2012年06月17日
小さな使者と名誉の騎士

小さな使者と名誉の騎士とは,2012年6月に開催されるライブイベント。覚醒 - 第四章と第五章をつなぐミニセッションと位置付けられている。

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Asuka 6月15日21時
Hokuto 6月15日21時30分
Mugen 6月15日22時
Izumo 6月17日21時
Mizuho 6月17日21時30分
Sakura 6月17日22時
Wakoku 6月21日21時
Yamato 6月21日22時

2012年06月11日
小さな使者と名誉の騎士の開催について
2012年06月12日
小さな使者と名誉の騎士について(EM Asiantam)
2012年06月15日
小さな使者と名誉の騎士(Asuka)
2012年06月17日
小さな使者と名誉の騎士の開催について

2012年6月17日 小さな使者と名誉の騎士の開催について

ロールプレイ・セッション「小さな使者と名誉の騎士」

June 17, 2012
By Kanata

ここはフェルッカのトリンシック。街の真ん中に位置する酒場“The Keg and Anchor”。
ムーンゲートから出てきたのは腕に小さなねずみを乗せた、甲冑を着こんだ騎士。
酒場のテーブルに陣取った一人と一匹は、額を寄せ合って何をか話をしているようです。

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日時: 6月21日(木) PM9:00
場所 : フェルッカ トリンシック “The Keg and Anchor”
(六分儀座標: 102o 39’S, 43o 35’E)
当日は倭国EMホールよりゲートを設置します。

2012年6月15日 小さな使者と名誉の騎士

2012年2月15日の夜、私が Asuka のトランメル世界ニュジェルムにあるイベントモデレーターホールを訪れると、そこには赤紫色のムーンゲートが鎮座していた。

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ムーンゲートを潜ろうとすると警告が発せられたが、躊躇うことなく進む。

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そこはフェルッカ世界トリンシックの中央に位置する酒場"The Keg and Anchor"の店先だった。酒場の扉を潜ると、既に椅子に人々が椅子に腰掛け、思い思いの夜を過ごしているように見えた。

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私もまた椅子に腰掛けていると、徐々に増す客で店内の椅子は埋め尽くされ、賑わいも増していく。酒場の店員がそんな客たちを軽快に捌いていく姿があった。

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Annika the Waitress
お前さんたち!ペットは外だよ!うちは飲み屋なんだよ!外においてきとくれ!にぎやかだね!よく来てくれたね!あんた、いい男だね?まあ、すわっとくれよ。

矢継ぎ早に来店客へ声をかけていく店員アニカ。忙しい様子だが、席からの注文に応じてくれそうな店員は彼女ひとりのようであったので、声を掛けた。

Siel
おねぇさん、お酒おかわり。

Annika the Waitress
あいい

私の注文に対しても軽快に応じた店員は、テーブルへワインを置いて回った。

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こうして人々にも酒気が回り始めた頃、アニカは店の扉をちらちらと気にし始めた。この時間帯に来る常連客でもいるのかと、私も店の扉に目を向けた。

Annika the Waitress
そろそろだね。

アニカがそう言うと、まさしく店の扉を開け放つひとりの客の姿があった。

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プレートメイルを身に着けて来店した男の名はデュプレ。ロードを冠しているが、多くの人々はロード・ブリティッシュから下賜されたと伝わる騎士爵に敬意を表して、サー・デュプレと呼んでいる。今でもフェルッカ世界でトゥルーブリタニアンを率いる司令官職にあり、旧ブリティッシュ王政派で権威と権力とを兼ね備えた最後のひとりであるとも言える。

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酒場の中央まで歩み入ると、デュプレはきょろきょろと周囲を見渡していた。

Lord Dupre
やーみんな、ちょっと失礼するよ。どこか、いい席は…助かるよ、そこに座らせていただこう。失礼するよ。さて、まだ来ないかな。

冒険者に勧められた席にどっかと座ったデュプレだが、誰かと待ち合わせをしている様子だった。それでも酒場へ来たのだからと酒を勧められ、断ることなく飲み始める。

Lord Dupre
そうだな、いただこう。これはうまいな *ヒック*

まもなく、テーブル上にちょろちょろと小さな姿が目に止まるが、酒が回り始めたデュプレは気づかずに酒と女に興じていた。

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それはロード・ブリティッシュの友として知られるねずみのシェリーだった。いつも突然姿を現しては極めて重要な噂を囁いていくこの友人。その噂は大抵がブリタニアにとってよくないことの前触れであるため、シェリー自身が不吉を連れて来ているのではないかと錯覚してしまうほどだ。

Lord Dupre:
いい味だ。そこのお嬢さんを眺めながら飲むのは最高だね。

Sherry the Mouse
サー・デュプレ、本当にお久しぶりです。

Lord Dupre
おや、これはこれは、本当に久しぶりだね。シェリー。訪ねて来てくれてうれしいよ。そんなにかしこまらないでくれないか。まあ飲んでくれよ。

シェリーとの再会に気をよくしたのか、デュプレは満員となった週末の酒場で大いに飲もうと人々へ呼びかけた。

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Sherry the Mouse
ありがとうございます。サー・デュプレ。

Lord Dupre
と! やぁシェリー。俺はただのデュプレでいいんだ。あの頃から何も変わっちゃいない。あの頃のままのデュプレでいいんだよ。

Sherry the Mouse
そうは言われましても!あなたはかの王によって、徳の具現者として人間界からソーサリアの地に呼び寄せられて以来、常にブリタニアの歴史のただ中に君臨された方です。命を賭して幾多の戦いを経験され、時に異なる種族との争いを調停されました。私の大切な友人であるドーンを見出したのもあなたです。あなたによってロイヤル・ナイトの称号を授けられた稀有な女性は、ブリタニアをある時期立派に統治したのです。でも……あの頃の大切な人たちはみんないなくなってしまった……。

シェリーはデュプレを大いに賛辞しつつも声を詰まらせていた。余りにも多くの別離に孤独を感じているようだった。

Lord Dupre
…これはちょっと長い話になるかもしれないな……シェリー。俺の親友でもあった偉大な王は、徳高き者たちの避難所として、あらん限りの力をふり絞ってトランメル世界を出現させた。俺はフェルッカで生きる身だが、若きドーンがトランメルで彼に代わる八徳の体現者となって、人々の輝ける希望となることを疑ったことはない。彼女のことは残念に思う。しかし彼女亡きあとのトランメルにはロイヤルガードがあり、王室評議会もあろう?

Annika the Waitress
そうね。サー。

デュプレはシェリーに対して仕草で制した。

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Sherry the Mouse
……失礼いたしました。では、デュプレ。私はあなたにこのようなご報告をしなくてはならないことが、でも聞いてください。事態はもはやロイヤルガードや王室評議会だけで収拾することは不可能です。八徳の体現者を失った今、ブリタニアの街は互いに反目しあい、人々は私利私欲に走り、街には襲撃者があふれています。

Lord Dupre
なるほど。

Sherry the Mouse
それに……。あろうことか今度は爵位の売買までする者が現れたのです!ああ! けれど誤解なきように、サー!……いえ、デュプレ!人々に罪はありません!問題は王室評議会の真似ごとをして人々から金をまきあげ、爵位を売りつけ、私腹を肥やす意地汚いやつらです!おわかりでしょう?王室評議会の威信は地に落ちました。王室評議会は事態を重く見ております。

ブリタニアの爵位下賜は王室評議会の専権事項らしい。しかし、あたかも爵位であるかのように名乗ることはブリタニアでも禁じていないため実なき住民登録の代行業者が横行している、ということなのか。

Sherry the Mouse
アークース様はあなたに戻って来てもらいたいのです。それに……今やブリタニアの地だけではなく、ソーサリア全土を巻き込んで異変が起きているのです。かのイルシェナーの地では原因不明の地響きのあとに、ロード・ブラックソーンの城塞が跡形もなく消え去りました。かって師アドラナスが1000年もの間見守り続けたミーアの墓すらも、どこにあったのかわからなくなってしまいました。ジュカとミーアの争いは再び激化しています。均衡が完全に破られたのです。おわかりでしょう、デュプレ。何者かが背後で動き始めているのです。彼らの心を再び支配しようと……。

Lord Dupre
シェリー。君の気持ちはよくわかるよ。だけどジュカやミーアの種族間の争いに我々が首をつっこむことは感心しない。ジュカはもともと好戦的な種族だ。彼らには彼らの義があり、誇りがある。ミーアとの争いの歴史は古い。何らかのきっかけで彼らの間の確執が再燃してもそれは不思議ではない。

Sherry the Mouse:
ええ、ええ、デュプレ。おっしゃることはよくわかります。けれど覚えておいでですか。かってジュカとミーアの間の協定にも似た不思議な均衡が、両者に平和をもたらしていたことを。ところがそれはエクソダスがジュカに魔法を与えることで崩れ去ってしまった!ジュカが禁忌を破ったのです!彼らの崇高なる精神は蝕まれてしまったのです!

魔法を嫌う戦士だったジュカ族にエクソダスが魔法を与えることで古き均衡を壊したという逸話は、イルシェナー世界に墓荒らしが現れた時期から入手が可能となったミーア族のアドラナスの著" 見張り役:その歴史 "に記されている。また、ジュカ族の文献でたびたび目にするグレートマザーという存在もまた、エクソダスと同一存在ではないだろうか。

Lord Dupre
シェリー。つまり君は今回もエクソダスが背後にいると言うのかい?はっはっは!ばかな!エクソダスはとうの昔にその機能を停止している。あそこにあるのは機械の形をしたただのオモチャだ。 *酒をあおる*

Sherry the Mouse
デュプレ。どうかお聞きくださいますよう。何者かが停止しているエクソダスを再起動させる方法を発見したようなのです。

エクソダス再起動の報には、流石のデュプレも驚きを隠せないように見えた。

Sherry the Mouse
闇取引が横行する現在のブリタニアでは、恥ずかしげもなく人々をそそのかし、エクソダス内部に送りこむかわりに小金をせしめる輩まで出始めました。人々は嬉々としてエクソダスに向かい、それがどんな結果をもたらすかも知らずに、せっせとパズルを解いてエクソダスの再起動に加担したのです。

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Lord Dupre
人々は今も変わらず作業を行っているのかい?

Sherry the Mouse
いいえ、デュプレ。そうではないことを願っています。人々は既に真実を知らされています。ただ、状況は取り返しのつかないところまで来ております。慢心した人々は立ち止まることを忘れてしまいました。
エクソダスに隣接するガーゴイルの居住地ヴァーローレグでは、砂漠に埋没したアンティークを掘りだそうと、ブリタニア全土から連日多くの者が訪れ、モンスターを掘り起こしては街に定住するガーゴイルたちを困惑させました。その間にもガーゴイルたちは機械生命体の脅威と戦い続けましたが、ついに力つきてテルマーのザー女王のすすめに応じ、故郷ヴァーローレグを断腸の思いで後にしたのです。
主を失ったヴァーローレグはエクソダス本体からの浸食がすすみ、今では見る影もない無残な姿を白日の下にさらしています。

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Lord Dupre
エクソダスが復活したとは悪夢を見ているようだ。ヴァーローレグの現状に少なからずブリタニアの民が加担しているということか。まさかそこのお嬢さんも、加担したんじゃ無だろうね。

デュプレは振り向くと、人々のなかには苦々しい表情を浮かべる者もあった。ちなみに私の面の皮は大いに厚いことだけが取り柄であるから、表情を読み取られることもなかっただろう。

Lord Dupre
あまり考えたくないことだが……まったく評議会とガードは何をやってるんだ!

Sherry the Mouse
デュプレ。ロイヤルガードたちと良識ある市民の名誉のために申し上げます。混乱のさなかにあっても多くの者たちが結束し、精一杯戦ったのです。ザー女王に自ら支援を申し出て、ヴァーローレグの機械生命体の脅威にも立ち向かったほどです。けれど立ち向かう敵はあまりに強大で、もはや彼らの手に負えなくなっております。浸食されたヴァーローレグに調査に赴いた彼らのリーダーであるケルヴィン隊長まで、行方不明になるという事態になっております。人々はおびえ、士気は下がる一方です。

トランメル世界への遷都後もフェルッカ世界へ実質的にとどまったデュプレだが、その後も人は変われど政権は絶え間なき危機を乗り越えてきた。しかし、今回の前線指揮を担っていた隊長ケルヴィンが行方知れずとなった事実に思わず唸った。

ケルヴィンの捜索隊を編成するにせよ、二次遭難を防ぐためには彼以上の人材が指揮官に求められるのは容易に想像できた。

Sherry the Mouse
どうか、どうかデュプレ!ブリタニアの民にはあなたが必要なのです!どうか戻って来て!お願いです! ……お願い!

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Lord Dupre
シェリー。君の話はよくわかった。だけどよく聞いてくれ。俺は名誉(Honor)の騎士だ。ここフェルッカで、トゥルー・ブリタニアンズのリーダーとして、名誉ある戦いをミナックスに挑んだんだ。名誉ある戦いは複数の相手に申し込むことはできない。これを取り下げてフェルッカを後にすることはできない。

Sherry the Mouse
お話はよくわかります。あなたはあの頃とちっとも変わっていない……。名誉を重んじる真の騎士でいらっしゃいます。けれどデュプレ!名誉とは誰が為の名誉でしょうか!今苦しんでいるブリタニアの民のために手を差しのべることが、どうして名誉を軽んじることになるでしょう!

説得の言葉に再びデュプレは唸った。長き付き合いでもある両者であるから、シェリーも当然デュプレの性格はよく知るところだろう。事前にどのように説得すべきか熟慮してこの場へ赴いてきたはずだ。デュプレは名誉を重んじるがゆえに、反論に窮したように見えた。

Sherry the Mouse
あなたの敵は私たちの敵であり、私たちの敵もまた、あなたの敵であるはずです!徳を忘れた人々の心をふたたびひとつにするために、私たちにはあなたが必要なのです!どうか、どうかデュプレ!ご決断を!

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しばし、ひとりの騎士と一匹のねずみはじっと互いの瞳を見つめ合っているように、遠目から見えた。

Lord Dupre
はっはっは!こりゃ、一本取られたな!……シェリー。

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突然、張り詰めた空気を霧散させるように、デュプレは朗らかに語り始めた。先ほどまでは昔の呼び名を相手に求めつつ、むしろデュプレ自身が、トランメル世界からの使者に対するフェルッカ世界の騎士として応じていたのだろう。しかし、諸手を挙げて論戦の敗北を示し、友としてはっきりと向き合った。

Lord Dupre
名誉とは誓いを大切にする事だが、正しいと思う事を貫く精神でもある。

Sherry the Mouse
これは……とんだ失礼を……。

会話の中で二人の友情は再び強く結びつけられたかのように見えた。

Lord Dupre
いやいや。いいんだ。しかし、外はにぎやかだな…

Sherry the Mouse
えぇ…

ひとりと一匹が向ける瞳の先には、トリンシックの路地を全速で疾駆する戦士たちの姿があった。メイジ評議会派とミナックス派とに志を分かつ勢力同士が市街地で衝突していたのだ。

Lord Dupre
ではシェリー。早速だが、その行方不明になったというガードの話を聞かせてくれるかい?

Sherry the Mouse
はい、ケルヴィン隊長は先月、ヴァーローレグ、およびエクソダスで起こっている現象を、専門家を派遣して調査するためにキャンプを設営するという、特殊かつ極秘の任務のため、数名のヒーラーと物資の運搬係を率いて、現地へ視察に向かったのです。ところがケルヴィン隊長以外の者が全員1週間も経たないうちに帰って来たのです。そして……。

シェリーは僅かに言い淀むと、調査隊員たちを襲っていた奇妙な現象を説明した。

Sherry the Mouse
彼らの誰1人としてまともに会話ができませんでした。声をかけると皆一様に恐怖の表情を浮かべ、次の瞬間にはぶつぶつと呪文のようなものを唱えはじめ、エクソダス! エクソダス! と叫びながら、天を仰ぎ見てはひれ伏す動作を繰り返すのです。

シェリーの衝撃的な報告に、デュプレも思わずエクソダスと反復するように呟いた。

Sherry the Mouse
彼らは食事も摂らず、眠ることすらしません。方々手をつくしましたが、もう長くはないでしょう。かわいそうに!

Lord Dupre
ふむ……その後ヴァーローレグに足を踏み入れた者はいないのかい?

Sherry the Mouse
実は相変わらずブリアニアの市民たちが、アンティーク欲しさに砂漠を掘り起こしております。しかしロイヤルガード上層部はなぜかケルヴィン隊長の件をひた隠しにしていて、警告すら出そうとしません。彼らはすでにエクソダスやヴァーローレグについて、何か重大な秘密をつかんだのかもしれません。

シェリーの推察にデュプレも首肯した。ロイヤルガードはヴァーローレグの一件を表立って動けぬ理由があるに違いない。そうと断じたデュプレの行動は迅速だった。

Lord Dupre
では、私が出向いてはっきりさせるまでだ。

言うが早いかデュプレは席を立ち、酒場で耳を傾けていた一同に対し、酒を奢ると豪語した先ほどと違わぬ自然さで旅の同伴を募った。

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Sherry the Mouse
……デュプレ!おやめください! 危険です!

慌てて声を挙げるシェリーだったが、冒険者たちの賛同の声がそこかしこからわき上がっていた。

Lord Dupre
さあ! 勇敢なるブリタニアの市民諸君!馬を厩舎から出して来たまえ! 剣を抜きたまえ!我らこそはエクソダスの謎を暴く尖兵となろうぞ!準備ができたら名誉ゲートに集合だ!各自、移動せよ!

Sherry the Mouse
デュプレ……待って……!

デュプレの号令とその声に応じる冒険者たちの靴音に紛れ、デュプレを止めようとするシェリーの声はかき消された。

Sherry the Mouse
お一人では危険だわ。私もデュプレの後を追います。

シェリーはテーブルから飛び降りると、旅だっていくデュプレを追う冒険者たちに紛れていった。おそらくは誰かの鞄に持ち前の身軽さで滑り込んでいったのだろう。

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名誉ゲート、それはイルシェナー世界の西部地方でも中央地方よりに位置するムーンゲートであり、中央地方の存在が明らかとなって以後は、当時は単にガーゴイルの街とだけ呼ばれていたヴァーローレグとを繋ぐ要衝となった場所だ。

デュプレは現れるとムーンゲートを囲むようにそびえる岩肌を駆け上がり、集まった人々を見渡した。

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郊外へ赴くためか、デュプレの手には酒を飲むときにも手放さなかった剣とは別にラウンドシールドが握られていた。

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Lord Dupre
みんな揃うまで、少しだけ待とう。さて、揃ったかな?私の声は聞こえるかな?

プレートメイルに身を包みつつも岩肌を軽快に跳び渡っていき人々に声をかけるデュプレ、その後ろを追うように小さな姿がデュプレのそばの岩肌に飛び乗った。

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Sherry the Mouse
わたしもついていきます

Lord Dupre
うむ。ではこれから、ヴァーローレグへ向かうとする。

Sherry the Mouse
みなさん気をつけて!

Lord Dupre
ここから少し北へ進んだところに洞窟があると聞いた。そこから砂漠へ抜け、南へ向かうとヴァーローレグの入り口につくそうだ。まずはそこを目指す。では出発!

デュプレより号令が出され、人々はいよいよヴァーローレグへの行軍に入った。名誉のムーンゲートから北の洞窟を通って中央地方へ抜け、ドラゴンエッグを迂回しつつ南下すれば、いよいよヴァーローレグ近郊の砂漠地帯。

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しかし、砂漠地帯へ入るや否や前衛部隊の激しい戦闘音が耳に入った。砂漠地帯へ溢れ出た多数の機械生命体と遭遇戦となったのだ。見渡しのよい砂漠地帯に流れ込んだデュプレ勢力は、隊列の左右から襲い掛かる機械生命体によって散開し、各所で戦闘となっていった。

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デュプレの指示に従うべく敵の脇をすり抜けて砂漠地帯の西、ヴァーローレグの入口を目指す。しかし、依然としてヴァーローレグは機械生命体の完全な勢力圏を維持しており、我々の立ち入る隙は見あたらないように見えた。

その入口付近で不自然に散らばる包帯や鞄が視界に入る。前衛部隊の被害者かと思い近づくと、それはシェリーから行方不明と報告のあったロイヤルガード、ケルヴィンのもののようだった。

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デュプレとシェリーもまもなくヴァーローレグ入口付近へ到着、シェリーもまたケルヴィンの所持物が散乱していることに気づいた。

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周辺の機械生命体を駆逐しつつ、混乱した隊列を再編成した。

Sherry the Mouse
ここにいます!

Lord Dupre
そこにいたか、シェリー。

Sherry the Mouse
はい、デュプレ。

Lord Dupre
ケルヴィン隊長はヴァーローレグの中に侵入したようだ。

我々に見通せるのは入口付近に限られ、市街地の状況はいまだ分からないが、デュプレはケルヴィンが機械生命体に占拠されたかつてのヴァーローレグへと潜入した、と推察した。

Lord Dupre
ふむ……スパイクが規則正しく上下しているさまは、まるで心臓のようだ。そこに見える奇妙な機械はエクソダス内部にあったものであろうか?……恐ろしいことだ!エクソダスはあらゆるものを浸食しながら、ひとつの生命体としてこうしている間にも成長を続けているのだろう。モンディンとミナックスが産み出した忌まわしい悪魔を我々は何としても食い止めなければならない。

いまやヴァーローレグを飲み込む床という床、壁という壁、柱という柱がエクソダスそのものということか。しかも、我々にそれらを破壊し得る有効な手立てはなく、侵蝕されるがままの状況となっている。ひとたび再起動したエクソダスを果たして止めることなどできようか。

デュプレは冒険者らに振り返ると、更なる兵力の必要性を説いた。

Lord Dupre
ブリタニアの市民諸君。どうやら私はこれからあらゆる有力者、知人やそのつてを頼り、ブリタニア全土から兵力を集めねばならないようだ。そしてそう遠くない未来に、ふたたび諸君にお目にかかるだろう。その時にこそ私はこの強大な敵に、諸君とともに名誉の戦いを挑むつもりだ。諸君! その時にはともに立ち向かってくれるか?ともにブリタニアの名誉のために戦ってくれるか?

冒険者たちは応じ、ともに戦うことを約束した。

Lord Dupre
ありがとう。しかし……残念ながら今日のところは兵力が足りない。むやみに突っ込んでも犠牲者を増やすだけだろう。その時までゆっくり休息しておいてくれ!

エクソダスの尖兵を相手するだけであれば、酒場で知り合った冒険者であっても成し得るところだろう。しかし、如何に冒険者の手練れであろうと何の手掛かりもなしに壁相手の戦いは無謀というもの。いまこうしている間もヴァーローレグ入口脇に屹立する異形の柱を眼としてエクソダスはデュプレたちの様子を見ているのだろうか。

Lord Dupre
行こうか、シェリー。腕に乗りな。

Sherry the Mouse
はい、デュプレ。

Lord Dupre
では諸君! また会おう!そうでは!(Sanctum Viatas)

デュプレとシェリーが一足先にヴァーローレグを後にし、冒険者たちもこの地を去った。しかし、指揮官の立場では政権の表舞台から去って久しいサー・デュプレが遂に動いたことで、情勢に急変の兆しを迎えることは間違いあるまい。

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2012年6月12日 小さな使者と名誉の騎士について

開催が告知されたライブイベント"小さな使者と名誉の騎士"について、Yamato 担当イベントモデレーターのEM Asiantam さんからその位置付けをお教えいただいた。

1. このライブイベントは覚醒 - 第五章ライブイベントですか?

EM Asiantam
いいえ。当イベントはあくまでも第四章と第五章をつなぐ、ミニセッションとなります。当セッションの主な目的は、デュプレという人物にふたたびスポットライトを当てることです。デュプレに関するセッションは、日本シャードを含むすべてのシャードで、それぞれのシャードの実情に合わせ、EMがこのタイミングで何らかの形で行うことが取り決められています。

2. 覚醒 - 第五章ライブイベントは開催されますか?

EM Asiantam
はい。当セッションとは別に近々開催されます。楽しみにお待ちください。

2012年6月11日 小さな使者と名誉の騎士の開催について

【Izumo】ロールプレイ・セッション「小さな使者と名誉の騎士」
Posted on June 11, 2012
by Asiantam

ここはフェルッカのトリンシック。街の真ん中に位置する酒場“The Keg and Anchor”。
ムーンゲートから出てきたのは腕に小さなねずみを乗せた、甲冑を着こんだ騎士。
酒場のテーブルに陣取った一人と一匹は、額を寄せ合って何をか話をしているようです。



※ 大和シャードのセッションは、追って告知いたします。
日時: 6月17日(日) 21時〜
場所: (出雲シャード)フェルッカ“The Keg and Anchor” (六分儀座標: 102o 39’S, 43o 35’E)
当日はトランメル・ニジェルムのEMホールにゲートを設置します。
EMホールへはブリ第1銀行西側のゲートをご利用ください。


Posted on June 11, 2012
by Nekomata

開始予定日時:
瑞穂シャード 6月17日(日) 21時30分〜
桜シャード   6月17日(日) 22時〜
※出雲シャードの同イベントが21時開始のため、瑞穂シャード、桜シャードの開始時刻が遅れる場合があります。
あらかじめご了承ください。

集合場所:
フェルッカ“The Keg and Anchor” (六分儀座標: 102o 39’S, 43o 35’E)
当日は瑞穂シャードはルナ銀行付近より、
桜シャードはトランメル・ニジェルムのEMホールより集合場所への直通ゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。



Posted on June 11, 2012
by Misaki

【開催日時】 6月15日(金) 21時〜

【集合場所】 フェルッカ トリンシック “The Keg and Anchor”
 (六分儀座標: 102o 39’S, 43o 35’E)
※当日はトランメル ニュジェルムEMホールよりイベント会場まで送迎ゲートを設置します。
(ニュジェルムEMホールへは、トランメル ブリテイン第1銀行西側の直通ゲートをご利用ください)



Posted on June 11, 2012
by Riccia

酒場に現れそうな日時:
北斗シャード 6月15日(金) 21時30分頃〜
無限シャード 6月15日(金) 22時頃〜
※ 開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

場所:
フェルッカ“The Keg and Anchor” (六分儀座標: 102o 39’S, 43o 35’E)

※当日無限シャードはニューヘイブン銀行より
北斗シャードは二ジェルムEMホールより酒場までゲートを設置予定です。
(ニジェルムEMホールへはブリテイン第1銀行前のゲートをお使いください。)

今回の物語の舞台はフェルッカ世界トリンシック。早速事前調査として脚を運んでみたが、常と変わらぬ様子で営業されていた。

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また、Hokuto と Mugen ではタウンクライヤー協会から告知が行われていた。

Hokuto
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Mugen
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投稿者 Siel Dragon : 2012年06月17日 23:39