さ」
「無事に酒にありつければ、だろ?」
とファウスタスがやり返した。
「しかし、あの戦いは忘れられねぇな」
ファウスタスは一瞬立ち止まり、ピーターを横目で見た。
「あの斧捌きはなかなかのもんだったぜ。ダブルストライクでエレメンタルを仕留めたんだろう?」
「ああ」
とピーターは返事をしたが、その声には驚きが混じっていた。
「まさか、自分でもあんな技を繰り出せるとは思ってもみなかったよ。だが、あの魔物と戦ったのは……いい練習になったようだ」
ヴィンセントは、顔をしかめながらブラックロックの塊を調べていた。
「たぶん、魔物のせいでは……ないな。掘っているときにおかしな力を感じたんだ。一振りごとに、知識が深くなっていくような感じがした」
「ブラックロックにはおかしな効果があるって言われてるだろ。その鉱脈なら、そんな効果があったって不思議じゃない」
ファウスタスは肩をすくめた。
「俺としては、惨たらしく死ぬかもしれないトレーニングより、もっとのんびりしたトレーニングのほうがいいな」
ピーターが笑った。
「さあ、いくぞお前たち! ムーングロウへ!」

地元の魔法使いたちの集会所となっているムーングロウの Encyclopedia Magika に、いつもと違う夜が訪れていた。かなりの人数が、おかしないでたちをした魔法使いと、彼の弟子を取り囲んでいた。実際、その魔法使いは他の魔法使いと比べて奇妙な身なりをしていた。ローブはおろか魔法使いの証である帽子すら被っておらず、代わりにズボンに半袖のシャツを着ていたのだ。
弟子は魔法使いたちの視線に対して、彼らの実験室の中ではこの格好のほうが適していると説明していた。ローブでは、すぐに火が燃え移ってしまうらしい。
「みんな! 静かにしてくれ!」
魔法使いのクロノス(Kronos)は、座る場所や見物にちょうどいい位置を示しながら群衆に言った。彼の弟子のデクスター(Dexter)は、これから群集と話し合うべき対象の“物”が置かれるテーブルを寄せ集めていた。
ここに到着するやいなや、師匠はすぐにその物体をくるんでしまったので、デクスターは肝心の“物”が何であるかをまだ知らなかった。もっとも彼の心配事といえば、師匠がその物体をくるむのに使ったのがギルドの絹製のタペストリーだった気がするということだけだったが……。
「ああ、お戻りになられたのですね!」
元気な声が、がやがやとうるさい中から聞こえた。デクスターは若く可愛らしい女性のほうを向くと、ローブを引きずりながらまっすぐテーブルへ進んだ。
「メリッサ(Melissa)! 来てくれないのかと……」
「おおっ! メリッサ!」
師匠がいきなり割り込んできた。自分の身なりのことなど、すっかり忘れてしまっているに違いない。
「あ、あの、何をしようとしてらっしゃ……」
クロノスの格好を見てためらいがちに言うメリッサの頬に、クロノスは口付けをした。
「ほら! 見てごらん、見てごらん! 私が持ってきたのは……っと、失礼!」
クロノスは思い出したかのように、群集に向かって声を上げ始めた。
「みんな、聞いてくれ!」
「まず、皆さんがこのすばらしい時に集まってくださったことに、お礼を申し上げたい。私がここで発表することは、皆さんをほんの少し驚かせることになるだろう」
群集はしんと静まり返り、デクスターは助手らしく師匠に近づいた。
「本題に移る前に、この物体がどこから来たのか、皆さんも興味がおると思う。陳腐な話かもしれないが、必ずや楽しんでいただけるはずだ。ぜひ耳を傾けていただきたい!」
「ある採掘師がロストランドの奥へ向かった。そうとも、オフィディアンの一件があったというのに、なんと無謀な冒険であることか。だが、誰がしがない労働者の考えなど理解できよう?」
デクスターは、魔法使いではない人たちに対して、ほんの少し顔をしかめた。
「ともあれ、どうやら彼は地中に隠された“何か”を発見したようなのだ。いや、あえて言うならば地中の鉱床において、大変貴重かつ地質学的にも興味深い標本を発見したというべきだろう。偶然この宝物が見つかったと言うことが、この話の全てとお思いかな? いやいや、その地域は非常に汚らわしい魔物どもが守っていたらしく、彼はそれがどれほど奇妙な物体であったか、識別することができなかったようだ! だがしかし、彼はその物体の一部を手に入れることに成功した!」
「そして何が起こったか! その採掘師が獣や怪物の群れに出くわすたびに、理由も無く襲い掛かってくるではないか! 採掘師はしばし応戦した後、パプアへとたどりつくことができた。彼は自分が掘りだしたものが呪われているに違いないと思い、宝石屋にそれを売り、早々に町を引き上げた。我が友たちよ! それが今日私がここに持ってきた、神秘に満ちた物体なのである!」
クロノスはデクスターを向き、冗談めかした声で言った。
「ご注意あれ、一見の価値ありですぞ!」
群集はクロノスの話に興味を持った様子だった。クロノスはテーブルに近寄ると、覆いの端をしっかりとつかんだ。
「親愛なる我が友よ、ご覧あれ!」
その声と共にひらりと絹の覆いを引くと、中に隠れていた“物”がその姿をあらわした。

「わぁ!」
「……。」
「なんと!」
「一体……?」
「それは……?」
群集から聞こえてきた息を飲む音とざわつきは、クロノスが想像していたほどではなかったようだ。テーブルの上に置かれていたのは、黒曜石よりももっと黒い石の塊だった。その黒さは光を吸い込むかのようで、まったくといっていいほど光を反射せず、ぽっかりと空間に黒い闇が口を開けたようでもあった。
デクスターも、うまく表現することができなかった。岩の縁がぼやけているように見える。
「先生、これは一体なんですか?」
デクスターは目を見開きながら聞いた。
「ブラックロックだ、デクスター。ブラックロックだよ。これまでに私が見た中で、一番大きなものだ」
若き弟子は、信じられないと言うようにクロノスを見上げた。
「先生、信じられません! でも、八徳に賭けて、こんな大きさだなんて!」
「そうだ! 私自身も信じ難いが、実際ここにある」
いまや人々はテーブルの周りに集まり、動揺の色を隠せないでいた。高位の魔法使いから錬金術師まで、その場にいる全員が岩の縁をもっとよく見ようと試みていた。何人かが岩を突っついてみたり、数人がこっそりまじないを唱えたりしていた。
デクスターはクロノスの腕をつかみ、石を指差して言った。その声は低かったが、感情的だった。
「気は確かですか? 先生、よくお聞きください! ブラックロックが何度となく実験で爆発したことをお忘れですか!?」
クロノスはぼんやりと答えた。
「ああ、毎回、実験のたびにな……ああ」
メリッサがテーブルの後ろに歩み寄ったので、クロノスは彼女の気を引こうとしたのだ。デクスターはそのことに気がつかない様子で聞いた。
「実験で使用したブラックロックの大きさはどのくらいでした?」
「小石か、もう少し大きい程度だろうな」
クロノスは後についてくるデクスターに腕をつかまれながらも、メリッサの傍へ擦り寄っていった。メリッサがクロノスに気がつき、彼に賛辞を述べようとする前に、デクスターが質問を挟み込んだ。
「先生、この岩……いまぼくは“岩”と言ったんですよ。もしこの岩が爆発したら、どれくらいの威力がありますか?」
「いま算盤を持っていないが、おそらく街の一画を丸ごとか、あるいは……」
その答を聞くや否や、突然水を打ったように部屋の中が静まり返った。クロノスは人々の脅えきった顔を覗き込みながら言った。
「何だね? 誰もそんな馬鹿な真似をしないさ。そうだろう?」


