2012年10月09日
UOエッセイコンテスト入賞作品 - Mugen

UOエッセイコンテスト入賞作品 - Mugen(Memorable Moment Winners - Mugen)とは、2012年10月9日に発表された4作品。



日本地域最初の入賞作品紹介としてMugen シャードの発表が行われた。なお、発表に先立って入賞者のメールアドレスへ入賞を知らせるメールがメサナこと Armstrong Bonnie より届けられている。メールの表題は"Winner"と簡潔、本文も"Congratulations you are a winner!"の一文にコードが付記された僅か二行にとどまっているため、受賞者はスパムと間違わないように注意しよう。

ウルティマ オンライン15周年を記念して実施されたエッセイコンテスト。 今回はMugenシャードの入賞作品をご紹介します。Mugenシャードでの応募総数は4件でしたので、全員受賞となりました。各作品は以下のリンクからご覧いただけます。



Story 1
「在りし日のMugen」

今は人が少なくなってしまったMugen
このシャードが出来た頃は非常に多くの人たちで賑わっていたのです。
当時、テスト期間内でログイン数が一定以上あった場合このシャードは正式な物になるという事だったのです。
この時は友達やギルドメンバーを総動員してMugenにログインしました。
Mugenは上級シャードのため、一般のシャードよりもルールが厳しく初期キャラ一人では何もできません。
そこで仲間と力を合わせて狩りに行ったりし自分のキャラを鍛えたのですが思うようにいかず一週間で挫折しました。
その後もなんとかMugenが正式なシャードになるようにログインだけは毎日行いゲーム内では知らない人とお喋りして過ごしました。
時には突然PKされたり毎日が楽しかったです。
そしてテスト期間が無事終了し、みんなの努力の結果Mugenが誕生しました。
正式にスタートして、しばらくはプレイヤーで賑わったMugen
しかし、上級シャードは予想以上に厳しく少しづつプレイヤーも減っていきました。
私も気がつけばMugenに入らなくなり、更に時が経ったときUOにも入らなくなっていました。

最近、懐かしのブリタニアの告知をみて、久しぶりにMugenにログインしてみました。
数年振りに自分のキャラクターを見て昔のことを思い出しました。

あの時一緒に遊んだみんなは元気なんだろうか?

それと、どなたか私に秘薬低減装備を作ってください。
ログインしたのはいいのですが、お金も無くどこにも移動できません。



Story 2
ウルティマ オンライン、そしてブリタニアと名付けられた広大な王国は、私の半生を共にしてきた伴侶です。私の人生には、就職・転職・結婚などの節目がありましたが、私はこの王国へ必ず戻ってきました。そして、王国でも様々な節目に立ち会ってきました。しかし、私自身の大きな節目は、ブリタニアで人々の描く物語の詰まった本に魅了されたときでしょう。武器を売るベンダーの鞄の隅にひっそりと置かれた本、ブリテインの銀行前に捨てられてしまった本、そんな出会いを求め、いつしか旅をするようになっていました。いつしか藁葺きの小さな自宅は床一面に本が積み上がるようになり、本をもっと読み集めるためだけにログハウスへ建て替えました。それでも手狭になると、少しずつ少しずつ資金を貯めて自宅を少しずつ少しずつ大きなものに建て替えていったのです。

 ある日、自宅の玄関前にひとりの男が立っていることに気づきました。不思議に思い玄関扉を開けると、男は深々とお辞儀し、一冊の本を読ませてほしいのだと語りました。もとより自宅は本を愛する人々のために開放していましたし、私は笑顔で招き入れました。男の求める本は二階の西側にあるテーブルの上に置かれていました。数多くの蔵書のなかでも、表紙を開く機会の多い本のひとつでした。男はテーブルの前にある木製のベンチへ座ると、じっと一冊の本を読みふけっていました。それはとても長い時間で、男は何度も読み返しているように見えました。どれほど時間が経ったことか、ようやく男は席を立つと、私の脇まで歩み寄り再び深々とお辞儀して、言いました。

"どうかあの本を私に譲ってくれないでしょうか。"

私は不思議に思いましたが、そんなに好きな本ならばと了承し、男へ手渡しました。男はとても嬉しそうでした。玄関先まで男を見送ると、男はようやく私の家へと至った理由を語ってくれました。その本は、かつて男がこの王国で生活していた5年以上も前に、彼自身が描いた物語だったのだと。しかし、時と経て失われてしまったのだと。男は王国に戻ってきて以来、ずっとその本を探し求めて旅していたというのです。それは幾多の破片世界を跨ぐほどの旅路でしたが、その日、男はようやく自分がこの王国の住民であった証を手に入れることができたのです。馬を引き歩み去る男の背中を眺めながら、私は彼こそがまさしく冒険者なのだと感じていました。男の冒険を讃える者はいないかもしれません。しかし、男は確かに彼のためだけの財宝をこの冒険で勝ち得て、達成感に満たされているに違いなかったのです。

さて、本を収蔵するために建て替え続けた自宅も、図書館として開放するようになって既に10年以上の月日を同じ場所で重ねてきました。いまや私が読み集めた本も千冊を超えるほどです。ウルティマ オンラインの長き歴史のなかでは、別れ旅だった人々もいます。しかし、旅人たちの記憶は本を通じていまなおこの王国に残されているのです。彼らが再びこの王国へ戻ってくるその日まで。



Story 3
へっぽこなれど

影竜のハロウィン衣装が欲しい!!
何度やっても出ない!
イベント終了が迫ってる!

仕方ない
俺は伝家の宝刀を抜くことにした

そー、覗き+盗みスキルだ!

運に任せるっきゃない!

・・・・

一人、二人、三人、と人は来るが影竜を当てるやつがなかなかいない
四人、五人、くそっ今度は隠れるやつか

しばらくして友人のDが来た

バッグを覗く
衣装がバッグに湧くのを待つ

・・!?影竜だ!!まじかよ!

友人から盗むわけにいかねー
でも、でも・・!
だーーー!ふざけんじゃねー!

そんな数秒の葛藤の間に
そいつは影竜の姿でゲート出してどっか行っちまった

・・・・

なんてついてねーんだ
くそっ、いっそ盗んじまうんだったか

今日は日が悪い、あきらめようと思ったそのとき

一人きた

こっそり近付き、バッグを覗き、盗む準備をする

しーーーん

どくんどくん、どくんどくん
心臓の音だけがきこえる

パッ、とバッグに湧いた衣装にカーソルを合わせる

・・!影竜!!

バッグに手を突っ込んで盗む

成功!フラグもなし

逃げる俺、必死の形相で追いかけてくるやつ

10秒経過、ハイドし、動物に変身、ステルスで逃げる

が!!!

やつが追いかけてきている

・・トラッキング

ちっ、面倒なやつだ

からまれたらやっかいだ

とにかく姿をかくしたまま逃げる

・・どうふりきる

・・!宿屋だ
あそこでログアウトしちまえばこっちのもんだ!

がちゃん、ドアを開け
宿屋に逃げ込む

俺の勝ちだ

ログアウト

・・・・

再びインすると、そこにはしょんぼりした様子のやつが
宿屋から去っていくところだった

悪いな、だが、お前の不注意がいけない

と思いつつ、おれは申し訳ない気持ちで一杯になる
その日一日は流石にブルーだったぜ

んなだから俺はへっぽこシーフ卒業できねーんだろうな
ま、いいけどな

人の心をなくしたシーフなんて、くそくらえだ



Story 4
 三年程前になりますが、SAが導入されてテルマーへゲートで行けるようになってからの出来事でした。
 私は普段 商人として活動していて、戦闘は あまり得意ではないこともあり、当初のんびりとゲートの開通を待っていたのですが、せっかく新大陸の導入なのだから…と気を取り直し、正規のルートを通って到達したくなりました。
 そして、クエスト達成の為に洞窟へ入って すぐの場所でスライムを倒して酸のうを集めていると…PK襲来!
鮮やかな手際で、あっさりと殺されてしまいました。
その後、蘇生して戻ってみると、まだ そのPKが居ました。
そこで私は話しかけてみました…
 私 「テルマーへ行きたいんだ」
 PK「ゲートで行けよ」
 私 「せっかくだから歩いて行きたい」
そのまま少し話を続けてみると、派閥に属さないPKは、物資の補充すら難しい事などが解ったので…
 私 「テルマーまでの案内&護衛をお願いしたい!報酬は秘薬で。」
 PK「俺はPKだ慣れ合いはしない。
    …だが、ギブ&テイクという事か…」と相成りました。
想像以上に、そのPKの活躍は素晴らしく。
私がモンスターに殺されると安全を確保して蘇生してくれて、私が敵に手を焼いていると、素早く戻ってきて敵を殲滅!
その上、「ここは足場に気を付けて、ゆっくり付いてきてくれ」や、「約束はテルマーまでの案内だが、少し寄り道しても平気か?」と言って、銀の種の収穫ならびに使い方を教えてくれたりと、とても親切に案内をしてくれました。
 そうして、テルマーの銀行へ到着する事が出来て、礼を述べて約束の報酬を手渡した後、別れ際に…
 PK「次に圏外で会った時は、容赦無く襲う。いいな?」
 私 「もちろん、それでこそ!次は逃げ切ってやるさ」
と言って笑った後、それぞれ各々の道を歩き出しました。

 この日の冒険が、今でも良き思い出となっています。
予想外の同行者と共に冒険した時間、UOという同じ世界に居ながら楽しみ方も全く違う者同士ですが、まさに一期一会と言うべき素晴らしい時間を過ごせたことを嬉しく思い、また このような機会を与えてくれたUOに感謝しています。

投稿者 Siel Dragon : 2012年10月09日 22:31