2012年06月10日
異聞ジューンブライド

異聞ジューンブライドとは,2012年6月9日21時より Sakura において開催されたロールプレイイベント。Sakura では第二作目の採用となるイベントストーリー応募作品であり,イベントモデレーター以外にもプレイヤーから3名が出演した。

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2012年06月06日
異聞ジューンブライドの開催について
2012年06月09日
異聞ジューンブライド

2012年6月9日 異聞ジューンブライド

2012年6月9日21時が間近に迫る頃、多くの冒険者がニュジェルムの街に集まってきた。そんななか、ホールの後方で会話を交わす冒険者の姿が目に入った。

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emiryun
ただいまー、いっぱいだぁ。

Balflear
おかおか。

arisu
あ、おか。

しかし、それも舞台上に人影が姿を現したことで、意識は前方へと向かう。

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猫又(EM Nekomata)さん、そして続くようにチェリー(Cherry the Scribe)が姿を現したからだ。

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そして、猫又さんからの挨拶で始まった。

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ホール内の冒険者たちは猫又さんへ次々に返礼し、チェリーにはパイを投げつけることで親愛の情を示していく。

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EM Nekomata
本日はお忙しい中お集まりくださり、ありがとうございます。

Cherry the Scribe
皆さんお久しぶりです。チェリーです。

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EM Nekomata
では皆さんに今日のイベントについてご説明いたしましょう!まずイベントに協力してくださるプレイヤーのご紹介です。

猫又さんがそう言うと、ホール後方の席に座っていた三名の白い衣装を身に着けた冒険者が、次々と舞台上へと呼び寄せられていった。

EM Nekomata
こちらが今回、模擬結婚式を挙げるLord Balflearさんとemiryunさんです。それと付添い人のarisuさんです。じこしょうかいを簡単におねがいします。

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猫又さんとチェリーが舞台袖に降り、三名の冒険者がひとりずつ前に歩み出て挨拶をしていった。

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Balflear
こんばんは〜。バルフレアって読みます。よろしくお願いします〜。

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emiryun
こんばんはー。えみりゅんですー。よろしくおねがいしますー。

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arisu
こんばんわー。アリスと言います。宜しくお願いいたしますー^^

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Cherry the Scribe
ジューンブライドよね、ステキ!

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Cherry the Scribe
本物の結婚式は挙げないのかしら……?

EM Nekomata
実は皆さんもご存知の通り、少し前にこのホールの向いに、プレイヤーイベント用の事務局ができました。EMによる結婚式やプレイヤーイベントの装飾の申し込みを受け付けております。

Cherry the Scribe
おおっ

EM Nekomata
EM婚では挙式するカップルのご希望に合わせて、色々なアレンジをすることが可能です。挙式場所もニジェルムのパレス以外を利用可能です。ブリタニア各地の名所で結婚式を挙げてみませんか!皆さまのご利用をお待ちしております!宣伝!

以外を、ってのは、パレスはだめなの?

EM Nekomata
パレスももちろん、使用可能ですよ。で、今回はその名所のひとつ、イルシェナーのソーサラーズダンジョンの上にある、知の聖堂(Terort Skitas)の件で皆さまにご協力をお願いしたいのです。

Cherry the Scribe
知の聖堂ってあの青い壁が美しい建物よね。前に行ったことあるわ。確かにあそこで結婚式ができたらステキよね〜。

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EM Nekomata
あの場所は景観が美しいだけではなく、古い歴史のある場所なんです。挙式場所の候補として是非押さえておきたいと思いまして…。しかし、一つ困ったことがあるんです。実はですね。あの場所で結婚式を挙げると、新婦が行方不明になるという言い伝えがあるらしいのです。

Cherry the Scribe
えええ!?そんな話初めて聞くわよ。

EM Nekomata
私が会場の下見に行った時にソーサラーズにいるモンクの方に聞いたのです。

Cherry the Scribe
モンクが言うなら本当かも知れないわね。

EM Nekomata
言い伝えには続きがあって、ソーサラーズダンジョンの奥深くに黒い魔女が住んでいて、花嫁をさらって呪いをかけるとかなんとか……。なぜそんな事をするのかはわかりませんが事実だとしたら大変です。

Cherry the Scribe
モンクはなぜその黒い魔女とやらを捕まえないのかしら?

EM Nekomata
うーん。黒い魔女はとても用心深くて普段は姿を現さないとか言っていましたね。結婚式さえしなければ問題はないとも言っていました。それにソーサラーズって結構広いし、黒デーモンや血エレ、アンデッドもうじゃうじゃいるし、触らぬ神にたたりなしって事なのかも?

Cherry the Scribe
ふむふむ。でも、その魔女を何とかしないことには結婚式は出来ないわけね。

EM Nekomata
ええ。その通りです。そこで私に一案があります。題して「必殺おとり捜査!黒い魔女をやっつけろ大作戦!」です!

Cherry the Scribe
変な名前……。模擬結婚式をやって魔女をおびき出そうってことかしら?

EM Nekomata
そうです!じつはこちらのお3人にはすでに協力の了承を得ています。ねっ?

Cherry the Scribe
でも危険なんじゃないの?Balflearさんはどうなの?emiryunさんがさらわれちゃうかもしれないのよ?

EM Nekomata
もちろん、多少の危険は承知の上です。そこで皆さんの助けが必要なのです!この作戦に協力してくださる有志の方を募ります!これから知の聖堂へ行って模擬結婚式を行います。そこでもし黒い魔女が現れたら皆で捕まえるって寸法です。どうですか、協力してくださいますか?

猫又さんの協力依頼に冒険者たちは快く応じていった。

EM Nekomata
ありがとうございます!

しかし、まだまだ納得がいかない、と言うようにチェリーが会話に割り込んでくる。

Cherry the Scribe
ねえ、もしもだけど、あっという間に黒い魔女にemiryunさんがさらわれちゃったらどうするの?

EM Nekomata
その時はですね。たぶんソーサラーズダンジョンのどこかへ行くはずですから、emiryunさんにチャットで場所を教えてもらって皆さんで突撃する予定です。あ、そうだ皆さんもチャットに入って置いてくださいね!JapanEMevent(#の無いほう)ですよ。

Cherry the Scribe
うーん……。でもやっぱりまだ不安だわ。そうよ。危ないのは新婦なのよね。ねえねえ!私が身代わりをやったほうが良いんじゃないかしら?ねっ?

EM Nekomata
身代わりですか?たしかにチェリーさんならば多少危険があっても生き延びられそうですが。

Cherry the Scribe
ちょっと!人をゴキブリみたいに言わないでよ!嫌なこと思い出しちゃったじゃないの!秒速でフラれた……!じゃあ百歩譲って新婦を二人にするっていうのはどう?新婦が二人いれば危険は半分になるんじゃないかしら?ねっ?

EM Nekomata
チェリーさん、もしかしてウェディングドレスに憧れが…?

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Cherry the Scribe
わわわ、私はemiryunさんのことが心配で……!

EM Nekomata
でも新婦を増やすと言うのは悪くないかもしれません。Balflearさん、どうでしょう?

Cherry the Scribe
えっ良いの?やったー!

emiryun
ええどうぞ。

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Cherry the Scribe
ありがとう!早速着替えてくるわ!ちょっと待っててね。

言うが早いか、チェリーは姿を消し、どうみてもその場で衣服を脱ぎ捨て、着替え始めていた。

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EM Nekomata
私は神父なので… チェリーにはブライドメイドをやってもらおうと思っていたのですがまあいいでしょう!

そして、着替え終わったらしきチェリーが再び姿を現した。

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他の面々に比べて随分と色褪せた、昆布のようだ、と評されるドレスを身に着けていた。

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それでも随分とましになったということだろうか。

EM Nekomata
馬子にも衣装…。

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EM Nekomata
さて、チェリーの準備ができたので結婚式場へゲートを出しますね。ゲートが出たら皆さん速やかに移動をお願します。式場へ着いたら静かに座ってお待ちください。ペットや騎乗生物は式場の外側へステイさせて置いてください。模擬とはいえ黒い魔女をだますのですから、皆さん本物の式だと思って真剣にお願します。では行きますよ!

舞台袖に降りた猫又さんがムーンゲートを創出させ、冒険者たちは次々に模擬結婚式の開催場所イルシェナー世界知の聖堂(Terort Skitas)へと向かっていった。

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知の聖堂の南端にゲートアウトした冒険者たちは、北側の聖堂内へ入り、疑似結婚式の開始を待つ、そして猫又さんが牧師役を務めるため前に立った。

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Cherry the Scribe
緊張してきたわ!

EM Nekomata
ペットは後ろにお願いします!白い席はあけておいて。

Balflear
白い所は介添え人のお席です〜。

EM Nekomata
ヴァージンロードは踏まないようにお願いします。

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EM Nekomata
しー!しずかに。コホン。

<7171228>EM Nekomata
では今から結婚式を開始します。私語は慎んでくださるようお願いいたします。

EM Nekomata
ブリタニアの民よ、ようこそいらっしゃいました。あなた方は今日この佳き日に、神聖なる婚姻の誓いを見届ける証人となられることでしょう。これより式を執り行います。arisu、 新婦を誓約に導いてください。

猫又さんに促され、聖堂の南手で待機していた二人の新婦がゆっくりとヴァージンロードを歩み進んできた。そして、猫又さんの前へ辿り着いたかと思ったその直後、突如猫又さんの隣に黒い人影が現れる。

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式場の扉を開け放って新婦を奪い去るという定番を無視した牧師の隣。それにしても、線の細い黒き魔女と並ぶと、猫又さんが随分と寸胴に見えるものである。

それはさておき、宣誓すらさせぬという意気を感じる魔女の出現に、しんとしていた知の聖堂は一気に驚愕の声に包まれた。

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全身黒ずくめでその姿は判然としないが、かろうじてエルフローブを身に着けているのだということはわかった。

The black witch
ふふふ…あら花嫁が二人?くすくす。

EM Nekomata
出た!黒い魔女だ!捕まえろ!

The black witch
二人とも私といらっしゃい。

突然ではあったが手はず通りに魔女を拘束しようと号令を発した猫又さんだったが、二人の姿は、魔女とともにかき消すように失われていった。新婦が二人いるという特殊性も魔女に躊躇いを生じさせることはできなかったようだ。

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驚愕する一同、しかしこのような事態が生じた場合についても事前に次の策は示されていた。チャットで情報を交換しながら救出作戦へと切り替える手はずだ。

arisu
大変!emiryunが連れて行かれたわ!チェリーさんも!

EM Nekomata
やばい…これはまずい。皆さん、落ち着いて!チャットで呼びかけてみますから……!

<7171228>EM Nekomata
チェリー、emiryunさんどこにいます?!聞こえたら返事をしてください!

<43357024>Cherry the Scribe
……。猫又さん。チェリーよ。大変よemiryunさんが!!

Balflear
emiryunがどうしたって?

arisu
攫われたのよ、黒い魔女に!

<7171228>EM Nekomata
emiryunさんが?

<43357024>Cherry the Scribe
黒い魔女が…黒い魔女が…!!

EM Nekomata
チェリー落ち着いて!何でもいいからその場所の目印とかあったら教えて!チェリー、目印とかないの?

<43357024>Cherry the Scribe
えっと、薄暗くて良く分からないけど血の魔方陣が重なっているのが見えるわ。後、石像が沢山あるわ。それと大量のロットワームがいるわ。変ねこのダンジョンにはいないはずなのに……。

EM Nekomata
重なった血の魔方陣…は確か最深部にありましたね。

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EM Nekomata
皆さん落ち着いて聞いてください。今からソーサラーズダンジョン内部へ突入します。

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EM Nekomata
石像とロットワームがいる場所を目指してください。最深部までの道がわからない方、どれくらいいらっしゃいます?こちらへ。

猫又さんは知の聖堂を抜け、西の切り立つ岩山の上に立った。知の聖堂の西端に口をあけているのは、ソーサラーズ下層へと繋がる入口。本来であれば、ソーサラーズを潜り抜けて初めて知の聖堂へは辿り着けるのだが、今回は逆進して内部を目指すことになる。

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EM Nekomata
私は念のためこちらをチェックして後から追いかけますので、先に行ってください。

こうして猫又さんとソーサラーズ入口で別れ、バルフレア隊はソーサラーズ内部へと突入を開始した。

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隊を率いるバルフレアは、挙式の衣装のまま大振りの斧を携えて臨んでいた。

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しかし、ソーサラーズは古の研究施設であったがゆえに、巣喰う魔物が強靱であるだけでなく、狭い回廊が続く難所。特に知の聖堂から出入りする階段の周辺は狭く、階段下に橋頭堡を築かれれば突破することは困難を極める場所である。

まさにその急所を押さえられ、突入した冒険者たちが体勢を整える間もなく次々と階段下で待ち伏せを受けていた。

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冒険者の圧倒的な物量が仇となり、散開できぬまま視界を失い、密集近接戦へと突入。狭い回廊を突破した先もテーブルなどで行く手を塞がれる構造となっているため、敵の猛攻に耐えきれずに次々と冒険者の遺体が折り重なっていった。ちなみに私はテーブルを迂回した先で息絶えた。

階段下の災禍を突破して回廊を進んでも壁が立ち塞がる。

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突入直後から甚大な犠牲を出しつつ、ソーサラーズ突入戦は続いた。その間、チェリーの悲鳴が通信で断続的に流れてくるが、冒険者たちは悲鳴を漏らす余裕すらなかった。

<43357024>Cherry the Scribe
誰かはやくっ! ひぃぃぃ!皆さんがんばって……!

<5224623>Balflear
壁が破られたようです!用心しながらお進みください!三回死にました…

行く手を塞いでいた壁の間を抜け、奧へ。

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そこはいよいよ最下層へと下る階段。しかし、階段下の構造を思い描いて再び不吉な予感が巡る。そう、最下層への階段下は先ほどよりも更に狭く入り組む回廊が続くからだ。

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そして案の定、階段下が密集した戦場と化した。

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ここでも多大な犠牲を払い、回廊出口の封印を破壊。

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しかし、最下層では、上層で行く手を阻んだガーディアンに加え、チェリーの通信を裏付けるように、青光りしたロットワームの姿も大量に視界に入るようになる。私は隠蔽の呪文を詠唱しつつガーディアンを避け、回廊の先へ先へと突き進んだ。

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狭い回廊を塞ぐように奇妙な黒い彫像があることに気づく。しかも、最深部へ近づくごとにその数は増えていっているように思えた。

そして、再び封印された壁が行く手を阻むその先に、行方知れずとなっていたチェリーの姿があった。

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<5224623>Balflear
もうすぐ…もうすぐ壁が…。

<43357024>Cherry the Scribe
ここよーーー!!!! はやくっ! 助けて!

後続のバルフレア本隊が封印された壁付近まで到達。ここでいよいよ封印が解かれようとしていた。

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<5224623>Balflear
なんだ?あの石像は?!

<43357024>Cherry the Scribe
あと少しね!

<5224623>Balflear
壁があいたぞ!

いよいよチェリーがとどまる魔方陣の区画へと突入を果たしたバルフレア隊。そこには前に増して無数のロットワームが蠢き、壁際を埋めるように黒い彫像が立ち並んでいた。

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<5224623>Balflear
なんだ!あの大量のロットワームは!!

<5224623>Balflear
皆さん、壁が開きました!用心しながら先へ進んでください!

Cherry the Scribe
ひぃぃぃ、こわいっ

そして、区画の中央でチェリーを再度確認。こわいこわいと言いつつも、最前線にとどまる姿は、彼女ならば封印すら打突で粉砕できたのではないかと思えるような勇姿。

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バルフレア本隊がロットワームの掃討戦へ突入し、私はこの区画に立ち並ぶ彫像を調査。魔方陣の周辺は特にその数を増していた。

一様に手を上に掲げた姿の彫像、地上にあれば陽光に手を掲げる乙女の像とも言えるが、ここにあるのはソーサラーズの天井ばかり。苦しみ呻き助けを求めて手を掲げているように見えた。その気持ちを追体験しようと像に紛れてみたが、うん、わからない。

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バルフレア本隊が魔方陣へ辿り着き、遂にチェリーを保護。

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Cherry the Scribe
皆さんがんばって!!!!花婿さんは、花婿さんはどこ?

Balflear
はい、ここです。チェリーさん。

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Cherry the Scribe
よかった!

Balflear
相方は、相方はどこですか!?

チェリーは無事でしたか

Cherry the Scribe
ええ!私はだいじょうぶ!みんな着いたかしら?

Balflear
シェリーさんが無事でよかった。でも、でも、相方は…

Cherry the Scribe
少し、状況が落ち着くまで待ちましょう。

Balflear
わかりました。俺がこういうときしっかりしないとですね。

Cherry the Scribe
皆さんもう少し下がってくださる?

苛烈な戦闘を終え、断続的に襲い掛かる魔物を退けつつ体勢を整えたバルフレア隊が周囲に気を配っていると、突如激しい炎が魔方陣の周辺に立ち上がった。

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炎の波が消え去ったあと、そこには先ほどまではなかった彫像が、新たに据えられていた。しかし、この区画にはあまりに多くの彫像があるためか、バルフレアもチェリーも彫像が増えたことに気づいていないようだった。

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Cherry the Scribe
花嫁さんは……花嫁さんはどこに行っちゃったのかしら!

Balflear
なんだ!なにがおきてるんだ!

そこへ黒い影が魔方陣へ湧きあがる。それは先ほど知の聖堂に現れた黒き魔女だった。

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Balflear
き、貴様!

The black witch
あら、思ったより早かったのね。花婿さん。

Balflear
お前が今回の事件の犯人、で、良さそうだな。

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黒き魔女はバルフレアに笑みで応じると、自らの過去を語り始めた。

The black witch
そうね。せっかく大勢の人に来てもらったのだから昔話でもしましょうか。私もかつては、恋人がいたのよ。それは素敵な騎士様だったわ。でも私は裏切られた。私の騎士様は、結婚まで誓った私を捨てて、出世の為に隣国のお姫様と結婚したの。そして、裏切られた憎しみから、私はここで命を絶ったの。その憎しみから自分の魂に呪いを掛けてしまい、こうして、仇をなす存在として蘇った、というわけ。

Balflear
それで?あいつは?それと行方不明になった花嫁たちはどこにいる?

Cherry the Scribe
そうよ!どこへやったのよ!

The black witch
花嫁さんなら、貴方達が殺したわよ。

花嫁たちの居場所を突き止めようと、黒き魔女に問い詰めるバルフレアとチェリー。しかし、魔女は嘲笑うかのように応じて顔を歪めた。

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Balflear
ううう

The black witch
ここへたどり着くまでにロットワーム達がいたでしょう?あれが、私が捕らえた花嫁さんたち、の魂の成れの果て。あははは、人生で最も美しく幸せであるはずの花嫁の魂が、最も醜く不幸だったら、面白いじゃない?

Balflear
ふざけるな!

The black witch
歓迎の趣向がお気に召さなかったかしら?ふふふ、そう。ならこちらはどうかしら?あなたたちの周りの石像、それは私が捕らえた花嫁の肉体の成れの果てよ。ちなみにあなたの花嫁は、そ・こ・よ …!

黒き魔女の示唆によって、ようやく魔方陣のそばにある彫像に相方の面影を見て取ったらしきバルフレアは激昂の声を挙げた。

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Cherry the Scribe
大昔に恋人にフラれたのを未だに根に持って、赤の他人に迷惑かけるなんて!

The black witch
お前…偽者花嫁か、見逃してやったのにまだそんなところにいたの?

何故か偽者と看破されていたチェリー。まさか命乞いして自らが偽者だと打ち明かしていたのだろうか。いや、それはないだろう。そして、黒き魔女がチェリーを偽者と見破った理由はすぐに明らかとなった。

The black witch
私のこの目で透視して見たけれど、お前のオーラにはモテる要素が全く無かったわよ。気の毒すぎて涙が出るわ。

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Balflear
言いすぎだろ!

Cherry the Scribe
おおお大きなお世話よ!さっさと花嫁を元に戻しなさいよ!

言いすぎだと指摘していること自体、バルフレアも薄々思っていたと明かしているようなものだったが、ここでは実に些細な吐露である。

The black witch
それは出来ないわ。呪いを解く方法はただひとつ、この私を倒すこと。「本物の愛だけが私の呪いを解くことができる…」そこの騎士、あなたはどうかしら?恋人のために命を賭けられるかしら?

Balflear
当然だ!愛に勝るものなど、何もない!

Cherry the Scribe
すてき!!!!!!やっちゃえ!

The black witch
良く言ったわ。

The black witch
ではその言葉が真実かどうか確かめてあげる!

言い放つや否や、黒き魔女の姿に変化が生じていった。漆黒のローブの下にのぞいていた白い肌が見る間に紅く紅く染まっていったのだ。

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長身の深紅の魔物へ転じた魔女がバルフレアへ襲い掛かるとともに、魔方陣を取り囲み猛る冒険者たちが殺到した。魔女の呪いが次々と冒険者たちを侵していくが、隊列を整えた冒険者たちは物量の利をいかんなく発揮し、魔女を圧倒していった。

<5224623>Balflear
あの女は倒れた!魔方陣に何か動きがあるようだ。確認の為、魔方陣をあけてくれないか!

<43357024>Cherry the Scribe
誰かいるわよ!魔法陣に誰かいるわ!

目を向けてみると、魔方陣には見知らぬ女性…エルフの姿があった。

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Cherry the Scribe
あなたは?!

Balflear
お、お前は…

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a Mysterious woman
ようやく、私も、本当の眠りにつくことができる。やっと、憎しみの日々から開放される。

Cherry the Scribe
あなたはさっきの……。

Balflear

a Mysterious woman
私が解放されることで、私の呪いの効果も薄くなる……。

謎の女性が言葉を紡ぐたび、ソーサラーズ最下層では奇妙な現象が起きていた。周囲を埋め尽くしていた彫像から黒い光が次々と立ち上り消え去っていったのだ。まるで浄化され昇天していくかの現象だった。

すべての光が消え去り、埋め尽くしていた彫像が失われたのち、そこにはひとつの彫像だけが残されていた。

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Balflear
うう、何故だ、なぜなんだ…!

悔しさに呻くバルフレアだったが、彫像を前に思案していたチェリーが、はたと何かに気づいたように冒険者たちを振り仰いだ。

Cherry the Scribe
ねえ!誰かメデューサの涙を持ってる人はいないかしら?以前、本で読んだことがあるのメデューサの涙を使えば、石化の呪いが解けるって……。そうよ!それよ!だいじょうぶ!花婿さんがもってるみたい!

Balflear
あ、これのことか!俺もってた!

Cherry the Scribe
そうよ!それよ!みんな!この石像に、かけるのよ!!!!

黒き魔女であったものの討伐によって得られた戦利品には、メデューサの涙が含まれていたのだった。

それ、涙じゃなくて、鼻水だぜ。

Cherry the Scribe
鼻水じゃないわよ!!!!!涙よ!

Balflear
よし、やってみる

バルフレアが彫像の前で涙をかけると、薄暗いソーサラーズ最下層に小さな輝きが生じていった。

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Cherry the Scribe
おおおおおおお、よかった!

emiryun
やっと元に戻れ……

Balflear
馬鹿ヤロウ!だから危険だって言ったじゃないか!どうして無茶ばっかりするんだ!

黒い彫像から見る間に本来の白い衣装を身に着けた女性へと変わったバルフレアの相方、えみりゅん。彼女が言葉を紡ぎ終える間もなく、バルフレアは駆け寄った。

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emiryun
……貴方が必ず救ってくれると信じていたから。それに私達は冒険者ですもの。

Cherry the Scribe
えっと……お二人さん、盛り上がっているところ悪いけれど、早いところ逃げないと危ないわよ?

呆れ声で二人の会話に割って入るチェリーに、バルフレアとえみりゅんははっと息を詰めて押し黙った。その様子はチェリーに更なる心的傷害を与えたようだ。

Cherry the Scribe
う、うらやましくなんかっ、ううっ

Balflear
皆さん、ありがとうございます。でも、もう少しだけ俺に時間を下さい。危険な所で申し訳ないですが…

Cherry the Scribe
なにかしら……。

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あらためてえみりゅんへと向き直ったバルフレアは、魔方陣の上で一言ずつ想いを紡いでいった。

Balflear
emiryunよ、今回の事で、色々わかったことがある。俺は戦闘が好きだ。でも今回、戦っていても面白くなかった。お前が、隣にいなかったからだ。俺がこの地に居続ける限り、俺はお前に俺の傍に居てほしい。

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Cherry the Scribe
おおおおおおおおおお

arisu
おお

Balflear
断るとかいうなよ。俺と…結婚してくれませんか?答えは?うん。必ず幸せにするから。というわけで、花嫁を連れて帰ります。

Cherry the Scribe
う、うらやましくなんか!

Balflear
ありがとう!

Cherry the Scribe
おめでとーーーー!!!!!!わーわー。ぱちぱちぱち!いつまでも、おしあわせにっ!
arisu
よかったー

emiryun
ありがとうございますー

Balflear
ありがとう!

こうして煌びやかな聖堂から始まった模擬結婚式は、ソーサラーズの最深部での告白という奇妙な終わりを見たが、この澱んだ地が最も華やいだ瞬間と言えるだろう。

魔方陣が喝采に包まれるなか、北端の、落盤で封鎖されているはずの場所から走ってくる人影があった。それは知の聖堂にとどまってバルフレア隊を見送った猫又さんだった。

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EM Nekomata
皆さん、遅くなって申し訳ありません。あれ?もしかしてもう全て終了?

Cherry the Scribe
遅すぎよ猫又さん!しかも大事なところ、見逃してるし!

EM Nekomata
すいません。あちらにEMホール行きのゲートがありますよ。

Cherry the Scribe
ここは危ないわ。そうよ、早く帰りましょう!

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猫又さんに誘導され、一行は北端に用意されたムーンゲートを次々と潜っていった。

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潜った先は久々の陽光、ニュジェルムのホール前だった。

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再び猫又さんを先頭に舞台へあがると、冒険者たちもおのおの舞台を囲んでいく。

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EM Nekomata
チェリーから聞いたのですが、無事黒い魔女の呪いを解くことができたそうで、本当に良かったです。ありがとうございました。

Cherry the Scribe
に、にあうでしょ……?

借りたものはちゃんと返せよな

EM Nekomata
なにかりたの?

Cherry the Scribe
えっと、ドレスを……もうちょっとだけ、着てていいわよね?ねっ!

emiryun
どうぞどうぞ

EM Nekomata
ああ、どれす、のびちゃったかも…生地が…。

Balflear
サイズ大丈夫?

Cherry the Scribe
ひどい……ううっ

EM Nekomata
責任とって、おかいあげ、かな。

Cherry the Scribe
い、いくらだろう……。

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EM Nekomata
さて、ちょっと、ソーサラーズ内部がカオスだったらしいときいてます。ごめんなさい。今度もし行く時は、きをつけますね。今回は、プレイヤーさんから原作を募集したイベントの第二作目です。みなさん、楽しんでくれたのならばよいのですが、何か今回のイベントについて、質問があるかたはどうぞー。

新婦の答えがききとれませんでしたー!もういっかい聞きたいでーす!!

EM Nekomata
なぬっ

emiryun
すみませんー…位置が悪かったみたいで…発言はしたんですけど…

Cherry the Scribe
もう一回、あらためてプロポーズ、どうぞ!

席上からアンコールを求める声援が相次ぎ、猫又さんがバルフレアさんへあらためて催促した。

EM Nekomata
バルフレアさん、もう、いっかい?

Balflear
二回もやるの、はずかしいなあ…うう

次々と突き刺さる期待の視線に負けて、バルフレアは再度求婚の言葉を紡いだ。

Balflear
恥ずかしいけど…俺と結婚してくれませんか?

emiryun
はい

Cherry the Scribe
おめでとー!!!わーわーわー!!!!!ぱちぱちぱち!

arisu
おめでとー!

Balflear
ありがとう〜

再度の喝采が挙がるなか、猫又さんから更なるサプライズがもたらされた。

EM Nekomata
わー、これはもう、本当に結婚式をやるしか…

Cherry the Scribe
!!!!!!!!えっ!今から?

EM Nekomata
なんでしたら今からでも?ええ。

Cherry the Scribe
ええええっ!それはすごい!

EM Nekomata
皆さんももしよろしければ参加してください!

突然の成り行きに息を飲むバルフレアとえみりゅん。

Cherry the Scribe
う、うらやましくなんかっ!もちろん参列するわよ!!!うんうん!ブーケは私のものね……。

EM Nekomata
チェリーも…6月の花嫁は幸せになれるそうですよ!ではお二人の結婚式に参列してくださる方はパレスに集合です!そのまえに、ペットは厩舎にあずけてくださるようお願いいたします。

Balflear
うっは、いきなりだなあ。

ブーケトスってどうやるの…

爆弾投げて、爆発する前に拾う。

EM Nekomata
爆弾はきんしですよ

指輪あるのかな?

EM Nekomata
指輪、大至急よういします。

Cherry the Scribe
なんとかしなさいよ。猫又さん、頼んだわよ。

EM Nekomata
ちぇりー、みんなをパレスにつれてっといて

Cherry the Scribe
走れってことね!了解!

チェリーが猛然とニュジェルムパレスに向けて走り、冒険者たちも慌てて追う展開となった。一気に閑散としたホール内に残されるバルフレアたち。

Balflear
よろしかったら、式のほうもご参加ください。ありがとう〜

emiryun
いあいあ、無理はいっちゃだめだよ。

EM Nekomata
パレスにむかいますね。

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とりあえずの解散が宣言され、バルフレアたちはニュジェルムパレスへムーンゲートで移動していった。

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ニュジェルムパレスでは、先行したチェリーに加え、EM Misakiさんも式場での誘導に加わっていた。

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<43357024>Cherry the Scribe
皆さんペットは外におねがいしますー!2階からもごらんいただけます。

EM Misaki
1階に座りきれない方はお2階に上がってください。

<43357024>Cherry the Scribe
みさきさんしっかり!

EM Nekomata
新郎がはしってきた。

バルフレアはわざわざ衣装を代えて臨んでいた。

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猫又さんとバルフレアが配置に付き、いよいよ結婚式の準備が整う。

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EM Nekomata
結婚式参列者の方々へのお願いです。ヴァージンロードをむやみに歩かないでください。会場内での魔法やスキル、ポーションの使用を禁止します。戦闘の禁止。公序良俗に反する行為、式に支障がある行為を行わないこと。酔って参列しないでください。式が始まったら、私語を控えてくださるようお願いたします。では…

<7171228>EM Nekomata
はじめますよ。


<43357024>Cherry the Scribe
はーい

EM Nekomata
ブリタニアの民よ、ようこそいらっしゃいました。あなた方は今日この佳き日に、Balflear とemiryun の神聖なる婚姻の誓いを見届ける証人となられることでしょう。これより式を執り行います。 arisu、新婦を誓約に導いてください。

アリスに連れられて、新婦えみりょんが入場。ここまでは知の聖堂でも執り行われたが、今回はもちろん新婦はひとり。

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二人が牧師の前に立ったことを確認すると、猫又さんは厳かに語り始めた。

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EM Nekomata
海と雲の間に横たわるソーサリアの世界で男が創造されたとき神はこう言われました。「汝には共に歩む伴侶が必要である。」神は男の心臓にもっとも近い肋骨を一本お取りになり、女を創造されました。神が頭蓋骨でもなく、脚の骨でもなく、肋骨を用いて女を創造されたのは、二人が互いの心臓の一番近くに常に寄り添い、肋骨のように互いの心臓を慈しみ守るためです。二人は今日、その結びつきを結婚によって、一層確かなものにしようとしています。 Balflear と emiryun よ、愛は海の水であり、結婚生活は舟です。海底の岩はあなたがたにもたらされる試練です。それは相手の欠点であり、病であり、悲しみであり、貧しさです。あなた方に愛が十分にあるとき、舟は順調にすすむでしょう。しかし愛が減ってしまえば、舟は岩にぶつかるようになり、やがて壊れてしまうでしょう。

EM Nekomata
Balflear よ、これからあなたは emiryun とともに、愛の水を絶やすことなく、結婚という大海原をすすんで行かねばなりません。私に続いて復唱してください。愛という水はすべてを包み、思いやりに満ちています。

Balflear
愛という水はすべてを包み、思いやりに満ちています。

EM Nekomata
愛という水はねたむことをせず、おごることをしません。

Balflear
愛という水はねたむことをせず、おごることをしません。

EM Nekomata
愛という水は礼儀正しく、自分の利益を求めません。

Balflear
愛という水は礼儀正しく、自分の利益を求めません。

EM Nekomata
愛という水はいつも穏やかで、恨むことをしません。

Balflear
愛という水はいつも穏やかで、恨むことをしません。

EM Nekomata
emiryun よ、これからあなたは Balflear とともに、愛の水を絶やすことなく、結婚という大海原をすすんで行かねばなりません。私に続いて復唱してください。愛という水はすべてを包み、思いやりに満ちています。

emiryun
愛という水はすべてを包み、思いやりに満ちています。

EM Nekomata
愛という水はねたむことをせず、おごることをしません。

emiryun
愛という水はねたむことをせず、おごることをしません。

EM Nekomata
愛という水は礼儀正しく、自分の利益を求めません。

emiryun
愛という水は礼儀正しく、自分の利益を求めません。

EM Nekomata
愛という水はいつも穏やかで、恨むことをしません。

emiryun
愛という水はいつも穏やかで、恨むことをしません。

EM Nekomata
Balflear よ、ブリタニアの民の立会いのもと、あなたの伴侶になろうとしている emiryun に、結婚の誓いをたてなさい。

Balflear
私はあなたの献身的なところ、誠実な所、慈悲の心を持つ所に惹かれました。私は、どんな時でも、あなたの味方になり、あなたを助け、あなた emiryun を、妻として生涯愛し続け、幸せにすることを誓います。

EM Nekomata
emiryun よ、ブリタニアの民の立会いのもと、あなたの伴侶になろうとしている Balflear に、結婚の誓いをたてなさい。
emiryun
私は、あなたのいつも傍にいてくれるところ、無謀な位に勇敢なところ、優しく誠実なところに惹かれました。私は、いつもあなたのそばにいて、あなたを支え、あなた Balflear を夫として、生涯愛し続け、幸せにすることを誓います。

EM Nekomata
Balflear よ、愛の証を emiryun に贈りなさい。

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EM Nekomata
emiryun よ、愛の証を Balflear に贈りなさい。

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EM Nekomata
ブリタニアの民よ、今ここに誓いはたてられました。二人の婚姻を祝福し、賛同する方は拍手をお願いします。

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パレスに列席した冒険者たちの拍手が響き渡る。寄り添う二人、えみりゅんの指には、錬成品に代えて新しい指輪が通されているのが、遠目にもわかる。

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EM Nekomata
ブリタニアの民の承認のもとに、Balflearとemiryunは今ここに、夫と妻となった事を宣言します。Balflearよ、妻に誓いの口づけを。

Balflear&emiryun
*chu*

EM Nekomata
今日からは二人で助け合って旅を続けてください。おめでとう!

最後の祝福の言葉が二人に贈られ、牧師たる猫又さんはその姿を消していき、残された二人。そこでえみりゅんが、ふと思い出したように呟いた。

emiryun
あ、一つ言い忘れたことがあるの。

Balflear
ん?なんだい?

emiryun
私の父(パパ)が挨拶に来いって言ってたわ。

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Balflear
それって、ドゥーム対岸にこもってるって言う、あの?

emiryun
今度一緒に逝きましょうね、ふふふ。

二人の掛け合いを冗談かと聞いていたのだが、そこでパレスの入口に現れたのは、見覚えのある巨躯だった。式を挙げたばかりの二人に立ち塞がるのは、かつての恋人でもなく、でっかいパパ。

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emiryun's Dark Father

Balflear
うわあ!

emiryun
きちゃった。おとうさんー

Balflear
お、お父さん!

<43357024>Cherry the Scribe
きゃーーーーー!!!!!

emiryun's Dark Father
よぅ、Balflear。

Balflear
あ、あの…順番違うと思いますが…

emiryun's Dark Father
なんだ?

Balflear
は、はじめまして…ええと…

emiryun's Dark Father
おぅはじめまして?

なぜか Divine Fury で気合いを入れたバルフレア、えみりゅんに対してした告白のとき以上の緊張感でパパに向かって叫んだ。

Balflear
emiryunを、嫁に下さい!

emiryun's Dark Father
それは、DOOMで私を倒してからだな!フハハハハ!DOOMで待ってるぞ!

Balflear
は、はい!

emiryun's Dark Father
まぁいまは、邪魔しちゃ悪いから、DOOMで待っておくことにしよう。

Balflear
あ、ありがとうございますっ!

emiryun's Dark Father
AF、出さないからな!

何事もなくパパは式場を後にしていき、バルフレアたちは胸を撫で下ろした。こうして二人の結婚式は無事に終わり、冒険者たちは式場を後にしていった。二人には結婚祝いとしてドゥームへ渡河するための骸骨が贈られることだろう。

Balflear
ふう、冷や汗かいたぜ。

emiryun
よかったよかった。

Balflear
ありがとうございました!

emiryun
ありがとうございましたー。お粗末さまでした。おしまいー。

<7171228>EM Nekomata
皆さまお疲れ様でした。また次のイベントでお会いしましょう。

2012年6月9日22時46分 終了。

その後もパレス前にてブーケ投げが行われ、再び猫又さんやチェリー、イルカに扮したミサキさんらが駆けつけて盛り上がり、あらためて猫又さんからは二人へ手向けの言葉が与えられていた。

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さて、今回の事件"異聞ジューンブライド"について、幾つか明らかとなっていない点があるので考察してみよう。

まず、何故数多くの花嫁たちが彫像から光へと変わるなか、えみりょんだけが彫像のまま残され、更には解呪に成功したのか。おそらく呪いには段階があり、肉体の石化そののちに石化した肉体から魂が分離していくのだろう。えみりょんの陥っていた状況から、肉体の石化はそれほどの時間を要しないが、魂の分離には相当の時間を要すると考えられる。石像の中で囚われたばかりのえみりょんだけは魂が彫像に残っていたのだろう。

次に結婚式で詠まれた創世記。これは旧約聖書によく似たソーサリアのものらしい。ソーサリアに人類が誕生した時期は明らかとされていないが、ソーサリア前史でアーマゲドンによる生命の根絶があり、根絶以前の伝承を語るはずはなかろうから、それ以後に生まれた伝承なのだろう。ちなみに、イベントモデレーター制度になって同性婚を容認する姿勢となったようだが、同性婚でもこの創世記が詠まれるのかはわからない。

最後に式場の装飾。今回の挙式のために特別に配置されたと思われる装飾が幾つかあった。アーチの上を飾っていた装飾は、一階の席からでは視界に入っていなかった。

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式場の両脇を彩った白い木、これは実はウメの花。

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そして謎であったのがヴァージンロードの脇に配置されていた白い花である。この花はなんとミソハギ。ブリタニアでは見かけぬ花だが、2012年5月6日に開催されたプレイヤー原作の第一作目"坊や"の終盤に登場した花。何故この時節に相次いで目撃するのか首を傾げるばかり。六月の大祓と何らかの関係があるのだろうか。

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2012年6月6日 異聞ジューンブライドの開催について

【イベント】 異聞ジューンブライド
Posted on June 6, 2012 by Nekomata

「6月と言えば、ジューンブライドよね。」

とは誰が言ったのでしたっけ。 きっとチェリーさんですね。
夏が近づくにつれ結婚式が増えてきているようです。幸せな人が増えるのはいいことですね。

しかし一つ困ったことがあるんです。

実はですね。
イルシェナーにあるとある式場で式を挙げると、新婦が行方不明になるという怪事件が発生しているのです。
今年だけでも数十件程。 その場所には、曰くありげな噂がありまして……。
人の興味本位とは恐ろしいもので、噂が噂を呼んで犠牲になる市民は後を立たず。
調査に乗り出したのはいいものの、さてどうしましょうか……。



思案に暮れていても仕方がないので、猫又さんは街中に探索に出かけることにしました。
「いい人材がその辺に落ちてないかなー。EM募集中!」 いけないいけない、つい口癖で。
ややのんきに散歩しているだけの様にも見えますが、ちゃんと桜の平和を守る為にパトロールしてるんですよ。
今日も、桜はとても平和です。広場には椅子に座って仲良く談笑している男女。
ええい、そんなこと自分の家の中でやりなさい。羨ましい。 隠れてみてる人もいるかもしれませんよ。
といいつつ、猫又さんもステルスなんだけどね。
ピコーン。 猫又さん、ちょっと思いついちゃいました。
「もしもし、そこのお方とお嬢さん。」
「!」「!」
ステルス状態を解いていきなり二人の目の前に現れた猫又さんに、驚いている様子の男女。
「見れば、お二人とも冒険者のご様子。最近起こっている事件の事は冒険者の方ならご存知かと思われます。
事件の犯人を捕まえたいので、ちょっと結婚してみてくれませんか。」と、一気に捲くし立てました。

「お断りします。」 と言ったのは、苦虫を噛み潰したように不機嫌な表情のエルフの男性。
真っ白いローブの端からちらりと見える防具。どうやら戦士のようです。
口元が笑ってるけれど目が笑っていないよ。この人。
「えー、やってみようよ。」と言ったのは、好奇心旺盛そうな人間の女性。魔術師の帽子を被り手元には魔道書。
彼女の方は見るからに魔術師といった感じですね。心から楽しそうに笑顔で応対してくれました。
話がわかりそうな人が一人でも居てよかった。

「囮捜査は俺もいい案だとは思います。」 彼もこっちを向いて真顔で応対してくれてはいますが。目が怖いよ。目が。
「でも。 危ないのは彼女の方ってのが、気に入らない。」彼女の方を見ようともしないであさっての方向を見ながら
不機嫌に呟く彼。
「大丈夫、大丈夫。貴方なら守ってくれるでしょう?」彼の顔を覗き込んで彼女はにっこりと笑う。
いかにも信頼しきっているといった雰囲気だ。
「もしかして、お二人は恋人同士なんですか?」猫又さんは話を繋ぐ為に何気なく聞いてみました。
「ええ、そうですよ。」と、さも当たり前にすんなり肯定する彼。
「!いいえ!……え、そうなの。じゃ、そうです。」と、彼女。
彼女の方は彼の答えを聞いて答えを変えた感じですね。
なんだかややこしいなぁ。
「それに、俺は模擬じゃなくて……。」 視線を逸らして言い淀む彼。
「?」彼女は首をかしげる。
あー、好意に気付かない人ってたまにいますよね。男女問わず。なんだか彼も苦労してそうですね。
わかります、わかります。ウンウンと頷きます。彼の方は私の同意に気付いたようです。彼はなかなか鋭いですね。
照れたように笑い、ようやく、目が笑ってくれました。

「……いいでしょう。お引き受け致します。」 結局、彼の方も冒険者としての好奇心が勝ったようで猫又さんの案に快くのってくれました。
たまたま、その辺で仲睦まじくいちゃいちゃしてたから、声をかけてみただけという。誰でもよかったんだけどね。
とりあえず、役者は揃いました。

というわけで。



【日  時】 6月9日(土)21時〜
【集合場所】 トラメル桜EMホール
(六分儀座標: 37o 32′N, 172o 32′E)
※桜EMホールへはブリ1銀前に直通ゲートをご利用ください。

投稿者 Siel Dragon : 2012年06月10日 21:16