2012年06月26日
幽霊たち

幽霊たち(on 2012 June 21)とは、2012年6月21日にYamatoで開催されたイベント"第9回銀蛇自警団出動指令 -小さな使者と名誉の騎士-"の活動報告書。6月28日にYAMATO EM SITE上で紹介されたほか、EMリワードホールに展示された。

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幽霊たち(on 2012 June 21)
レイラ 著

フェルッカトリンシックの酒場で、VSS団員に囲まれたロードデュプレが、しきりにTB入りを勧めているミナクス派の青年を見ていると、大叔母が可愛がっていた、同じ派閥所属の元気な少年のことを思い出した。以前、トラメルのトリンシックでは、市の立つ日があった。そこへ連れて行ったとき、あたりかまわず喧嘩を売りながら歩くのを追いかけ、叱りつけ、周りの人々に謝りながら大通りを行くのはとても大変だったと、大叔母は笑っていた。今はもう、行方知れずの少年。黒い馬に跨った人影を見るたびに、大叔母は家を飛び出し、後姿を確かめる。

私が思いをめぐらせているうちに、ねずみのシェリーの話を聞いていたデュプレは、ヴァーローレグの惨状を確かめることにしたらしい。迷った末に同行を決め、イルシェナーの砂漠に走り出た私が見たのは、たくさんのエクソダスミニオンロードと、戦う仲間たち、そして幽霊たちだった。声をかける間もなく傍らを通り過ぎていった亡霊は、遠い昔の友人に良く似ていた。それを見送る私は、大叔母の姿に似ていただろう。

ヴァーローレグの入り口では、行方不明になっているVSS団長の持ち物が発見された。彼の名前は、ファントム、幽霊という。砂の上に残されているクロークやかばんを見ていると、彼の存在が、不確かなものになってくる。あの勇敢で、酒好きな、何人もの女性団員を虜にした可愛い男は、本当にいたのだろうか。

私たちは、たくさんの幽霊の中で生きている。そして、両手をすり抜けていく彼らを捉えようと、さまよい歩く。自分が彼らの仲間に入るまで。

投稿者 Siel Dragon : 2012年06月26日 01:43