パイ作りとは、2012年6月30日22時より Hokuto において開催されたロールプレイイベント。
ブリテインのパン屋"Good Eats"店員の Ria は怪しげな客からパイ投げに使用する飛距離と破壊力のあるパイの注文を受けてしまう。店員は自ら調査し、作成に必要となる素材と場所を突き止めたことから、素材集めの手伝いを募集した。
2012年06月28日
パイ作りの開催について
パン屋の女性店員
2012年06月29日
パン屋の今日のおすすめ
2012年06月30日
事件前の事件
パイ作り
2012年07月04日
パン屋の七夕
Hokuto のトランメル世界ブリテインのパン屋では、先日人々へチェリーパンを振る舞うために樽を置いたと同じ台座の上に、女性店員のリアとサキによる七夕の飾り付けが行われていた。
2012年6月30日の夜が更け、トランメル世界ブリテインのパン屋へ噂を聞きつけた人々が徐々に集まってきた。

中には、この店でおすすめのパイがアップルパイであるとの噂を聞きつけ、対抗して店内にさりげなくミートパイを置いて回る者、負けじとアップルパイを置く者との静かな戦いが繰り広げられていた。
そして22時過ぎ、大勢の人々で賑わうパン屋へ戻ってくる女性店員の姿があった。
Ria
ちょっと失礼しますよ。Good Eatsへようこそ!
Saki
いらっしゃい なの
先日からパン屋で店番をしていた二人の女性店員、リア(Ria)とサキ(Saki)、そして今宵は行商人らしき男も伴っていた。
二人の女性店員は、店番をしていたときにはお揃いの衣装だったが、今宵はそれぞれ異なる色合い。


二人に付き従って現れた人物は、Orix(オリックス)という名だった。

行商人の名を見て私自身はにやりとしたのだが、物語と直接の関わりはない。夕方に初めて出会ったばかりの新任イベントモデレーターと全く同じ名前であったからだ。捻りを一切加えていないが私の出会ったイベントモデレーターの初舞台とみて間違いあるまい。
そして、二人の女性店員は幾分捻りを加えているが、リアはHokuto担当のRicciaさんであろうし、サキはAsuka担当のMisakiであると推察できた。ロールプレイキャラクターにアナグラムを用いることはリシアさんが好んで利用する手法のひとつなのだろう。
現れた三人は人々に対して挨拶をしていった。
Ria
こんばんは。こんなにたくさんの人に集まって頂いて感謝ですわ。
Saki
感謝 なの
Ria
私はRiaよ!こちらは妹のSaki。
Ria
こちらは行商人のOrixさん。調べ物をいろいろ手伝ってもらったの。
Orix The Peddler
Orixです! みなさんよろしく。
続けてリアは、今宵人々を呼び出した経緯を改めて説明した。
Ria
今日皆さんにお願いしたいのは、ある特別なパイの素材集めを手伝って欲しいの。数日前、ローブ姿の見るからに怪しい人がね
「パイを注文したい!」
「パイ投げに使うんだが、条件がある」
「飛距離と破壊力がある物!」
そんなパイ聞いたことないでしょ。しかもさ、飛距離って投げる人によって変わるじゃない?だからそんなパイ作れませんって!断ったんだけど
「もうこのお店しか頼めるところが無いんだ」
「どうかお願いだ!」*涙目*
って言うもんだから引き受けたの。
Saki
姉ーさま! そこの人目付きが怖いの
Ria
だれ…
Saki
じーーーーっと私を見るの!
Ria
しっ! そんな事言っちゃダメ!あら ごめんなさいね この子ったら……
Ria
話を戻すわね。それで、どんな素材を使えばその条件を満たせるか、図書館で調べたり
、Orixさんや冒険者に聞いたり、Britainで評判の占い師の所へ行ったりしているうちに
、ある素材に行きついたの。
Orix The Peddler
それは妖精の羽と妖精の枝でね。魅惑の妖精と年老いた妖精の羽が各1枚、あとパイの妖精の枝が2本。それらを素材として使えば、目的の効果が得られるようなんだ。魅惑と年老いた妖精は心当たりがあったのでね、みんなが楽に移動できるように、そこまでのルーンと地図を用意してきたよ。
Ria
問題は、パイの妖精の居場所が分からないってことなんだけど、これから会う妖精さんが知ってたらラッキーって感じかしらね。まずは、魅惑の妖精さんの所へ行きたいのだけど、そうね、私たち二人だけじゃ強いモンスターに遭遇した時困るし、皆さんも手伝ってくださるかしら?
Saki
お願いなの〜
Siel
はーい!
Ria
ありがとう皆さん
Orix The Peddler
はい Sakiちゃん!ルーンと地図だよ。君も持っておくといいよ。
Saki
ありがとう!
Orix The Peddler
さて、僕はちょっと友人を待たせていてね。これから北の地へ行かなければならないので失礼するよ。みんなRiaとSakiをよろしく頼む!
Ria
いってらっしゃい!
Saki
いってらっしゃい なの〜
行商人オリックスは、経緯の説明に無理矢理引っ張り出されただけだったようだ。
Ria
そういえばSaki、配達に行くの忘れてない?
Saki
そうでした!すぐに行ってきますなの
Ria
私は皆さんと先に行ってるから配達が終わったら来るのよ!
Saki
姉ーさま わかりました!いってきます なの!
Ria
はい、いってらっしゃい
こうして店内には依頼主のリアのみが残った。
Ria
それじゃみなさん 魅惑の妖精さんの所へ行きましょうか?
Adeu
たまに語尾のなの忘れてるな
Ria
いえ、つねになのーって言ってわけじゃないのよ。なかなか癖がなおらなくてね、どうしたらいいのやら…。さて、準備は大丈夫ですか?
Siel
おー!
Ria
保険は大丈夫ですか?あとチャットチャンネルに入ってくださいね、Hokuto EM Eventよ!ちょっとテストしてみるわね。
<66342272>Ria
聞こえるかしら?
<11648158>Siel
はーい
Ria
では お店の外でゲートを出しますね。移動したら、あまりうろうろせずにゲートの周りでまっていてくださいね!
リアは店の外へ出ると、ムーンゲートを創出させた。
Ria
Vas Rel Por
人々は次々とムーンゲートを潜り抜けていった。私もリアがムーンゲートを潜ったことを確認して、後を追う。そこは山岳地帯に囲まれた小さな盆地だった。

Ria
ここはどこなのからね?おや、何か家のような物があるわね。行ってみましょう。
盆地北手の一画、そこには柵が張られており妖精の家と書かれた碑が建てられていた。
敷地内に入ってみたが、そこは雨露を凌ぐような家はなく、ただ囲いをしただけに見えた。足場などがあることから、ここへ移住して間もない妖精なのかもしれない。砂漠地帯ではあるがごく最近に植えられたとわかる果樹もあった。
囲いの向こうをよく見ようと足場の上に登ってみていると、妖精が姿を現した。妖精のミサ(Misa)だ。ということは、Asuka担当のミサキ(Misaki)さんなのだろうが、物語と関わりのない裏設定であろうから口にチャック。
Misa The Fairy
妖精は、取り囲んだ我らの存在に気づいたらしく、ふらふらと外へと出てくる。そして、人々の合間から現れた妖精にリアも気づいた。
Misa The Fairy
なーにあんたたち?私に何か?
Ria
私はBritainのパン屋で働いてるRiaです。あの、魅惑の妖精さんですか?
Misa The Fairy
そうよ、ワタシは魅惑の妖精Misaよ
Ria
後ろの方たちは私と一緒に、ある素材集めを手伝ってくれる皆さんです。
Misa The Fairy
素材?それでパン屋が何か?セールスならお断りよ。そこに書いてるでしょ
Ria
いえいえ、実は妖精の羽を頂きにきました。
Misa The Fairy
は?はぁ?はぁあ?あんた達どこかで頭でもぶつけなかった?羽って簡単に言ってくれるけど、これ取ったらワタシ飛べなくなるじゃん!
Ria
もう一度大切なところだけ!妖精の羽を頂きにきました。
さらりと残酷な依頼を言ってのけ、更にもう一度繰り返すリア。しかし、もうひとつの可能性に気づいた。
Ria
やっぱり…あぁ そうだ!抜けた古い羽でもいいのです
Misa The Fairy
それだったら何枚か記念に残してるけどね
妖精の羽とは、生えかわるものだったらしい。脱皮のようなものだろうか。
Misa The Fairy
そもそもワタシのゴージャスでレアな羽を何に使うの?某破片に持っていってルナのお店で売るとかお断りよ!
Ria
違います!私は貿易商じゃありません。実は特別なパイの注文を受けたのですが、それを作るのに必要なのです。あなたの羽が!飛距離や破壊力があるパイを作るのに……
Misa The Fairy
ほほう また変わったパイだこと、まぁ何かと交換なら あげてもいいわよ
Ria
ありがとうございます!
羽を材料にしてパイを作るなんて、羽そのものを商品として取り扱う以上に酷いことにも思えるのだが、何故かミサは納得してしまった。ことの成り行きを見守っていた人々も本当にいいのか首を傾げる。
Ria
では、ライキュームの図書館で配ってたこのブラックソーンの日誌(複製)と!
Misa The Fairy
はぁ〜〜??
リアの提示した交換条件は、ライキュームで国民に無償提供されている紙切れ。お願いしに来たというのに、ただで奪い取ろう、という気概がじわりと感じられる交渉だ。それを察したのかどうか、ミサは物々交換をさっさとあきらめ、自ら条件を提示した。
Misa The Fairy
ワタシのダーリン達と勝負して勝ったら羽をあげるわ
Ria
え?
Misa The Fairy
後ろの冒険者さんから6人ほど選ばしてもらうわね!フフフ
Ria
どうしようかしらね……うーんまぁいいっか!それじゃ好みの人をどうぞ!連れていってください
そう、冒険者の命もまた、リアにとっては、無料に過ぎなかった。悩む素振りをするものの一瞬の迷いも感じさせぬ即答。
Misa The Fairy
あら決断が早いのね 商談成立!じゃ今から選ぶ6人は私の家で遊ぶのよ!
Ria
私たちは、そとで見学しますね!誰が選ばれるのかな
Misa The Fairy
なーに?誰か戦いたい人いるの?
Ria
そこのオークマスクの人、強そうね
挙げ句の果てには、不穏な指名までしてきた。冒険者とは名ばかりで装備品の手入れすら数年間やってない無精なオークは最悪の事態に備えて慌てて騎士道の書を開く有り様である。
Misa The Fairy
どこかしら?まぁ、適当に連れて行くわ!!
Ria
私も中に入ってつれこんじゃいますよ
自らの懐が痛まぬとわかった途端、リアは妖精ミサとともに囲いの中へと入り、積極的に冒険者の選抜に加わる。ひとり、またひとりと冒険者らが囲いの中へと突き落とされていきく。そして、五人目…
You've been transferred to Misa The Fairy!
Siel
え?
Misa The Fairy
これで5人?うふふ
Ria
がっばってくださいね。
こうして六名の選ばれし冒険者たちが集った。選ばれたと言えば物語の主人公のようで良いのだが、スケープゴートだの保険金安い人選手権だの惨殺しても大丈夫選抜だの不穏な単語が頭をかけぬける。
それでもドラゴンライダーが二名含まれていたことが救いだ。明らかに火力の弱そうな徒歩組とは対称的な構成。
Misa The Fairy
さて貴方たちはこれから私と遊んでもらうわね
Ria
パイの為に!
Misa The Fairy
いいわよ!
Siel
オークの威信にかけて、オークキャプテン並にはがんばるぞ!
Misa The Fairy
今から私のダーリン達を出すから戦うのよ
こんな衆目の前で虐殺されるのは嫌だ!という後ろ向きな意気込みで、鞄の中身をまだ確認している私。ちなみにポーションは…暗視薬だけでした!
<66342272>Ria: もうすぐ戦いが始まります
不穏な宣言に怯える"選ばれし冒険者たち"。相手の力量もわからぬ状況では不安がぐんぐんと増していった。帰れないってどういうことなの…
<66342272>Ria
みなさん応援してくださいね
Misa The Fairy
ちょっとまつのよ
Siel
うごけ!これは武者震い?!*ぶるぶる*
Misa The Fairy
それでは、いくわよ!
周囲を埋める冒険者たちからの声援の中、妖精ミサのダーリンが召喚された。
選ばれた以上は玉砕覚悟で挑むべし!私は猛然と敵の懐へと飛び込んだ。日頃は釣り竿やくまでを手にしている私だが、今宵は珍しく両手持ちの草刈鎌!少なくとも釣り竿よりは戦える!
Crystal Lattice Fairy
お前の力をいただくぞ。生かすも殺すも、我の思惑一つ。どこにも行かさぬ!我が許さぬ限り。
必死に振り回していると、ダーリンがなんだか増えていた。びくびくしながらも草刈鎌を振り回し続ける私。しかし生存能力優先な自分の火力不足を痛感させられる。それでも反撃が飛んでこないことを良いことにひたすら密着し、ダーリンの群れに埋もれ続けた。
Ria
がんばれー、ダーリン強いな…
<63542037>Misa The Fairy
いとしのダーリン、がんばるのよ!うふふ
Misa The Fairy
あらみんな、結構つよいわね…
<34226272>Keith
ダーリン一人撃破されてる
<63542037>Misa The Fairy
なんですって!?がんばって、いとしのダーリン!
<66342272>Ria
がんばれー!
こうして数体からなるダーリンは、押し入り強盗、ではなく勇敢な冒険者たちの手で虐殺された。
Misa The Fairy
なんてこと…仕方ないわね…
Ria
わーい
いとしのダーリンと無料の冒険者という秤にかけていいのかもわからぬ戦いは、無料冒険者たちの勝利に終わったのだ。
賭けに勝ったリアは無料のリップサービスに余念がなかった。
Misa The Fairy
では約束通り…
Ria
みんなありがとう。勝てた!そとにでましょう
Misa The Fairy
またダーリンをつかまえなくっちゃ
また…つかまえる?人と人外、二大残酷女対決は、残酷人間リアの勝利に終わり、冒険者たちも囲いからの解放が適った。
Ria
妖精さん、羽!
Misa The Fairy
それじゃ約束通りワタシの羽よ。またあそんでもらうわ!
Ria
ありがとうございます。ところでパイの妖精さんの居場所を知りませんか?
Misa The Fairy
さぁー聞いたことないわね?
Ria
そうでしたか、ありがとうございます。
Misa The Fairy
それじゃ私は帰るわね さようなら〜。だーりんなんて、私の美貌ならすぐにつかまるわ!それじゃまたね〜
妖精ミサは姿を消し、ようやく探し求める三種類の素材のうち、ひとつが手に入った。
Ria
次に行きたいのですが、そろそろSakiが来ると思うので少し待ってくださいね。しかし、この羽キレイだな、素材にするのもったいない。
milmil
すりつぶすの?
Ria
おそらくすりつぶすことになるかな、売れば幾らになるのかな…
ここでようやくサキが現れ、リアとの合流を果たした。
Saki
姉ーさま!お待たせなの!
Ria
Saki無事に配達は終わったの?
Saki
はい なの!すごく忙しかったの!お前らお待たせ なの!
Ria
大変だったね。では みなさん次にいきますねー
Saki
お前ら次のところいくの!
Ria
少しお待ちくださるかしら!大変な忘れ物が!
Kal Ort Por - Recall
Saki
姉ーさま?
Apple Farm
とりあえず人をお前らとかいったらいけません。
Saki
お前らって言うように姉ーさまが教えてくれたの!
Padparadscha
ならしかたない
Ria
お待たせ、何言ってるの
Saki
おかえりなさい、姉ーさま
Ria
Sakiちゃん、聞こえたわよ。あとでどうなるか、わかってる?
Saki
やなの〜…ごめんなさい なの…
Ria
ふん、どうぞ。
Saki
お前らゲートに入る なの!
こうしてリア一行は、次なる妖精を求めて旅立った。
ちなみに盆地の北端にあったムーンゲートについては謎。
ムーンゲートを潜った先は、徳之諸島。勇島の中央に位置する火山地帯(Mt.Sho)の北手であった。

目の前には藁葺の屋根をかけただけの簡素な小屋があり、ひとりの年老いた男の姿があった。

この老人が、探し求めていた年老いた妖精、なのだろうか。マタザエモン、どのような字を当てるかわからぬが、おそらく又座衛門。Sakura担当の猫又さんが思い浮かぶ。
Matazaemon The Old Fairy
じじいで悪かったの
Hokoto
バナナくうか?
Matazaemon The Old Fairy
バナナはいらんよ
Hokoto
フォアグラいるか?
Matazaemon The Old Fairy
年寄りにそんなこってりしたもの…とりあえず落ち着け!ワシャ逃げも隠れもせんわい。おやおや 何かごようかな?
パン屋の姉妹リアとサキも、梯子の上から見下ろす老人に気づき、話しかけた。
Ria
あの、年老いた妖精さんですか?
Matazaemon The Old Fairy
年老いたは余計じゃ!ワシャMatazaemonと申す。こう見えても妖精じゃ。
Ria
私はBritainのパン屋で働いてるRiaです。そちらは妹のSakiです。
Saki
よろしくなの〜 じーさん!
Matazaemon The Old Fairy
……。
Ria
後ろの方たちは今日一緒に、とある素材集めを手伝ってくれている皆さんです。
Matazaemon The Old Fairy
素材?ほうほう。で、何かようかのぉ?
Ria
妖精の羽が欲しいのです
Saki
じーさん くれ なのー
Matazaemon The Old Fairy
何? 羽じゃと!もう抜けてしもうたわ
妖精の羽が生えかわるとわかった以上、年老いては抜けたままになるのは道理。しかし、羽がなければ最早妖精ではなく妖怪に見えてしまう。
Ria
古い羽とか残ってますか?
Matazaemon The Old Fairy
それなら記念に残してあるぞい
Ria
それを分けてください
Saki
早く持ってくる なの!
Matazaemon The Old Fairy
しかし羽なんて何に使うんじゃ?
Ria
実は特別なパイの注文を受けたのですが、それを作るのに必要なのです。あなたの羽が!飛距離や破壊力があるパイを作るんです。
Matazaemon The Old Fairy
そりゃまた変わった注文じゃな!まぁいいが、そうじゃなワシがこれから出題する○×クイズに50人以上残ったら羽をあげよう
Ria
分かりました!
前回の交渉で吹っ切れたのか、迷ってるんだよと冒険者たちに示す素振りもなき即答。
Matazaemon The Old Fairy
狭くて申し訳ないが我慢してくれ。ちょっと見にくいが、ワシの前に垣根があるんじゃが、そこが中間線じゃ。見えるかな、お前さんらから見て右側が○、左側が×じゃ。もし間違えた者は後ろにあるワシの家で待機じゃ。問題を読み上げたら○×それぞれに別れるんじゃぞ!よいかな?
Ria
みんながんばってね!
Matazaemon The Old Fairy
ではよいかな?問題です!
こうしてマタザエモンによるクイズ大会が唐突に開始された。クイズに敗れた場合の代償すらわからず、一体何問続くかも知らされていないが、リアは納得してるのか冒険者がどうなろうと知ったことではないのかマタザエモンに協力して冒険者の誘導整理なんぞしていた。
結局クイズは計五問が出題された。
1問
今から文字のパーツをバラバラに読み上げるので、何という単語に見えるか○×で答えるんじゃ。"一ノト重力立ノ生"これを組み合わせると“不動産”になる ○か×か!!
2問
Two-story Villaのストレージは60%アップ時2024である ○か×か別れて!
3問
崩れ落ちそうな家の表記は英語でThis structure is in danger of collapsing である ○か×か!
4問
大昔は1アカウントで家を5件所有できた ○か×か!
5問
城を建築するとエンドロールが見れる ○か×か!
それぞれの問題で間違った敗者はマタザエモンの小屋へと押し込まれていった。狭い小屋はすし詰め。
五問目まで終えると、リアは猛然に勝利を訴えた。
Ria
50人いるわよ!ほらほら、ここで10人、ここで20人、50人、ぜんぶで100人、やったー。
しかし、その数え方は好意的に表現すれば豪快。
Matazaemon The Old Fairy
中のものは出てきて良いぞ。ほれ 約束通りこの羽を持っていきなさい。わしゃ昔不動産屋をやっておったから、問題が偏ってしまったのぉ。すまんすまん
Ria
ところでパイの妖精をご存知ではありませんか?
Matazaemon The Old Fairy
知っておるが何故じゃ?
Ria
ほんとですか!実はパイの妖精の枝が2本必要なのです。
Matazaemon The Old Fairy
ほうほう 奴らはワシらと違ってあまりよそ者を好ましく思ってないからな。場合によっては力づくで奪うしか無いかもしれんのぉ。うまく説得できる可能性もあるから、まぁ頑張るんじゃな。せっかくじゃから地図とルーンをあげよう。もう一つ注意じゃ。やつらは洞窟の奥深くに住んでおる。パイの妖精は通称で、正しくはPiefairyだったかの、似たような種類のやつもいるから間違えんようにな。同じ種族の妖精以外は敵とみなして襲いかかってくる可能性もある。みんなも気をつけるんじゃぞ。よいかな?
Ria
わかりました。ありがとうございます!
Saki
ありがとう なの〜 じーさん
Matazaemon The Old Fairy
たっしゃでの〜。くれぐれも気をつけるんじゃぞ。さらばじゃ
Ria: Sakiちゃんゲートお願い
Saki
はい なの!
二つ目の素材を入手できたリア一行は、いよいよ最後の素材、パイの妖精の枝を求めて移動を開始した。
ムーンゲートを潜った先は、暗い洞窟の北端。

<66342272>Ria
Sakiちゃん 少し進むわよ
リア一行は洞窟の狭い回廊を南下していった。途中の分岐点は石壁に塞がれていたからひたすら南へと突き抜ける。

僅かながら回廊内で妖精との抗戦もあったが、散発的なものだった。そして再び回廊を塞ぐ石壁が目に入る。ここでようやく冒険者を先導していたリアと殿にいたサキが合流した。

石壁に張り付くと、奧には確かにムーンゲートらしき輝きが見てとれた。しかし石壁が進行を邪魔してしまっている。
Ria
少し危ないけど、二手に別れましょうか?
Saki
はい なのです。
Ria
皆さん ここで二手に別れようと思います。Sakiと一緒に行く方は正面のゲート、私と行く方は左のゲートへお願いしますね!ところでこの石の壁どうにかならないかしらね?
石壁の一部、ガーディアンロックが掛けられたものは、触れるとかちりかちりとレバー音が聞こえた。リアはこれに気づき、必死にレバーをいじった。
Ria
もっとレバーを…
そのレバーは起爆装置であったのか、リアがいじっていると、突然石壁を中心に大爆発が起き、炎が冒険者たちを巻き込んでいった。
そして視界が回復すると、進行を阻んでいた石壁に隙間ができていたのだ。冒険者たちは石壁の隙間を抜け、次々と二つのムーンゲートを潜っていった。
私が潜ったムーンゲートは、東側。そこにはリアの姿もあった。

Ria
いないのかな、情報が間違ってるとか
岩の上に立ってひたすら妖精に呼び掛け続けたリア。やがて、洞窟の南手から歩んでくる妖精の姿があった。
Piefairy
Ria
いた、パイの妖精さーん!
Piefairy
ナンノヨウダ
Ria
妖精の枝を1本譲ってもらえませんか?
Piefairy
ユズレダト?ワレワレノ スミカニ ムダンデハイッテキテ、ヨクモソンナコトガイエルナ。マズ アヤマレ ハナシハ ソレカラダ
Ria
勝手に入ってきてごめんなさい
不機嫌そうではあるものの、至極理性的な応対をしてきた妖精。冒険者たちもリアにあわせて妖精へ謝罪していった。
Piefairy
エダヲ ナニニツカウンダ?
Ria
特別なパイを作るのに必要なのです。どうしても 枝が必要なのです!それが無いと私……
これまでの経緯から、冒険者たちはそれが嘘泣きに違いないと薄々感じてはいたが、それで枝が手に入るのならばと沈黙を保つ。
Piefairy
……ナクンジャナイ、ジジョウハ ヨクワカラナイガ、エダヲヤロウ
あっさりと枝をくれる妖精。どこか腹黒さを感じる人間姉妹にくらべて純情さを感じさせる妖精たちが多い。
Piefairy
ホラ アゲルカラ
Ria
ありがとうございます。
Piefairy
トコロデ マワリノヤツラハ オマエノ ナカマカ?
妖精からの何気ない質問に周囲を見渡したリア、何を考えたか突然叫び始めた。
Ria
いいえ 違います!実は私この人たちに追われてるんです?助けてください!
ここへ来て、よもやの裏切り。冒険者たちに報酬を渡すことを疎んだのか、あるいは口封じか。予想せぬリアの応えに動揺する人々。
Piefairy
ナンダト!ミンナデテコイ コノコヲ タスケルンダ!
そして純情妖精もまさかの即時暴発。瞬く間に地中から他の妖精が湧き出でて戦闘不可避の事態へ陥っていった。
ひとたび放たれた矢は止まることはできない。古来より戦闘とは開戦されればいずれかの集団戦闘力を喪失するまで続けられるものだ。予備戦力の逐次投入という概念すらない冒険者の戦闘とは総力戦であり、最早不可避の戦闘となった。
Ria
ええええ?冗談です!冗談です!あー まってーーーー!ギャーーー助けて〜*滝汗*
何も聞こえない。聞こえたとしても開戦されたあとの停戦命令は壊滅というのは戦闘のセオリーなのである。こうして冒険者たちの迎撃戦は、眷属はおろか善意で枝をくれ、リアを助けようとした妖精をも打ち倒して終わった。
Ria
みんなありがとうね!!早くお店に戻りましょう!!!
リアは自らの悪ふざけが原因で引き起こされた惨劇など存在しなかったように、大声でまくしたて、慌てて帰還の途に就かせた。
こうして洞窟の惨劇を終えた冒険者たちはトランメル世界ブリテインへと戻ってきた。

リア一行はパン屋の店内に入り、途中で別れたサキ一行の帰還を待った。
Ria
お店でーす。みなさんおかえりなさい
Koumei M
妹をちゃんと礼儀教えておけ!
Ria
そうね、よければ 教えて下さるかしら…あれでも、いままでちゃんと教えてきたつもりなのですけどね…
Saki
ただいま なのー
Ria
おかえりーいやー枝集める大変だったわね
Saki
大変でした 姉ーさま!
リアは枝を快く妖精から貰えたはずで、むしろ大変な事態に陥ったのは我が身の錆であったはずだが、事実をねじ曲げようとする意志をありありと感じる。
Ria
みなさんのおかげで素材が全て集まりました。ありがとうございます。これから、素材の配分などを調整しながらパイを作ろうと思います。そのうちどこかでパイ投げのお祭りがあるかも知れないので、タウンクライヤーの情報はマメにチェックしたほうがいいですよ!それでは皆さん ありがとうございました!
Saki
ありがとうなの!
感謝の言葉を述べたあと、リアは思い出したように橙色の樽をカウンターの上へ置く。
Ria
これ消費期限付きのパンなので早めに食べてくださいね!
Saki: わーい なのー
中身を漁ると、橙色のパンが出てきた。
Delicious breadの期限は、残り179979秒です!
報酬のDelicious breadを受け取りました。

Ria
見えるかしら
Saki
見えない なの…
Ria
そとに置きますね。消費期限つきだから、早く食べてくださいね
カウンター上に置かれた樽は、店先の台座上へと移され、冒険者たちへ振る舞われた。
Ria
じゃ 配達行ってきます。Sakiちゃんあとヨロシクね!
Saki
はい なのー。いってらっしゃい 姉ーさま
リアがそそくさと姿を消してしまったが、パイ作りの素材はなんとか全て入手できた。次はいよいよ完成したパイを見せてもらえるかもしれない。
数時間後、再び店を訪れると、配達へ行っていたリアも戻ってきていた。衣装は姉妹お揃いのものへと着替えたようだった。
また、マラス大陸にあるEMリワードホールには、今回の戦闘で妖精から入手することのできたパイ生地(Piecrust)が展示された。
2012年6月30日22時に予定されているトランメル世界ブリテインのパン屋での集まりを前にして、パン屋の女性店員らは姿を消していた。
彼女らは店の仕事をせずに、いずこへと向かったのか。いずこへと…。
ぎゃーっ!
Hokuto のトランメル世界ブリテイン北西区画に位置するパン屋"Good Eats"へ今宵も足を運んだところ、昨晩と同様に二人の女店員が出迎えてくれた。
しかし、昨日と異なっているところもあった。なんと"今日のおすすめ"が昨日と異なっていたのだ。今日のおすすめなのだから、昨日と違って当たり前なのだが、ブリタニアでは毎日同じ商品を今日のおすすめとうそぶくことも珍しくはなかろう。なかなか律儀なパン屋のようだった。
しかしながら、このパン屋ではアップルパイもジャムパンも販売してはいない。あくまでおすすめなだけで、ここで買えるというわけではないようだ。店員が取り扱っている商品は味気ないパンやパイが主体なのである。
というのも、この店。隅に製粉機が置かれているのだが壊れているらしく、くるくると回るばかりで一向に小麦粉袋を作成できない。あらたな小麦束を押し込むこともできない故障品のようだ。ブリタニア最大都市のパン屋だというのに、昨今の不況で設備投資もままならぬということか。
また、店先には昨晩にはなかったものも置かれていた。何かを上に飾るための台座のようだが、その用途は現時点ではわからない。
Riccio と約束したのは明日の晩22時。改めてこのパン屋を訪れることにしよう。

Hokuto のトランメル世界ブリテイン北西区画に位置するパン屋"Good Eats"へ足を運ぶと、そこには二人の女性店員が接客していた。
カウンター越しに座っているのが、パイの作成依頼を受けたという女性店員の Ria 。

Ria
いらっしゃいませ。今日のおすすめはアップルパイよ!
果たして明日のおすすめはなんだろうか…
そしてもうひとり、扉を開けて入ると挨拶をしてくる Saki という女性店員の姿もあった。

Saki
Good Eatsへようこそ なの
イベント:パイ作り
Posted on June 28, 2012
by Riccia
こんにちは
hNNのレポーターRiccioです。
今回ブリテインのパン屋「Good Eats」より
素材集めの手伝いの依頼が来ましたので紹介します。
私はGood Eatsの店員Riaと申します。
数日前ローブ姿の怪しげなお客様がパイを注文をされました。
それはパイ投げに使うものらしいのですが、こんな条件がついてました。
“飛距離と破壊力がある物”
そんなパイ聞いたことないので断ろうと思ったのですが
涙目で何度もお願いされ、仕方なく受けることに……
私たちはどの様な素材を使えば、その条件を満たすパイが作れるか
図書館へ行ったり、馴染みの商人や冒険者の方から聞いたりして
とある素材に行きつきました。
それらがある場所も分かったのですが、私たちだけで行くのはとても不安です。
どうか素材集めの手伝いをお願いできませんでしょうか?
集合場所:6月30日(土)22時より
Trammel Britain Good Eats前
(六分儀座標: 1o 4′N, 9o 46′E)
第一銀行の近くです。
※当日は Nujelm のEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
注意事項:
◆ 当日はチャットチャンネル Hokuto EM Event へお入りください。
◆ 戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 円滑なイベント実施のため、皆様のご協力をお願い致します。