2012年04月11日
覚醒 - 第三章

覚醒 - 第三章とは,2012年3月27日に導入されたパブリッシュ75において準備が整い,開始された物語。



老いぼれスリム(Slim the Fence)
ブリテイン北東区域にある酒場 The Solty Dog の地下室に老いぼれスリムが現れた。彼から情報を聞き出すことで,崖崩れにより行き来の途絶えたイルシェナー世界中央区画にあるエクソダスダンジョンへの抜け道の存在が明らかとなる。

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カウンター奧にある地下への階段をおりると,南手にある個室に老いぼれスリムが立っている。

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Siel
こんにちは
(Greetings または Hi でもよい)

Slim
やあやあ! いったい何事だい?この老いぼれ“スリム”に何か用かい?

Siel
スリム殿は何処におられるのですか?

Slim
そいつは俺の名前さ!そうに違いねぇ。お前さん“まさか”俺をひったてに来たのかい?

Siel
まさか,そのようなことはございません。

Slim
よしよし……。で、何か“買い物”かい?それとも“売り物”があるってぇのかい?

Siel
買い物は如何でしょう。

Slim
売りたいんなら俺にとって値打ちがねぇことにはな。お前さん何も持っていやしねぇ。

Siel
売り物がお有りですか?

Slim
お前さん“スジ”がいいねぇ!なぁに、たいしたことじゃねぇよ。こっち来いよ!いいか?

Siel
決して良いスジの者ではありませんよ。

Slim
いくらかのゴールドを渡してくれりゃいい。そしたら何がどうなってんのか“教える”さ。

Siel
教えることが有れば是非お聞きしたい。

Slim
お前さんが行きたいところへ連れてってくれるシロモノだぜ? どうだい? 乗らないか?

老いぼれスリムの求めに応じてゴールドをドロップすると,宝の地図が納められた木箱をあけることができるようになる。ただし,大金を手渡す必要はない。

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老いぼれスリムの脇に置かれた木箱をクリックすると,イルシェナー世界のものとおぼしき宝の地図が手に入る。ただし,この宝の地図には制限時間が設けられており,その時間はわずか60秒間である。

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地図の指し示す場所を確認すると,それはイルシェナー世界中央区画にあるガーゴイルの都市ヴァーローレグ(Ver Lor Reg)であるとわかる。

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イルシェナー世界ヴァーローレグ(Ver Lor Reg)
宝の地図が指し示していた場所を捜索すると,ヴァーローレグの北西端に巨大な穴が口を開け,その穴へ向けてロープが張られていることがわかる。この穴を通じて,エクソダスダンジョンへ入ることができるようになっている。

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地図が指し示していた場所は,ヴァーローレグの鍛冶屋 Agra-Char-In-Lem。店内に入ると西側の岩山に向けてロープが張られていた。

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鍛冶屋の二階へとあがり,巻かれたロープの先をクリックすることで,穴の中へと入ることができる。

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エクソダスダンジョン(Exodus Dungeon)
  • エクソダスダンジョンでは,エクソダスミニオン(Exodus Minion)の骸から入手できる Mechanical Component を材料に細工スキルを用いてツールキット(Exotic Toolkit)を作成する。
  • このツールキットをエクソダスダンジョン各所に点在する停止中の連結機構ネクサスに使用することで再稼働させるためのミニパズル(GENERATOR CONTROL PANEL)に挑戦することができる。
  • ネクサスの稼働に成功すると1枚のパンチカード(Punch Card)を入手できる。50枚のパンチカードをエクソダスダンジョン内にある Key Punch Reader へ投入することでネクサス証書(Nexus Deed)を獲得することができる。

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    穴を下りた先は,エクソダスダンジョンの一区画だが,そのそばに落ちている一冊の書籍を確認する。書籍からは,これからエクソダスダンジョンですべきことの手掛かりを得ることができる。

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    書籍のそばには,持ち主のいないツールキットが落ちているほか,Key Punch Reader が壁際に設置されている。

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    まずは,エクソダスダンジョン内を徘徊するエクソダスミニオン(Exodus Minion)を討伐していく。

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    その骸には,稀に Mechanical Component という見慣れぬ部品が入っている。この部品は制限時間が設けられているため,制限時間内に加工しなければならない。

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    細工スキル80.0 以上を備えていれば,この部品をクリックすることで,ツールキット(Exotic Toolkit)を作成することができる。このツールキットにも制限時間が設けられているが,7日間程度とかなり長い期間となっている。

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    停止している連結機構ネクサスへ近づき,ツールキットを使用することで,ネクサスを再稼働させるために必要となるミニパズル(GENERATOR CONTROL PANEL)を起動することができる。

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    ネクサスをジャイアントロボに見立てて語りかけても当然動かない。もちろん,タチコマに見立てることも無理がありすぎる。

    ミニパズルは青色のマスから赤色のマスまで正しいルートを選択しつつ辿り着くことで達成される。ガンプ右側の操作パネルで上下左右いずれかのボタンを押すことで,ガンプ左側のマスを移動していくことになる。

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    ネスサスの稼働に挑戦するミニパズルは,ランダムで規模が異なるが,3×3 のときは少し嬉しい。

    ツールキットさえあればエクソダスダンジョン内に存在する未稼働状態のネクサスは全てパネルを確認できることから,難度の低いパネルから挑戦していくことも可能だ。また,稼働状態となったネクサスも一定時間を経過すると再び停止状態へと戻る。

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    誤った経路を選択してしまうと,ネクサスからエネルギーが放出され,身動き取れぬ状況でダメージを受けてしまう。また,この身動き取れぬ状況でも周囲のモンスターから攻撃を受けてしまうため,周辺の敵には充分に注意しておく必要がある。

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    ネクサスがエネルギーを放ってきた!
    * Your body convulses from electric shock *
    * Your body convulses from electric shock *
    * Your body convulses from electric shock *
    * Your body convulses from electric shock *
    あなたはショックから立ち直った。

    ミニパズルを達成することで,ネクサスは再起動を果たし,1枚のパンチカードを獲得することができる。

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    修復された不思議な連結機構ネクサス (Nexus machine)が稼働しはじめ、パンチカードが出てきました!

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    パンチカードには制限時間が設けられていることから, Keypunch Reader へ投入していく。50枚目に達したところで Nexus Deed を得ることができる。

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    2012年03月13日
    覚醒 - 第三章の準備について
    2012年03月27日
    覚醒 - 第三章の導入(パブリッシュ75)
    2012年04月11日
    BNN:覚醒 - 第三章

    2012年4月11日 BNN:覚醒 - 第三章

    彼らの過ぎた後には、ほとんど何も残らなかった。男は城における狂乱の略奪を目の当たりにし、命からがら逃げることしかできなかった。あれは予想もつかない出来事だった。だからこそ男は巻き込まれてしまったし、他の誰もが予見できなかったのだ。爆発は首都のあらゆる場所で起こった……今となってはもはや首都と呼ぶにふさわしくはないが。各都市がまるでニュジェルムのように完全に独立した都市国家として分離崩壊に向かって行く。ブリタニアはその瀬戸際にあった。男が回収できたのは、背負っている衣服と手の中にあるしわくちゃの布切れだけだった。自らの選択にまだ戸惑いを覚えながら、彼は頭の中でこの事件を振り返った……。

    戦闘の音がだんだん迫ってきていた。男はセラーにあった1ダースかそれ以上のボトルをなんとかかきあつめ、ぼろぼろのクロークで包むと、しっかりと縛って即席の袋がわりにした。怒号は次第に大きくなり、開いた窓から風に乗ってむかつくような不快な潮の臭いと煙が混じりあいながら漂ってきた。刃が鎧に当たる音が聞こえる。そして音が右に移動していったかと思うと、金属が鎧に、肉に、そして骨に当たる音と共に絶叫が響き渡った。残された時間が刻々と減っていく中、正面の門に向かった男は、途中で地面に落ちているある物を偶然見つけた。男が視線を上げると、彼の主の家を守る鉄の落とし格子門を突破しようとしている群衆が見え、火薬の臭いが鼻腔を突いた。男の目は恐怖で見開かれた。しかし、門が襲撃され、よじ登って来る音が聞こえた時でさえ、男は取り落としてしまったボトルを拾い集めようと右往左往していた。男の注意は再びあの古くてぼろぼろの、角の鈴が一つ取れた帽子に向けられ、彼のぼんやりとした思考は一瞬ハッキリとし、数年前にある年老いたジプシーが男に語った言葉が頭によみがえった。

    最も暗き闇夜にあるとき、我らはポーンに過ぎぬと思えることがある
    我らの真の自我と重要性は、夜明けをもたらすために明らかにされる

    男がボトルと共に布切れを拾い上げた時、群衆の一部が城を守る大きな門をよじ登ってきた。あっという間に彼らは目に入ったものを手当たり次第に奪い始めた。男は、ありとあらゆる物を漁りまくる群衆の波に逆らい門に向かおうとしたが、なかなか到達できなかった。門は荒々しく解き放たれ、男はなんとか人々の間を掻き分けて橋の上にたどり着いたが、押し寄せる群衆の一人に突き飛ばされ、手すりの上につんのめった。両腕を風車のようにぐるぐると回して踏みとどまろうとした努力もむなしく、男はバランスを崩して手すりの外へ投げ出されて水中に転落してしまった。しかし、彼の指はかつて誇らしげに身に着けていたあの帽子をしっかりと握りしめていた。陸に戻ろうとした瞬間、男は突然激しい波に飲まれ、がれきが周囲の水中に次々に飛び込んできた。ようやく水面に顔を出し、男は長年「家」と呼んできたあの城の残骸を目の当たりにした。それはいまや壊れたモルタルと粉々のレンガ、そして燃える草木でしかなかった。橋はもはや本来の目的を果たせない姿になり果てており、湾の柔らかな流れが岸にひたひたと打ち寄せる動きに合わせ、死者や木材が浮かび流されていった。やがて男が岸に這い上がったとき、男の手はあの帽子をまだしっかりと掴んでいた。それが城から彼が持ち出すことができたたった一つの品だった。周囲で悲劇と恐怖が展開されているというのに、なぜかこの帽子だけは正しい存在に思えた。

    時が過ぎても、ジプシーの言葉がなぜ彼にとって重要であるのかは解らなかった。自分自身と同じように、忘れ去られ、朽ち果てるがままの存在にしてきたのだ。ジプシーの言葉はまだ男の頭の中で何度も響いている。これは本当に何か意味ある言葉なのだろうか? それとも運命はさらに別のポーンでチェスをプレイしていたという長くて滑稽な話集の最新作なのだろうか? そしてもしジプシーの言葉が真実であるのなら、その言葉に続けてジプシーが男に与えた警告は筋が通ったものなのかもしれない。

    欲望が生まれ、何もかも奪われる
    その時、封印されしものが覚醒を始める

    無意識に身体が震えた。それがずぶ濡れになった寒さから来ているのではないことは、男には解っていた。

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    2012年3月13日 覚醒 - 第三章の準備について

    ライブイベント
    覚醒 - 第三章と第四章の準備が整いました。何かニュースが飛び込んでくることがあるかもしれませんので、タウンクライヤー(Town Crier)を時々チェックしてみてください。一連のクエストを達成し続けることで、あなたも自分自身の財産を持つことができるでしょう。引き続き今後も公式サイトに掲載されるストーリーに注目していてください。

    投稿者 Siel Dragon : 2012年04月11日 16:40