ハッピーの第10回銀蛇自警団報告書とは、2012年7月19日に開催されたライブイベント、第10回銀蛇自警団出動指令 - 次元旅行の報告書として Happy氏の提出したレポート。2012年7月26日に YAMATO EM SITE の第10回銀蛇自警団活動報告として掲載されたほか、Yamato のEMリワードホールに展示された。
ハッピーの第10回銀蛇自警団報告書(a book)
Happy 著
■名誉ゲートの異変に関する考察■
我々が魔法を使う時、我々は呪文や秘薬を媒介としてエセリアル虚空間から流れ込むエネルギーをパワーに変換している。
この事は我々が呪文を使用する時、例えそれが一瞬であったも、エセリアル虚空間と我々の空間が繋がっている事を証明する。
そしてそれは、魔法や魔法の知識に長けた者はエセリアル虚空間に干渉する術、その足がかりを既に身につけている、という事の証明でもある。
ドリウス・ドースト先生の考察によれば、エクソダスが倒れた時に巨大名魔法によるシールド、あるいは安全装置のような物が何らかの原因で破壊され、そのエネルギーがあまりに膨大であった為に、名誉ゲートに亀裂が入るほどの荷重がかかったのでは、との事だった。
では一体それほどのエネルギーを扱うことの出来る魔法使いとは一体誰だったのか?
その問いに答えられるヒントがロード・ブラックソンによって書かれた『朽ちた日誌』にあるのではと私は考える。
この日誌によれば、ブラックソンはイルシェナーの地形と関連づけて、エクソダスが力を引き出す源になっている場所を探り出した事を記している。
そしてこの場所を撤去あるいは破壊して力の供給を絶たねばならないと。
そして彼はムーンストーンに詳しいギルフォーンなる人物から、恐らくニスタルと異邦人しか知らないであろうムーンストーンと転移技術に関する情報を聞き出している。
更にブラックソンは日誌の最後に、エクソダスを排除できなかった場合は、ブラックロックと自身の能力を組み合わせたパワーであらゆる物を破壊し、エクソダスの出現を食い止める決意を書き記している。
これらの情報から、エクソダス排除に失敗したブラックソンは、自身の能力とブラックロックのパワーを組み合わせた手段によって、エクソダス、あるいはエクソダスのパワーを封印する『結界』のような物を作り出してエクソダスの出現を封じ込めることに成功したのだろう。
そして、エクソダスが倒れた時、ブラックソンの作り出した凄まじいパワーによる『結界』が崩れ、その影響が名誉ゲートに及んだのだ。
そして、あるいはブラックソンが書き記している通り、実は『名誉ゲート』こそが『エクソダスが力を引き出す源となっている場所』だったのではないだろうか。
何故なら、魔法のエネルギーの源がエセリアル虚空間から流れてくるものだとするなら、流れ込む隙間は大きければ大きいほど、流れ込んでくる絵寝る儀ーもまた巨大になると考えられるからだ。
エクソダスは名誉ゲートが繋がっているエセリアル虚空間との大きな隙間から、エネルギーを得ていたのかもしれない。
そうだとするなら、ブラックソンが巨大なパワーによって名誉ゲートからのエネルギーの流れを封印し、そしてエクソダスが倒れた瞬間に名誉ゲートに亀裂が入った事に説明がつく。
結局のところ、我々は易々と敵の術中にはまり、我々の敵になったと誤解していたブラックソンに実は大いに助けられていたのだ。
我々は知らなかったとはいえ、その事を反省しなければならないだろう。
行方不明のファントム団長と共に、ブラックソンもまた無事に我々の前に戻ってくることを私は祈りたい。
終